怪しい日記 2003年6月
6月29日
 今日、原稿書いてたら突然イブキちゃん(iBook)の電源が落ちた。
 ワープロソフトがフリーズしたわけでも強制終了したわけでもない。OSのクラッシュですらない。
 ブチン! とiBookそのものの電源が切れたんのだ。
 スリープ状態に入ったのかと思ったが、どのキーを押してもうんともすんとも言わない。完全にスイッチオフだ!
 再びスイッチを入れたら、何の不具合もなく立ち上がった。
 ああ、電源がいきなり切れたのにソフトもハードも壊れてないってことはすごいかもしれないけどさ。
 しかしこれはどう見たって不具合だろう。
 アポー! お前もか!
 もしかして暑いのがいけないのかな。
 冷やしてみるか。

 今日も書いた原稿10枚程度。遅い。
 平日も書かないと駄目だ。
 帰り道で書こう。
 
 今日読んだ本。

 高瀬彼方「ディバイデッド・フロント1 隔離戦区の空の下」角川スニーカー文庫
 化け物との戦い、それも「死ぬまで家に帰れない」戦いを義務づけられた少年少女たちの、あまりに凄惨な青春を描いた話。
 最初は敵の正体とかが気になっていたのだが、途中からどうでもよくなった。
 もの凄いスピードで読んでしまった。
 内容が薄いというわけでは決してなく、とにかくこいつらのことが気になって気になって、細かい描写をすっ飛ばして読んだのだ。
 そういうことをやりたくなる小説だということ。
 あと、「内気で弱気な女の子が、なけなしの勇気を振り絞って……」とかそういうシーンがうまい。やはりというべきか、うまい。
 そういうのが好きな人におすすめ。
 
 今日やったゲーム。

 「斬魔大聖デモンベイン」ニトロプラス
 はじめちゃった。
 久々にDOS/V機を起動した。ウィンドウズの操作法を早くも忘れつつある。

 ギャグシーンから始まったので驚いた。
 っていうか主人公が2.9枚目くらいなんだけど!? ギャグ満載なんだけど!?
 敵もアレだし……
 これでホントに「熱血ダーク」な物語になるのか!?
 一話の最後までやった感想。大丈夫そう。
 第一話とは思えない盛り上がりようだから。
 凄くよく出来たロボットアニメだね。
 「魔術科学」の造語とかもかっこいいし。
 でも、つくづく「悲劇と喜劇は紙一重。それと同様に、カッコイイとイタイも紙一重。熱血と電波も紙一重」なんだなあ。
 その紙の上を猛スピードで突っ走るのが、一番いいんだよなあ。そう思った。
 面白い。面白いので、いま書いてるやつが仕上がるまでこのゲームは封印する。ゲームはとくに時間のかかる娯楽だ。
 しかしこれがシナリオライターさんのデビュー作だというんだから。
 ため息つきまくりですよペンCは。
6月28日
 今日は、作家ワナビを扱った萌えギャグ小説を書かなければいけない日だった。
 だったけど、
 小川一水「第六大陸」早川文庫
 を夢中でずーっと読んでいたので、原稿は十枚しか書けなかった。
 それだけ面白いし、何度も読み返したくなる。
 こないだ発売されたSFマガジンで、小川さんが「プラネテス」の幸村誠さんと対談している。その対談や、登場人物のラフなんかを合わせて読むと面白さはさらにアップ。
 近未来の宇宙開発もので、丹念な取材によって技術的土台固めまくって、技術者の誇りを描いて、しかも登場人物が「行動で思想と存在意義を語る」奴ばっかりで、だからすがすがしくて……
 あと美点がもう一つ。
 描き方がすごく公正。

