INTERVJU

注:以下は私、ゆずるが訳したものです。誤訳、意訳等はご容赦ください。



Sinisa Mihajlovic

"TEMPO" Broj1865 31/03/2004

ほとんどサッカーのための時間なんてなかった。記者と話をしていない時は、警察に行って取り調べ。そんな日々だった。

(後半開始直後に、中止となったローマ・デルビー。警察は事情聴取のため、主審だったロセッティと両チームのキャプテン、 トッティとミハイロヴィッチを召喚した。)

私と主審だったロセッティ、トッティが警察で夜明けまで事情聴取を受けていた時、ロセッティがこう言ったんだ。 「君の周りでは、良くも悪くも、いつもなにか起こらずにはいられないようだね。 君が初めてデルビーでキャプテンになったら、今まで起こらなかったような事が起きてしまった」

(どうしてデルビーの日に、キャプテンになったのか。)

ファヴァッリがスターティングメンバーではなかったので、誰がキャプテンになるのか、という問題はあった。 皆は、年齢とラツィオでのキャリアから、私に引き受けるよう求めてきた。 私はためらったんだが、マンチーニが主張したこともあって、結局は譲歩した。 彼が言うには、「キャプテンになるんだ。もしかしたら、これが君のキャリアでの最後のローマ・デルビーになるかもしれないじゃないか」

(「スタジアムの外で、子供が警察車輌に轢かれて死亡した」という噂が場内に流れ、ローマのティフォージが ピッチに下り、トッティに対して試合の中止を要求した。)

私達ラツィオの選手は、プレイするとも、プレイしないとも、何も主張していなかった。 少し不思議だと思ったのは、まだ試合が続いている時、トッティが私の許へやって来てトリブーナを示した。 すぐに彼は言った。「なにかひどいことが起こったに違いない。誰かが死んだって!」 まるであらかじめ知っていたかのようだった。

(その噂はデマだったが、主審のロセッティはリーガの会長ガッリアーニ(ミランの副会長でもある)と電話で相談し、 試合の中止を決定した。)

ロセッティ、トッティ、私は、早朝まで警察にいた。特に、ロセッティが責められていた。 なぜなら警察は、試合の中止を決定できるのは彼らだけであり、ロセッティがガッリアーニと話し合って決めることでは ないと主張しているから。彼らの論拠は、中止の決定は治安に関わることであり、サッカーに関わることではない。 治安のため、その責任は警察にあり、ガッリアーニにも、ロセッティにも、サッカー関係者の誰にもないと、 その夜彼らは何度も繰り返していた。

(シニシャ・ミハイロヴィッチはいまだローマ・デルビーの勝者になっていない。)

私がデルビーの勝者になるのか、まだ話は終わっていない。試合の新しい日程を決める必要がある。 その試合で、初めての勝利を得る理論的なチャンスはあるわけだが。 そして、私が新しいシーズンに、デルビーの主役を演じることはないだろうと言われているね。

(ラツィオとの契約はこの夏で切れる。ラツィオの不確かな運命が、契約延長を妨げている。)

どうなるかはわからないが、35歳になったとしても、まだサッカーをプレイすることはわかっている。 それがどこになるのか。すべては開かれている。ラツィオ、他のセリエAのクラブ、あるいは日本、あるいはカタール…。 あと1年、最高で2年。すべてはオファー次第。もちろん、健康もね。

(あとはサインするだけ、と見られていたラツィオとの交渉が、つまづいたのは何故か。)

今はお互い沈黙している時。ないことのように振舞っているんだ。かつては、クラブの主導による、1〜2年の新しい契約のオファーを 受け入れた。引退したら、アシスタント・コーチかスポーツ・ディレクターとして、ラツィオに残るという話だった。 まったく良い話だと思ったよ。オファーされた年棒にも同意した。もちろん、予想していたよりも低かったが。 ラツィオはクラニョッティ時代のように支払うことができないのだから。
その後新たな話が持ち上がり、ラツィオがオファーし、私が黙って受け入れた、私の年棒をさらに減らすと言う。 今になっていきなり。それはないよ! そこでつまづいた。これ以上交渉するのは断った。 もし、なにも変わらなければ、夏に私達は別れることになるだろう。

(ラツィオには金があるのか、ないのか?)

正確に言うなら、イタリアのサッカー界には、数年前に持っていたような金はもうどこにもない、ということだ。 すべてのセリエAのクラブは重大な問題を抱えていて、選手の報酬を減らすよう強いられている。 ラツィオは破産に脅かされ、その時は、前のディレクターのバラルディ・プラン=私達の給料を株に変えるという解決策を見出した。 今は増資について話されている。それには1億2千万ユーロが必要だ。もしその金が見つかれば、ラツィオは切り抜けられる。 しかし、今はローマも6億ユーロ必要としているという話だ。だから、焦って解決策を探している。 彼らはあるロシアの富豪と交渉したが、なにか事情があり、ローマの運命も結局は不確かなままだ。

(ラツィオもローマも、フィオレンティーナのように、セリエAから落とされる可能性もあるのではないか。)

わからない。もしそんなことが起きたら、ローマでは革命が起こると思うね。 すでに首都のクラブに対する陰謀について、非難が上がっている。 首相のシルヴィオ・ベルルスコーニは、脅されて、ある解決策を発表したと言われている。 国が、ラツィオとローマを救済する用意があることを、彼は約束した。

(シニシャがラツィオで悩んでいる間、デヤン・スタンコヴィッチもインテルで良いことがない。)

私達は頻繁に電話で話している。デヤンはインテルの不幸を克服することができないでいる。 それでも、辛い状況にも、とても良く耐えているよ。彼については心配していない。 彼は素晴らしいフットボーラーであるし、すでにイタリア・サッカーでの大きな経験もあるのだからね。




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