INTERVJU/INTERVIEW

注:以下は私、ゆずるが訳したものです。誤訳、意訳等はご容赦ください。



Ivica Osim

"Blic" 19/01/2006

ジェフ・ユナイテッドは遠く、私は故郷を恋しく思う、ヴァルダルからトリグラフまで*。

(*マケドニアのヴァルダル川、スロヴェニアのトリグラウ山のこと。旧ユーゴスラヴィアを指す)

・2006ドイツワールドカップについて

スペクタクルが用意され、ホスト国の運営の問題は最小限になるだろう。 2002日韓大会を超えられないと思っていたが、ドイツはすでにそれを超えたと私は断言する。 ドイツはサッカー大国であり、国民はワールドカップと一体となっているから。 おそらくそうした面でドイツに匹敵するのは、イングランドだけだ。 ブラジルは経済的理由からそれはできない。

・本命は?サプライズとなるのは誰?

もはや偉大なエースはなく、チームで決まるだろう。 具体的には、ブラジル、アルゼンチン、オランダは他よりもかなり強い。 “カリオカ”は数多くの素晴らしい選手達を抱えている。彼らと“ガウチョ”にとっては (選手の数が多すぎて)チームを組むのが難しい。監督にはそれは楽なことではない。 危うくなった時、個人のカリスマが試合を決めることがある。ブラジルが最もそうなるリスクが高い。 オランダは素晴らしい。始終動き、当時の質はないが、20年前に似たプレイをしている。 この他では、ドイツが一歩前にいる。チームにスターがいない状況で、変化を強いられた。 フランスはもう昔の彼らではないが、負けづらいので、勝ち進むことができる危険なアウトサイダー。 他に魅力的なチームはイングランド。 「小さな」国々については、もっとリスクを犯さなくてはならない。 ギリシャが欧州王者になったのだから、彼らに似た誰かが世界王者になってもいいだろう?

・セルビア・モンテネグロは?

プラーヴィは何も期待されない。それは良い事だ。このようなグループでは決勝トーナメントへの突破口を見つけることができない。 そしてまさにそうであるから、大きなチャンスとチャレンジがある。 どのグループにも2つづつ本命がいるが、私の友人イリヤ・ペトコヴィッチは最も厳しいグループを引き当てた。 SCGがアルゼンチンやオランダに勝てないほどの質の違いはない。ペトコは私に似た考えを持っている。 良いディフェンスに基づいたプレイ、プラーヴィはそこがとても強い。最良の攻撃はディフェンスであると知っている。 失点し難くするなら、ゴールキーパーの前を確実にしておけば良い。

・ニコラ・ジギッチとミルコ・ヴチニッチについては?

ジギッチは、最高の選手であるドログバとともに、ヨーロッパで最も求められる、最も現代的なフォワードだ。 かつてはヴィエラ、マケレレ、デミチェリス、ピルロなどが現代的だったが、今はワントップでプレイし始めている。 ヨーロッパでドログバやジギッチのような能力を持った選手を見つけるのは難しい。 ズヴェズダのゴールゲッターは走り、逃げ、ドリブルし、すべてを持ち、さらにかなり成長している。 自分のチームに彼を欲しい。ズヴェズダが彼を決して売らないと良いと思うが、弱いリーグでのプレイは罪だ。 私が心配しているのは、ピクシーが少しでも高額のオファーを受けて、「行きなさい、君は自由だ」と 言って送り出し、彼に責任を持たないクラブやリーグで彼を“溺れさせる”ことだ。 彼のためにはオファーを検討し、賢く新しいクラブを選ばなくてはならない。 ヴチニッチについては多少知っているが、輝かしい将来性があると聞いた。 レッチェと代表での彼のゴールをいくつか見た。とても、とても興味深い。

・クロアチアも、ブラジル、オーストラリア、“あなたの”日本と同組で楽ではないのでは?

