仏像彫刻展(第20回仏師瑞雲流仏像展)

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三賞 佳作賞 奨励賞 講師作品 その他作品 第20回展ハイライト

2011年度仏像彫刻のテーマ 彫る喜び ハイライト


受賞作品発表展2010年9/7〜9/12(船橋スクエア21)

 
 展示会場風景。今年は第3展示室での仏像彫刻展でした。会場のレイアウトがいつもの年と違いますがお客様には見やすいようでした。。
 
 BIWCC仏像彫刻通信講座から出品され三賞の技能賞を受賞された梶原さんはベテラン級(中央)と静岡から展示会に駆けつけてくださった増田さん(左)と私。後ろの作品は梶原さんの吉祥天と伎芸天です。伎芸天は技芸守護の仏様でもあるので来年の芸道増進をお祈り致します。
 
 今年のテーマ、彫る喜び賞を受賞された中級科の稲葉さん。稲葉さんは仏師号も推薦され、今年12月より仏師 瑞尚(ずいしょう)を名乗られます。
 
 授賞式の後は一言ずつ皆様からスピーチを頂き盛りだくさんの酒と料理で大変盛り上がりました。


私流の仏像彫刻を彫る喜び

仏像彫刻の技術が飛躍的に向上

早いもので展示会は今年で20回目を迎えました。仏像彫刻教室が綾瀬と京葉教室の2カ所だけだった20数年前は習志野の小さな画廊で展示会を始めたのが第1回展でした。その後、教室が増えるにつれて出品者も増え技術の向上に著しい進展が見られるようになりました。今年は特にプロ級の彫刻技術ではないだろうかと思える生徒さんも出てきました。皆さんが一体一体努力して仏像を彫るごとに彫る喜びを感じ、日々成長されている証拠ではないでしょうか。

大黒天を彫って彫刻をマスター

今、私が仏師として独立するもっと前、仏像彫刻を始めた頃を懐かしく思い出すことがあります。私は決まった仏師さんに弟子入りしたわけではないので、ずいぶん苦労もあったんです。最初の作品は、趣味で彫った観音像でした。小刀一本で彫りましたから粗末な出来でしたが坊さんの師匠のお兄さんである大観先生が「本格的に仏像彫刻を習ったらどうか」と勧められたので、色々な仏師や彫刻家の先生を訪ねては自分の仏像彫刻の腕を磨く、そういう日が10年続いたんです。幸い私が修行するお寺には仏像が鬼子母神像をはじめたくさん祀ってありましたので、大黒天三面大黒天を百編見ては一体の仏像を彫りました。特に大黒天は仏像彫刻の基本が詰まった仏像なので大変勉強になりました。教室でも最初に習う全身像が大黒天ですね、この大黒天がしっかり彫れれば数ある全仏像の半分は彫刻できたようなものなんです。

観音様からのご神託「己を無にして彫りなさい」

 ある時期、壁に当たって仏像を彫っても、なかなか仏像にならない、彫れば彫るほど悪くなっていく、お顔が思った通りに彫れないので、そこを一生懸命にいじくると余計におかしくなるという具合で困り果てる有様でした。すると大観先生を通じ観音様からご神託がありました。「己を無にして自然に彫るように」とのお諭しで、それからは自分の心を無にして彫っていましたら、ある日、ふと気づいたんです。「ああ、そうか、仏像はこうして彫れば良いのだ」と一つ開眼出来ました。

地蔵菩薩や魔利支天、鬼子母神が自由に彫れるようになった

 それからは、地蔵菩薩六観音毘沙門天鬼子母神など思い通りに彫れるようになったんです。特に地蔵菩薩と不動明王、観音菩薩はたくさん彫りました。私は色々な仏像を次から次と一体だけ彫る、というようなことはしませんでした。例えば毘沙門天を彫ったなら必ず満足のいく作品が出来るまで毘沙門天を何体も彫るのです。弥勒菩薩や魔利支天などは動きがあって難しいお姿ですが、そうすることで色々資料を集めて自分流の魔利支天を彫れるようになりました。どの仏像も納得のいくまで追求して自分のものにしてきたつもりです。これが私の彫る喜びでありました。

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