 宇宙に向かって突き進む者は「美しい心の持ち主」で、
 それに反対する妨害者は「つまらない現実や常識にとらわれた汚い大人」で、


 という単純化された二元論の話が、世の中にはけっこうある。
 野尻抱介の宇宙開発小説、とくに「ふわふわの泉」はかなり極端な二元論だった。
 
私のもそうだし。開き直って書いてるけど。
 でも「第六大陸」にはこの二元論がない。

 宇宙に行きたがっている人々は単に人間であるにすぎない。反対者、無関心な人たちも同じである。

 という描き方をしている。
 それがすごい。なんて勇気があるんだろう。
 小川作品は昔からそういうところあったけど。

 キャラ萌え的にも、魅力あり。
 描き方地味だけど、妙ちゃんがかわいくて、そして恐い。
 おっさん連中もかっこいい。
 
 SFマガジンで発表された短編「老ヴォールの惑星」もSFマガジン向けに特化した良作だったし。
 SF作家・小川一水のリミッターが外れる音が聞こえてくる。

 明日はもっと原稿書くぞ。
 でも未読の小説が何十冊も部屋に積んであって誘惑光線を放ってくる。
 あああ!
 明日には完成しそうにありません。

6月23日
 2chのスレッド「愚才! ペンネームCまーち PART3」を読んで、いろいろ考えた。
 「蜃気楼」の直しもやらなきゃって思ったが、新作についても考えた。 
31 :イラストに騙された名無しさん :03/06/22 04:12
ペンCになんか書かせよう企画、第二弾を発動しよう!
枚数は70枚程度(hp短編に応募できるように)。

今回の内容は・・・
・新機軸の魔法学園もの
・ペンC自身が萌えまくれる女の子キャラを出す
という二点を軸に考えたらどうだろうか?

ペンCは、自身のキャラに萌えたことがないらしい。だが、他人のキャラには
萌えられるそうだ。ならば、我々が萌えるキャラを提案して、ペンCが萌えたら、
それで書いてもらうってのはどうだろうか?

案その4は、あまりにもベタなので却下w
49 :イラストに騙された名無しさん :03/06/22 20:56
ペンCって、眼鏡かけてたら
それがたとえ、モビルスーツだとしても
萌えるって本当?

50 :イラストに騙された名無しさん :03/06/22 21:09
それはたぶん嘘です。
月姫の遠野秋葉が好きらしいので
実は眼鏡もどうでもいいかも。
「叱られ萌え」だって本人が認めてた。
ヘンタイだね

51 :イラストに騙された名無しさん :03/06/22 22:38
ペンネームCではなく・・・ペンネームMだな

52 :イラストに騙された名無しさん :03/06/22 22:41
作家志望の文芸部員が、
メガネっ娘の部長に叱咤されつつ成長していく話ってのはどうか

魔法学園モノだから・・・しょうもない作品を書くと
魔法の羽ペンが尻に突き刺さるとか。
 一つ思い付いた。
 魔法学園ではないんだが、萌えギャグもの。
 まーち前半と同じ構造。滅茶苦茶な女の子に、男の子が振り回される話。
 その女の子が作家ワナビでね。今度はワナビをギャグにしてみようと思ったわけ。
 ギャグの場合、プロットでは面白さが伝わらないと思うので、まず書き上げる。
 次の土日かその次で、第一稿を上げる予定。

 50が何やら密告してますが、みなさんスルーしてください。

 魔法学園の話は、確かに意外性が欲しい。
 学園ではなく、現実世界に一人だけ魔法少女が来る話の方が短くまとまりそうな気配が。
 そしてどこに新味を入れるか。
 実はだな、その魔法少女は五百年後の未来から歴史を変えるために来たのだ。
 五百年後、なぜだか知らんが科学は滅んで魔法が栄えているのだ。
 魔法少女と見せかけて実はタイムパラドックス物。そりゃ斬新だ。
 ……って、そんなの70枚で書けるか? 萌えとギャグも入れて?
 駄目っぽい。
 パラドックスはやめよう。
 