クロアチアの問題は紙の上のこと。セルビアよりも楽なグループに入り、ブラジルを除けば 最も質の高いチームであり、もし次に進めなかったら不幸なことになるだろう。 かなり慎重にならねばならない。ベンチで多くのことができるフース・ヒディンクのオーストラリアは、 欧州で育った8人の選手がおり、フィジカルが強く、自分達とヨーロッパのスタイルをミックスした時、 2位まで楽に着くことができる。日本は正しく考え、ピッチでも試し、慎重で、相手を脅すことはないが、 もうアウトサイダーとはいえない。ブラジル人達の大きな影響の下で、走りと組織力、可動性に 特徴を示している。

・現在ナンバー1とされるロナウジーニョについて、あなたの意見は? 彼はペレやマラドーナを脅かすことができる?

代表での彼は、ペレやマラドーナ、ロナウドが持っていた影響力では遠く及ばない。 人々はブラジルにまだ彼と同等のクラスの選手、おそらくはより魅力的な選手が少なくとも4人はいることを忘れている。 サッカーは一人の選手でプレイするものではなく、バルセロナはそのように機能している。 それゆえに多分ライカールト監督も大きな問題を抱えているのだろう。 真実、ロナウジーニョは天才的な決定力、限度を超えたプレイがあり、とてもハイクラスな選手。 普通の選手は決して彼の真似はできない。 バルセロナの試合をいくつか見たが、彼の調子が良くない時、まったくチームの役に立っていなかったが、 幸運なことにメッシ、エトー、チャビ、デコが働いていた。そういうものだ。

・チェルシーについて意見は?

それはサッカーにとって危険だ! チェルシーは、観客にとって面白くないと私は思う。最高の選手達はおらず、高給の責任感のあるプロフェッショナルがいるが、 それは機械だ。モウリーニョはエレガントにプレイすることなく勝利を並べるが、それは美しくない。 ユヴェントゥスはチェルシーに似ている。私はそれは気に入らない。例えば、リヨンは驚くべきことに、 ヨーロッパの歴史を作ってはいないが、最近10年間安定してトップにいる。賢く投資し、プロのクラブを作り、 街は彼らの側に立っている。多くの良い選手―彼らの中には多分ビッグクラブから放出されたものもいるだろう―がいるが、 彼らはリヨンで素晴らしいプレイをし、金のことは話さない。私は彼らをとてもポジティヴに思う。

・マテウス、ゼンガ、レーバー、バウサ、外国人がセルビアのクラブの監督を務めていますが

国内のコーチ達は姿勢を変え、権威を忘れ、考える必要がある。外国人は偶然そこにいるのではないのだから。 彼らは、学ぶべき違う方法と振る舞いを持っている。もし彼らを侮っていれば、進歩はない。

・いつまで日本にいますか?

また彼らは私に帰りのチケットを買った。土曜日に戻る。そして次の旅は、片道の切符を取るのではないかと思う。

・最終的には旧ユーゴスラヴィア地域のクラブか代表の仕事に就きますか?

リュブリャーナから、ザグレブを越え、サライェヴォ、ポドゴリツァ、スコピエ、ノヴィ・サド、ベオグラードまで回り、 試合を見たいと思う、それは認める。かつての祖国を回ってみたいと。経済状況は我々のサッカーを弱くしたが、 我々が悪く言うほど悪くもない。すべてを忘れるのは不可能だ。私は扇動者ではないし、大げさな楽観主義者でもない。 しかし―昔は遥かに美しく、良かった…。

・パルティザンの状況を追っていますか?

チャンピオンズ・リーグ出場、UEFAカップ、昨シーズンの優勝の後の、彼らの結果には悪い意味で驚いている。 アルトメディア、マッカビ、ティモクに敗れ、ツルノ・ベリはカップ戦で格下のチーム、おそらくはティモクよりも 弱いチームに敗れた。今はその流れを止めることができ、もう失うものはない。ラゾヴィッチの加入でタイトルも可能だ。






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