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仏像彫刻展(第12回仏師瑞雲流仏像展)
2002年度 佳作賞

今年の仏像彫刻テーマは木の声

受賞作品発表展2002年9/3〜9/8(船橋スクエア21)

如意輪観音像

鳥飼一生作

大阪府、観心寺金堂蔵、木造如意輪観音座像は一面六臂像でありながら違和感のない穏やかで優しいお姿、まして、戦前の歴史書では無二の忠臣として有名であった楠木正成一族の菩提寺として信仰を深めた仏像であることを知って興味をそそられました。作造に挑戦してみて六臂を安定した形で作造することが難しく、特に右第二手「如意宝珠」を持った造るのには苦労しました。右第一手の思惟形は広隆寺の弥勒菩薩に通じ、心を和ませる魅力的仏像でした。難しい仏像彫刻でしたが、大変勉強させられた作品でした。
如意輪観音
大塚徳太郎作

私は伝教大師の像は見たことがなく、あるのは肖像画、掛け軸、書物の挿し絵でした。作成に当たっては、大師についての書物を何冊か読み、肖像画などを参考に、伝教大師の人間像を想像しながら、先生方の助けを得ました。一生懸命考えながら完成した作品、生涯私の手元に置いて大切にしたいです。伝教大師最澄

不空羂策観音

梅沢卯平次作

夏を過ぎると胃の具合が良くなく、80歳を過ぎて根を詰めると目が疲れるので1日3時間を限度に彫っています。腕が8本あるお姿は、どのようにして胴体に付けて良いものか迷いましたが最初半年かかるだろうとの予測より3ヶ月も早く出来ました。展示会でお賽銭が20円上がっていたのにはビックリしました。次回は、走ってる韋駄天を彫ってみたいです。
不空羂策観音立像
阿弥陀三尊像
佐々木栄一作


阿弥陀如来は観音菩薩、勢至菩薩を従えて「極楽往生」を願う人人々を救って下さる仏様と言われています。未熟な技で彫れるか不安でしたが、先生方のアドバイスのもと、時が経つ内に、無心で彫っている自分に気づきました。脇侍の菩薩は座像で珍しく、愛媛県保安寺の像を参考にしました。
阿弥陀三尊像

聖観音菩薩

扇谷正郎作

仏像彫刻を始めて、やっと初級科を卒業出来ました。現在は阿弥陀如来立像に挑戦中ですが、なかなか進む事が出来ません。目黒教室の学園祭の時に中村先生から頂いた、仏像彫刻の進むべき道を書かれたイラストにも初級から中級に進むところに階段があって、さすがだなと感心しています。彫刻のスピードは遅くなりましたが、一歩一歩確実に階段を上って行きたいです。宜しく御願いいたします。
聖観音菩薩
観音と不動面
荒 友美作


仏像彫刻を始めてから一年経ち、その終わりにこのような賞を受賞することが出来て、大変嬉しく思います。 初めて仏面を彫るときには不安でしたが、四面目を彫る頃には、練習を重ねることでいつかは出来るようになれるのだな、と実感いたしました。 今後もまだしばらくは初級科の課題が続きますが、今回の賞を励みに、また、仏面の課題で学んだことを忘れずに勉強を続けていきたいです。

仏像彫刻の御利益を歴史から

--彫る悦びを味わう--

「無心に彫る」ということは、心身を若返らせ、心にさとりを、人生に希望を与えてくれます。
当方の彫刻教室は最も大切な基礎(小刀の使い方)に始まり、仏足、仏手、お顔、仏頭、全身像という具合に進みます。観音菩薩、釈迦如来、阿弥陀如来、不動明王など短期間に彫れようになります。通常は、月に2回の講習のため2年弱で一通り彫れるようになっており、熱心な生徒は1年足らずで観音様などの立像を彫ることも可能です。入会お考えの方は下記の案内へお進みください。

造像、仏像彫刻の功徳 霊験記3

三井寺の地蔵菩薩像を修理した供奉(いぐぶ)が、夢に地蔵菩薩が仏像彫刻を作った仏師、修理した者を擁護していることを告げられ感涙した話。
  
 今は昔、供奉が阿弥陀如来像を造ったおり、帝釈天像梵天像七福神の修理が終わった後、古い地蔵菩薩像を修理した。
その時、夢に14,5才くらいの端正な小僧が現れ「わしは、古い地蔵菩薩像の地蔵菩薩なり、わしを造った仏師を擁護している」と告げられたので涙を流して尊んだ。
 思うに、心を込めて仏像を造らせた人がご利益をいただけるのは当然ですが、信仰心がなく代価をもらって仏像を造った仏師にも地蔵菩薩さまはご利益を施されると知り、尊んだと伝えます。だから、阿弥陀如来や七福神、帝釈天、梵天、鬼子母神、不動明王など自由に彫れるようになったらどんなにか素敵なことでしょう。
(今昔物語巻17の12)

造像、仏像彫刻の功徳 地蔵菩薩霊験記2

播磨の国、極楽寺の僧公真(こうしん)が父の重正地蔵菩薩造像の功徳によって生き返った話。
  
今は昔、播磨の国、極楽寺の僧公真は重病にかかり死んでしまった。死後、閻魔庁につくと、そこは、ひどい責め苦で泣き叫ぶ罪人の声が雷のようであった。
 そこに一人の小僧が現れ公真に「お前の父重正は不動明王お釈迦様鬼子母神像を彫る傍ら私の像を造り開眼供養をしてくれた。すでに、重正は擁護しているが、お前も助けてやろう。」と告げて閻魔王庁の門外に連れ出し「すぐ人間界に返り、深く三宝を敬って善い行いをしなさい。二度とここには来ないように」と諭されたと思った瞬間生き返った。
 その後、公真は発心し仏師にたのんで地蔵菩薩像をお造り申し上げ日夜朝暮に供養し奉った。
 この極楽寺にある地蔵菩薩像がこれであると伝えている。
(今昔物語巻17の20)

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