55 :イラストに騙された名無しさん :03/06/23 20:07
おかゆを例に取ると、ガンダムネタとか使えないみたい。
どくろはかなりパロが入っていて、このままじゃ載せられないって言われたそうだ。
まあ、世に出たものもはっきりネタ元は分かるけどね。
ペンCも、版権とか大人の事情で書き直しだな。
最初のネタからダメじゃんか。


 本当だとしたら、そりゃ困る。「まーち」の場合、そこら中直さないと。
 しかし、富士見やスニーカーではあんなに堂々とガンダムネタ使ってるのに、と首を傾げる。
 ガンダムだけがまずいのか、他のアニメやゲームもまずいのか気になるね。
 まあ、そのへんのことは結果がはっきりしてから悩めばいいや。
 
 さて、閑話休題……
 え? 「閑話休題」ってのは話題を変える時に使う言葉じゃないの?
 話題をもとに戻すときしか使っちゃいけないの?
 勘違いしてたよ。

 閑話休題じゃなくて話題転換。

 ジャンプで和月信宏の新連載「武装錬金」が始まった。
 この作品には期待していた。
 展開といい主人公の性格といい、少年漫画の王道だね。
 第1話としては悪くない。
 「ブソウレンキン」とカタカナでルビを振っちゃうあたりは気に入った。
 なにがどう錬金術なのか、というオカルト考証は、気にしないことに決めた。
 でもヒロインのあの技はビジュアル的にもネーミング的にもやばいよー(笑)

6月21日
 先週言っていた短編を完成させた。
 46枚。SFラブもの。
 しかし、通して読んでみると面白くない。
 なんてこった。
 今日も自主缶詰して、バッテリーが上がるまで書いたのに。
 書き終えたとたん、駄作だと思ってしまった。
 ああ、なんかすげえ疲労感。
 胃がムカムカする。
 
 「星より遥かな蜃気楼」も少し直した。
 といってもシーンを一つ追加して、ちょっと描写をいじっただけ。
 こないだ、「エルザとホークが和解するのは、エルザの頭の中だけで進むのではなく、生活の中で少しずつ理解を深めるという形であって欲しいです」という主旨の意見をいただいた。
 なるほどリアルでいいな、と思った。
 思ったが、ページ数が足りなくてそれはできなかった。まあ足りてもできなかったかも知れないけど。
 他にも加筆したいところがたくさんあるが、やはり70枚におさめるという問題があって、うまくできない。
 現時点で70枚ギリギリだ。
 どこか削れないか。
 締め切りまではまだ2か月あるけどさ。

 さて、次の作品。
 艦隊ものはいま止まっている。
 「これってほんとに面白いの?」と思いはじめた。
 自信満々だったのに。「蜃気楼」書いてるうちに感覚が変わったらしい。
 プロットから練り直そう。
 いつか必ず傑作として完成させてやる。
 だが今は別のを書こう。

 「学園もの」「萌え」というリクエストがあったな。
 「ネギまを書け」とかいわれた気もするぞ。

 ふむ。
 
 案その4
 
 科学のかわりに魔法が発達した世界。
 主人公の少年(ちょっと気弱だけど頑張り屋)は魔法使いになるための学校(高校をイメージしよう)に通っている。
 学年末テストは、二人一組でダンジョンに潜り、いち早く最下層に到達すること。
 主人公のパートナーに選ばれたのは、美人で成績優秀だけどいつもツンケンしている傲慢お嬢様。
 「わたしが? こんな男と? どうして?」
 お嬢様は嫌悪感をあらわにする。主人公も「恐ろしい目に遭わされそうだ」と嫌がった。
 だが一緒にダンジョンの中で戦っているうちに、絆が芽生える。
 主人公はお嬢様をやな女だと思っていたが、実は優しい女性で、意地を張らざるを得ない事情があるんだと気付く。
 お嬢様は主人公をアホだと思っていたが、実は土壇場で真の力を発揮する勇敢な少年だと知る。
 ちょっとだけラブコメっぽくなりながらダンジョンを攻略し、お嬢様を逆恨みして陥れようとしていた奴の陰謀を阻止して、ハッピーエンド。

