仏像彫刻展(第20回仏師瑞雲流仏像展)

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三賞 佳作賞 奨励賞 講師作品 その他作品 第20回展ハイライト

2011年度仏像彫刻のテーマ 彫る喜び 佳作賞


受賞作品発表展2010年9/7〜9/12(船橋スクエア21)

佳作賞

不動三尊像

高木 穆作(中級科)
不動明王の諸悪を撃退する忿怒形(ふんぬぎょう)の表情・重厚感のあるお姿、脇侍 制吐迦童子の躍動感、いたずらっ子のような表情が表現できると良いなと念じながら彫刻しました。不動明王の三尊像は正面の写真から作図したので不動三尊像のうちでも制吐迦童子は特に難しかった。重心の位置が悪かったかなと思っています。

仏像事典 不動三尊像
佳作賞

日蓮聖人像


(中級科)細羽成信
コメント
 “情熱の人日蓮聖人”の座像は、とっても明るく迫力があり、高僧座像の中では一番彫ってみたいものでした。大きな目、鼻、物言いたげな大きな口、人の大きさを表すその風貌!上手く彫れるかどうか不安でしたので、とにかくテキストにできるだけ忠実に彫りました。従ってむずかしかったところもやさしかったところもあまり意識なく出来上がったという感じです。
そして、この日蓮聖人像が結構な評価もいただけたのでとても満足しています。ただ、肩から腕・胸にかけての厚みがも少しあったほうが良かった
かな、さらに迫力が出たかなという想いは残りました。再度挑戦していきたいと思っています。

仏像事典 日蓮聖人像
佳作賞  
 

 修行大師像

中級科 田中 忍
 <コメント>
 今回、修行大師像が佳作賞をいただき有り難うございました。修行大師の像がお寺の庭先にたたずんでいるのを気にもしなかったのに、ふと通りかかった折、お寺の境内に入り、しばらくじっと見つめていました。人の人生も弘法大師のように、こうして修行の過程を経て大きくなっていくのかなと思い、じっとたたずむお姿に共感を覚え彫ってみました。

仏像事典 修行大師像
佳作賞  
 

 聖観音立像

中級科 常田明子
 教室に通って三年目、初級最後の作品がこの聖観音立像です。人に見て貰うのも勉強のひとつ、と思い勇気を出して彫刻展に初めて出品させて頂きました。特に注意したのは、S字を描く全体のバランスと天衣の軽やかな質感を出す事です。前後に出した足がはっきりせず、スッとした立ち姿になったかどうか少し不安がありましたが、私の聖観音像が賞をいただき、より一層の精進をと励まされた思いです。ありがとうございました。

仏像事典 聖観音像
佳作賞 
 

 地蔵菩薩立像

初級科 多田納 正紀
 「38年前、ある日突然彫刻刀を握り、見様見真似の自己流で何体かの彫りものをした記憶があります。それ以来、時間的に少しの余裕が出来た時、極く自然に彫刻刀を手にしたいと言う気持ちが湧いてきました。地蔵菩薩像を彫っている時など多くの方が仰る様に、「仏像彫刻」に向かい合うと”無心”になることができます。特に「お顔」となると”無心”であることがとても大切なことのようです。この”無心”という世界では「この前、彫っていたのは3〜4年ほど前だったろうか?」と錯覚するほどに時間を超越した気持ちにもなり、いい歳になった今も若い新弟子のように新鮮な気分でいることができるのも楽しみの一つです。一方では長い時間、ある意味で、「人の顔、人の気持ちを観ることに費やしてきた」という経験が、形を超えた所で少しでも活きることがあれば幸いと感じています。」

仏像事典 地蔵菩薩像

私流の仏像彫刻を彫る喜び

仏像彫刻の技術が飛躍的に向上

早いもので展示会は今年で20回目を迎えました。仏像彫刻教室が綾瀬と京葉教室の2カ所だけだった20数年前は習志野の小さな画廊で展示会を始めたのが第1回展でした。その後、教室が増えるにつれて出品者も増え技術の向上に著しい進展が見られるようになりました。今年は特にプロ級の彫刻技術ではないだろうかと思える生徒さんも出てきました。皆さんが一体一体努力して仏像を彫るごとに彫る喜びを感じ、日々成長されている証拠ではないでしょうか。

大黒天を彫って彫刻をマスター

今、私が仏師として独立するもっと前、仏像彫刻を始めた頃を懐かしく思い出すことがあります。私は決まった仏師さんに弟子入りしたわけではないので、ずいぶん苦労もあったんです。最初の作品は、趣味で彫った観音像でした。小刀一本で彫りましたから粗末な出来でしたが坊さんの師匠のお兄さんである大観先生が「本格的に仏像彫刻を習ったらどうか」と勧められたので、色々な仏師や彫刻家の先生を訪ねては自分の仏像彫刻の腕を磨く、そういう日が10年続いたんです。幸い私が修行するお寺には仏像が鬼子母神像をはじめたくさん祀ってありましたので、大黒天三面大黒天を百編見ては一体の仏像を彫りました。特に大黒天は仏像彫刻の基本が詰まった仏像なので大変勉強になりました。教室でも最初に習う全身像が大黒天ですね、この大黒天がしっかり彫れれば数ある全仏像の半分は彫刻できたようなものなんです。

観音様からのご神託「己を無にして彫りなさい」

 ある時期、壁に当たって仏像を彫っても、なかなか仏像にならない、彫れば彫るほど悪くなっていく、お顔が思った通りに彫れないので、そこを一生懸命にいじくると余計におかしくなるという具合で困り果てる有様でした。すると大観先生を通じ観音様からご神託がありました。「己を無にして自然に彫るように」とのお諭しで、それからは自分の心を無にして彫っていましたら、ある日、ふと気づいたんです。「ああ、そうか、仏像はこうして彫れば良いのだ」と一つ開眼出来ました。

毘沙門天や弥勒菩薩、不動明王などの仏像がが自由に彫れて

 それからは、六観音毘沙門天弥勒菩薩不動明王など思い通りに彫れるようになったんです。特に不動明王、弥勒菩薩はたくさん彫りました。私は色々な仏像を次から次と一体だけ彫る、というようなことはしませんでした。例えば毘沙門天を彫ったなら必ず満足のいく作品が出来るまで毘沙門天を何体も彫るのです。弥勒菩薩や六観音などは複雑なお姿ですが、そうすることで色々資料を集めて自分流の不動明王なども彫れるようになりました。どの仏像も納得のいくまで追求して自分のものにしてきたつもりです。これが私の仏像を彫る喜びでありました。

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