仏像彫刻展(第20回仏師瑞雲流仏像展)

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三賞 佳作賞 奨励賞 講師作品 その他作品 第20回展ハイライト

2011年度仏像彫刻のテーマ 彫る喜び その他優秀作品


受賞作品発表展2010年9/7〜9/12(船橋スクエア21)

その他優秀仏像彫刻作品

持蓮観音(三十三観音)

師範科 仏師 高 瑞亀
病を消除せんとするは楊柳枝薬法を修むべし」と教法に説いてありこの三十三観音は薬王観音ともいわれます。
仏像事典 
持蓮観音 三十三観音のうち

仏像事典 三十三観音菩薩像
 

持経観音(三十三観音)

師範科 仏師 高 瑞亀
この三十三観音は持経観音はその名の通り右手に経巻を持ち、お釈迦様の言葉を聞き四諦(しだい)を理解して悟るもの声聞身を現して法を説かれる大慈大悲の観音様です。
仏像事典 
持経観音 三十三観音のうち

毘沙門天像(多聞天)

師範科 仏師 小林 瑞泉
浄瑠璃寺の吉祥天を彫り終えたところで、3,11東日本大震災が起こり東北地方に甚大な被害が生じた。一日も早い復興を願い北方の守護を司る毘沙門天像を彫ってみました。その際、同じ浄瑠璃寺の多聞天(単独の場合は毘沙門天・4体一組のときは多聞天)を参考にし吉祥天との絆も意識して制作してみた。彫刻に当たり、大災害への怒りや被害者への慈愛を含んだ表現に挑戦しましたがあ大変難しい課題でした。
仏像事典 毘沙門天像
 
 

 如意輪観音像

中級科  高木 穆
頬に添えた思惟相の手や、右膝を立て寝かせた左足の足裏を踏む如意輪観音の魅惑的なポーズが好きで、かねがね彫って見たいと思っていました。
 今回念願が叶って挑戦しましたが六臂を彫り抜くのに大変苦労しました。また官能的なお顔も非常に難しかったです。今後、研鑽を積んでまた挑戦したいと思います。


仏像事典 如意輪観音
 
 

 夢違観音像

中級科 岩渕 一
悪夢を見たとき、この夢違観音像に祈れば良い夢に替えてくれるという伝説からこの名があるそうです。顔の額と両面に三つの宝冠があり、この座像を彫るのと、両手の指の形と大きさ、特に左手に水瓶を持つ手の形は全体との調和と大きさに苦労しました。
 まだまだ、仏像としての全体の調和や表現の仕方、仕上げ方など課題が多く、先輩方の作品などを参考に勉強していきたいと思います。
仏像事典 夢違観音像

私流の仏像彫刻を彫る喜び

仏像を彫刻する技術が飛躍的に向上

早いもので展示会は今年で20回目を迎えました。仏像彫刻教室が綾瀬と京葉教室の2カ所だけだった20数年前は習志野の小さな画廊で展示会を始めたのが第1回展でした。その後、教室が増えるにつれて出品者も増え仏像を彫る技術の向上に著しい進展が見られるようになりました。今年は特にプロ級の彫刻技術ではないだろうかと思える生徒さんも出てきました。皆さんが一体一体努力して気に入った仏像を彫るごとに彫る喜びを感じ、日々成長されている証拠ではないでしょうか。

大黒天を彫って彫刻をマスター

今、私が仏師として独立するもっと前、仏像彫刻を始めた頃を懐かしく思い出すことがあります。私は決まった仏師さんに弟子入りしたわけではないので、ずいぶん苦労もあったんです。最初の作品は、趣味で彫った観音像でした。小刀一本で彫りましたから粗末な出来でしたが坊さんの師匠のお兄さんである大観先生が「本格的に仏像彫刻を習ったらどうか」と勧められたので、色々な仏師や彫刻家の先生を訪ねては自分の仏像彫刻の腕を磨く、そういう日が10年続いたんです。幸い私が修行するお寺には仏像が鬼子母神像をはじめたくさん祀ってありましたので、大黒天三面大黒天を百編見ては一体の仏像を彫りました。特に大黒天は仏像彫刻の基本が詰まった仏像なので大変勉強になりました。教室でも最初に習う全身像が大黒天ですね、この大黒天がしっかり彫れれば数ある全仏像の半分は彫刻できたようなものなんです。

観音様からのご神託「己を無にして彫りなさい」

 ある時期、壁に当たって仏像を彫っても、なかなか仏像にならない、彫れば彫るほど悪くなっていく、お顔が思った通りに彫れないので、そこを一生懸命にいじくると余計におかしくなるという具合で困り果てる有様でした。すると大観先生を通じ観音様からご神託がありました。「己を無にして自然に彫るように」とのお諭しで、それからは自分の心を無にして彫っていましたら、ある日、ふと気づいたんです。「ああ、そうか、仏像はこうして彫れば良いのだ」と一つ開眼出来ました。

地蔵菩薩や魔利支天、鬼子母神、馬頭観音が自由に彫れるようになった

 それからは、地蔵菩薩六観音毘沙門天鬼子母神など思い通りに彫れるようになったんです。馬頭観音などの特殊な仏像もそうです。特に地蔵菩薩と不動明王、観音菩薩はたくさん彫りました。私は色々な仏像を次から次と一体だけ彫る、というようなことはしませんでした。例えば毘沙門天を彫ったなら必ず満足のいく作品が出来るまで毘沙門天を何体も彫るのです。弥勒菩薩や魔利支天などは動きがあって難しいお姿ですが、そうすることで色々資料を集めて自分流の魔利支天を彫れるようになりました。どの仏像も納得のいくまで追求して自分のものにしてきたつもりです。これが私の彫る喜びでありました。

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