 難点1
 なにやら既視感をおぼえる。独創性がない。
 難点2
 これからどうなるのか簡単に予想できる。
 難点3
 ダンジョン内で物語が進行するのなら、学園ものとは言わない気がする。
 
 そうだなあ。難点3については、「ダンジョンではなく、学校内で魔法バトルロイヤル」というのはどうだ。
 もちろん本当に殺しあうわけじゃなくて模擬戦だけど。
 
 もっとたくさんヒロイン出した方がいいのかも知れないな。

 などと考えていたらもう3時だよ!
 寝ます。
6月16日
 「天才! 松戸才子まーち」が、電撃大賞の一次選考を通った。
 らしい。現物まだ見てないけど。
 一次突破は五年ぶり。めでたい。
 もっと先までかけのぼってくれ! まーち!
 打倒! おかゆまさき! 
 (微妙すぎる目標)

 しかし一次選考とは何を基準に選んでるんだろうね。
 「小説になってないもの、日本語になってないものを落とす」という噂は聞くけど、そんなのが全体の九割以上を占めるとはとても思えない。幾分かはあるみたいだけど。本当に九割だったら下読みの人は狂ってしまう。

 なお、今回使った『増田淳』という名前はこう書いて『ペンネームC』と読みます。
 無理があるって? ほら、アニメや漫画では強引なルビがよくあるでしょう。
 「重戦機」と書いて「ヘビーメタル」とか、
 「波紋疾走」と書いて「オーバードライブ」とか、
 「鈴木土下座エ門」と書いて「ビホルダー」とか。
 (最後のはルビじゃありません!)
 ……嘘ですごめんなさい。『増田淳』は「ますだじゅん」です。抱き枕事件の『チャンコ増田』とは全然関係ありません。

 とにかくやる気が高まった。
 まーちの続きやリテイク案も浮かんだ。
 しかし、今は「星より遥かな蜃気楼」だ。
 仕事の帰りにファミレス寄って、二時間ほどいじった。
 改行を減らし、モノローグを減らして。『……た。』ばかりだった文体を修正して変化をつけた。
 書き出しを変えてみた。奇跡の部分にちょっとだけ加筆。
 すると77枚あったものが69枚になった!
 あまりに簡単に縮んでしまったので驚いている。
 7枚も減らすなんて無理だよー、と思ってたのに。
 というわけで改訂版をアップしました。 
 あと1枚で何ができるか……土日の課題です。
6月14日
 「電撃hp」を探しに、都内まで出かけた。
 すいません町田も都内でした。
 町田をバカにすると、町田リス園のリスに食われてしまう。

 訂正。
 都心まで出かけた。
 まんがの森と、神保町の「コミック高岡」などを巡ったのだが、置いてない。
 馬鹿な。コミック高岡なら確実に早売りしてると思ったのに。
 17日には入るってさ。
 まあ。あと少しの辛抱。
 
 行き帰りの電車の中で、これを読んでいた。

 浅井ラボ「されど罪人は竜と踊る」角川スニーカー文庫
 新人さんの作品です。
 冒頭の戦闘シーンを読んで、文章に迫力を感じたので買って来た。
 とにかくもう、むせ返りそうな大げさな表現と、それから独創的というか単に変と言うか、そんな言い回しがしょっぱなから大炸裂。
 「言い回しが大炸裂」なんて言葉はないけど、この小説読んだ後では、そういう「俺日本語」のひとつや二つでっちあげたくなる。
 「ウィザードリィ(ベニー松山版)」と、
 「バスタード!」と、
 「ストレイト・ジャケット」
 を混ぜ合わせたような、科学と魔法の融合した世界で、
 全盛期の田中芳樹を思わせる、ユーモアたっぷりの、「信頼故の罵倒合戦」を繰り広げる主人公ふたり。
 戦闘シーンは、これでもかこれでもかと、とにかく設定と疑似科学大爆発。
 灰汁がすごく強い。
 洗練、という言葉からこれほどかけ離れた小説はない。
 でも「俺はこれを語りたいんだ! これが俺の世界だ! どうだすげえだろうかっこいいだろう!」という雄叫びに満ちあふれている。
 うん。この情熱には頭が下がります。
 キャラの会話は本当にうまいと思ってしまったし。
 でも、「剣呑」という言葉を使い過ぎ。いくらなんでもこれはない。

