仏像彫刻展(第16回仏師瑞雲流仏像展)
2007年度その1

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三賞 佳作賞 奨励賞 講師作品 その他作品 第16回展ハイライト

今年の仏像彫刻テーマ いやしの一木



受賞作品発表展2007年9/18〜9/23(船橋スクエア21)
特別賞(テーマ賞)
高 亀二郎作(師範科)

吉祥天立像

コメント
「吉祥天」福と徳をもたらす天女、毘沙門天の妻、母は鬼子母神。京都浄瑠璃寺の吉祥天像写真を参考にした像高41センチの作品です。衣の模様は浅く彫り込み、瓔珞は厚みを持たせた。宝冠は立体的に彫り厚みを確保し破損回避を図った。輪宝と鳳凰は別材。
仏像事典 吉祥天

技能賞

仁王像
稲葉 進作(中級科)

コメント
今回「技能賞」をいただき感激しています。特に今回は体に動きのある仏像彫刻を彫りたいと思い仁王像に挑戦してみました。二体のバランスと力強さに注意して作成しました。筋骨隆々がもう少し表現出来れば良かったと思います。

仏像事典 仁王像
芸術賞

五大明王像
広瀬 瑞空作(師範科)

コメント不動明王

 不動明王は10年ほど前、仏師松田瑞雲先生に師事して五年経過した頃に松久朋琳、宗琳先生の仏像著書を参考に彫ったもので台座の組み方が難しく、縦木と横木を正確に90度に組むのに苦労しました。
 降三世明王 軍荼利明王 大威徳明王 金剛夜叉明王の4体は今年1月から7月までの七ヶ月で彫らせていただきましたが、不器用な私でも瑞雲先生のご指導と、充実した細かいご指摘をいただき何とか五大明王を完成出来ました。
仏像事典 五大明王

彫る悦びを味わう仏像彫刻

仏像「無心に彫る」ということは、心身を若返らせ、心にさとりを、人生に希望を与えてくれます。
当方の仏像彫刻教室は最も大切な基礎(小刀の使い方)に始まり、仏足、仏手、お顔、仏頭、全身像という具合に進みます。観音菩薩、釈迦如来、阿弥陀如来、不動明王など短期間に彫れようになります。通常は、月に2回の講習のため2年弱で一通り彫れるようになっており、熱心な生徒は1年足らずで観音様などの立像を彫ることも可能です。入会お考えの方は下記の案内へお進みください。

像造(仏像彫刻)の功徳 霊験記1今昔物語から

三井寺の僧浄照(じょうぞう)が11,2才の時戯れに地蔵菩薩像を彫った功徳で、30歳の時、一度死んぬが、また生き返った話。
   
 今は昔、三井寺の僧浄照は11,2才の時戯れに地蔵菩薩像を刻み仏壇に置いて拝むまねをしていたが、その後出家し立派な僧になった。
 浄照が30才の時、病を得てついに死んでしまった。死後、浄照は何ものかに深い穴に落とされ、どこまでも深く落ちていく間、「私は死ぬんだな」と思いながら観音さまと地蔵菩薩さまを念じていた。
 しばらく落ちて着いたところは閻魔庁で責め苦を受ける罪人が泣き叫んでいたが、そこに一人の小僧が現れ浄照に「お前は私をしっているか?私はお前が幼いとき戯れに彫った地蔵だ。いつもお前を見守ってきた。」と言って閻魔王に願い出て許してもらった、とその瞬間に生き返った。
 その後、浄照は固い菩提心を起こし諸国を巡って修行をした。
 戯れに地蔵菩薩の像を刻み、正式の供養をしていなくても地蔵様のご利益はかくのごとき
である。まして、発心し地蔵菩薩像を造ったり描いたりする功徳はいかばかりであろうか。
(今昔物語巻17の19)

造像の功徳 地蔵菩薩霊験記2

播磨の国、極楽寺の僧公真(こうしん)が父の重正地蔵菩薩造像の功徳によって生き返った話。
  
今は昔、播磨の国、極楽寺の僧公真は重病にかかり死んでしまった。死後、閻魔庁につくと、そこは、ひどい責め苦で泣き叫ぶ罪人の声が雷のようであった。
 そこに一人の小僧が現れ公真に「お前の父重正は不動明王お釈迦様阿弥陀如来を彫る傍ら私の像を造り開眼供養をしてくれた。すでに、重正は擁護しているが、お前も助けてやろう。」と告げて閻魔王庁の門外に連れ出し「すぐ人間界に返り、深く三宝を敬って善い行いをしなさい。二度とここには来ないように」と諭されたと思った瞬間生き返った。
 その後、公真は発心し仏師にたのんで地蔵菩薩像をお造り申し上げ日夜朝暮に供養し奉った。
 この極楽寺にある地蔵菩薩像がこれであると伝えている。
(今昔物語巻17の20)

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