 さて。気合いの入った新人さんにエネルギー補給してもらった。
 私も負けてられない。
 もちろん今日も、喫茶店に自主缶詰してイブキちゃんをパコパコしていた。
 (その表現やめて)
 星より遥かな蜃気楼を書き上げた。
 電撃hp短編賞に送りたくて、70枚以内におさめようと思っていたんだけど。
 77枚になってしまった。
 あと7枚削るのは難しそうだなあ。
 もっと短い短編をもう一本書いておこう。
 書きはじめた。15枚進んだ。これはたぶん40枚くらいで終わる。
 明日の自主缶詰で完成させられるといいなあ。
6月8日
 町田は東京都です!
 そのわりに神奈川中央交通のバスが走ってますが。
 
 今日も「星より遥かな蜃気楼」を書いていた。
 喫茶店でいろいろ注文しつつ4時間ほどこもって原稿を書く。
 頼んだらコンセントも貸してくれた。ありがとう!!
 シャノアールはツナトーストがおいしいんだよー!
 あれで300円くらいというのは素晴らしい。
 名古屋の喫茶店はもっとすごいって話だが……
 また20枚くらい進んだ。
 まだまだいくらでも書けたのだが、店が混んできたので、こりゃ迷惑だと思って出た。
 家に帰ったら全く書けなくなったので、ファミレスで続きを書いた。
 10枚進んだ。
 現在、63枚。
 あとはもう降ってくるだけ。
 1、2時間、集中して書けばなんとかなりそう。
 あちこち直す時間を入れても、次の土曜には発表できる。
 
 関係ないのだが。
 喫茶店で原稿書いていると、隣の席に二人組がやってきた。
 巨乳ショートカットの美人と、茶髪の兄ちゃん。
 最初はカップルだと思っていたのだが、なにやら様子がおかしい。
 美人はパンフレットのようなものを兄ちゃんに見せ、
 「人生には4つの幸福がある
 だのなんだの力説しているではないか。
 「詐欺や宗教のような印象を受けるかもしれないけど、これは本当の幸福をつかむためのシステムで……」
 などと熱のこもった口調で、巨乳ねえちゃんは訴える。
 兄ちゃんは戸惑った様子を隠せずに質問する。
 自信満々に姉ちゃんは答える。
 たまに席を外す。
 上の指示を仰いでいるのだろうか。
 あ、あ、兄ちゃん何かにサインしてるし!!!
6月7日
 今日は喫茶店にこもって「星より遥かな蜃気楼」を書いていた。
 二十枚ほど書けた。
 やはり喫茶店はいい。集中できる。これからは喫茶店で書こう。
 バッテリー残量という問題があるな。どうしよう。

 ちなみに「シャノアール 町田店」という喫茶店です。
 シャノアール町田店でiBookを広げて小説を書いている人がいたら、それはきっとペンCです。
 気軽に蹴っ飛ばしてやって下さい。
 なお、別人だった場合の責任は一切負いません。 

 近々、電撃大賞の一次選考結果が発表される。
 一次にすぎないとはいえ、やはりどきどきする。
 通ってくれ、まーち!
 なお、今回は「椎羽準」ではなく「増田淳」という名前で出した。
 これからもそうするつもりだ。

 で、いままで自信があったんだけど。
 もらった! とか思ってたんだが。
 今日読んだ二冊の本のおかげで弱気になった。

 谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱」角川スニーカー文庫
 黄金の帯もまぶしい、「スニーカー大賞」受賞作。
 5年ぶりに出た大賞。
 めちゃくちゃにパワフルなギャグキャラがいきいき動いて、後半は大変な展開。
 もう雪だるま式にでかくなって転がり落ちて。
 うひゃああ。
 これはぶっとぶよ。
 語り口も独特の魅力があるし。
 で、ねえ。
 これを読んだ後、まーちの終盤を読み直して、落ち込んだ。
 私がやりたかったことを百倍うまくやられた。
 「ハルヒというキャラを好きになれるか」というところで好みがかなり分かれそうではあるが。
 私は大好き。
 有希もいいね。
 
 おかゆまさき「撲殺天使ドクロちゃん」電撃文庫
 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
 初めて電撃hp誌上で第1話を読んだ時の衝撃が忘れられない。
 なんていうか、こう、脳の奥の方がねじれる感じ……
 単行本としてまとまったのを一気に読んで、
 「この撲殺力は健在だ!」
 「ぴるぴる分120パーセント!」 
 と思った。
 うわー!
 何が全裸の落ち武者だよ!
 コーヒーゼリー食いながら読んでたんだよ!
 鼻から黒いの吹いちゃったよ!
 もうあの喫茶店いけないよ! 

 とかいいつつ明日もこもる予定ですが。
 ペンCは面の皮だけは厚いのです。
 他は薄っぺらですが。

 とにかく、「つまり、これと戦うのか……ブルブル」と、今になって思ってしまった。
 ドクロちゃんより笑えるか、といわれると……
 しかし、今さらどうしようもない。
 まーちを信じよう。
 そして「蜃気楼」をがんばって書こう。

 非常に評判のいいロボットものエロゲー「斬魔大聖デモンベイン」も買って来たが、「蜃気楼」が完成するまで遊ばずに積んでおく。
6月4日
 だいぶ前。親子の会話。

 ペンC「禁煙に50回も失敗するなんて親父は意志が弱いねえ」
 父「何をいうか。50回失敗したということは49回失敗してもあきらめなかったということだ。意志が強い証拠だ」
 
 この屁理屈! なるほど親子だね。

 さて、「ペンC総合スレ2」の意見を聞いているうちに、怒りとも興奮ともつかない感情がわき起こってきた。
 小説を書きたくてたまらなくなった。
 「星より遥かな蜃気楼」を書こう。
 それが私の答えになる。
 ここで理屈を語っているよりずっと明確で生産的な答え。
 とくに精神論は話し合って結論が出るものとも思えないし。
 この作品で納得させよう。
 だから書く。一か月で書くと決めた。

 さあ書くぞー!! と思ってワクワクしながら、
 いろいろ文章とかシーンとか考えながら家に向かっていると。
 後ろから追いかけて来た車が、突然赤灯まわして「そこのバイク止まりなさい!」
 覆面ー!!!!
 さようなら青い鳥じゃなくて
 こんにちわ青切符。

 すくなくとも「ペンCには観察力がない」という指摘は全くの事実のようです。
 やなオチだなおい。
6月3日
 ふと気付いた。
 「デモンベイン」にもエルザという名前のキャラがいるのか……
 偶然の一致です。
 たぶん誰も信じない。
 ……名前以外は似てないようなので、気にしないことにした。
 中身が似てる方が問題だ。

 気になったので転載。
 「ペンC総合スレ2」より。

720 :イラストに騙された名無しさん :03/06/03 11:25
まあでも難しいぜ。
そこまで理屈で割り切って生きられねーよ。
ペンCの場合、作家になるのは絶対に諦めないと言っているし。
つまりそれは、一生この先、人生設計が「作家志望」を中心に
組み立てられてるわけで。
俺らはハタで見てて「アホだなこいつ、もっと分散しろよ」って
思うけど、ペンCにとっちゃナニやっててもかわらん。
危機感は常にあると思う。
ただそれは「作家になれるかなれないか」であって、経済的、
世間体的な危機感では絶対に無いね。

作家になるのを諦めなきゃならなくなった時、初めて分かる。
たとえば、彼女に子供が出来たりとか。
親が死んで、残った家族の面倒みなきゃならんとか。
そういう時。

721 :イラストに騙された名無しさん :03/06/03 11:31
んでこの「作家になれるかなれないか」って危機感も微妙なんだ。
ペンCには作家になりたい、という夢があって、作家になれる事の
メリットは常に考えていられる。
しかし作家になれない、というイメージはどうしても沸いてこない。
これはどんなに自分に厳しい作家志望でもそうだと思う。
他に仕事してりゃ、生活力がある程度ついてるし、「作家になれない」
事に現実的な心配事が沸いてこない。
だから仕事やめて作家目指せばいいか、ってーとそうでもなくて。
(それはただの逃避)

「今のままじゃ作家になれん。オマエの文章なんかゼロ円」って、例え
編集者や本職の作家に言われてもピンと来ないと思う。
ましてや俺らなんかに言われたって危機感覚えない。
ペンCに限らず、作家志望の難しいところって、そこよね。
なんていうか、目指すモノにたどり着くまでの努力、に目安が無い。
なんとか新人賞に引っかかって、編集に売れる売れないっていう
デジタルな話されないと変わらない気がする。

722 :イラストに騙された名無しさん :03/06/03 12:33
>>720
ペンCって、彼女いるのっ?!←反応すべきはそこじゃねえ

723 :イラストに騙された名無しさん :03/06/03 12:47
ヤツに彼女がいるならアメリカはイラクに侵攻しなかったろう……。
 >723
 なんじゃあそりゃあ!?
 
 >721、722さんへ。
 なれなかった時のことも考えるべきだということですか?
 なぜ、それを想定する必要があるのか分からないんですよ。
 だって50歳くらいで作家になった人だっているでしょう?
 子供を養い、育てながら作家になった人間など珍しくありません。 
 結婚しようが、子供ができようが、作家になることをあきらめる必要なんてない。
 もちろん、小説が第一という生活はできなくなりますから、10年20年遅れるでしょうが……
 それは永遠ではありません。
 生きている限り、あきらめない限り可能性はあります。
 それとも、
 「作家になることしか考えていないと、いざ他のことをやらざるを得なくなった時になにもできなくて慌てふためくよ。
 その時後悔しても遅いよ?」
 という事なんでしょうか?

6月1日
 今日は艦隊ものを書いていた。
 といいたいところなのだが、
 「新・サイコドクターあばれ旅」
 の日記を過去にさかのぼって延々と読んでいたらかなり時間が経ってしまい、執筆は10枚程度しか進まなかった。
 いやあ、やっぱり面白いよ、サイコドクターあばれ旅は。
 2か月放置されてたときはどうなるかと思ったけど、再開してほんとによかった。
 私の知ってるブ日記のなかでは一番読みでがある。
 何といっても
 「その場限りの面白さではなく、何度も読める。時間を置いて読み直すと新しい発見がある」
 というのが凄いね。商業出版でも、再読に耐えるものは少ないというのに。
 真剣で謙虚で、それでいてユーモアを忘れない。
 大したもんだと思う。
 今やってる「ウェブ日記とはなにか」の話もいい。
 詩的な趣すらある。
 SF系書評系ではあまりにも有名過ぎていまさらいうまでもないことだけど、やっぱりおすすめできるサイト。
 
 さて小説の話。
 
 エルザプロットバージョン3.1はそこそこ好評のようだし、来週からは実際の原稿書きに入ろうかと思う。
 早く書かせてくれー。
 プロットだけだと欲求不満がたまってたまって。
 もう我慢できん。


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