9月27日
 次の小説・反逆走路246を書いてます。
 ええ、246は国道246ですよ。
 反逆とは何か? 中学生の夢であります。妄想であります。なんのこっちゃ。
 これを書いてると、変な夢を見ます。
 たった今も夢の中で銃撃戦をやりました。
 なんか小説の内容が私の精神にダメージを与えているようです。
 あ、最後は射殺されました。夢の中くらい勝てよ!

 えー、最近、私の働いてるバイク便会社に新人さんが入ってきます。
 事務所で待機してると、目の前で面接やら研修が行われてます。
 ああ、懐かしいなあ。
 私も6年くらい前、こうやって面接うけて採用されたんだよなあ。
 そう、面接の途中で相手の人が「すいません、ちょっと待ってください」とかいって。
 そのまま3時間も放置されてたっけ。
 ……。
9月25日
 D.B.E三二型さん、150万ヒットおめでとうございます!
9月23日
 ついに「しんぶん赤旗」までもが「萌え」をとりあげた!
 共産党さえも萌えには勝てないのです。
 これからは萌え左翼の時代だ。赤星サヨは時代を先取りしていたんだ。私の判断は正しかった!
 (えー)
 次のサヨはライバルとしてメイド連れのスーパーお嬢様がでます!
 真の敵はメイドです。資本主義の本家本元、大英帝国から攻めてきたのです。
 メイドは大英帝国の誇る世界最強の格闘技・パンジャンドラム格闘術を操るのであります。
 パンジャンドラム、GO! とか叫ぶとどこからともなくパンジャンドラムが火を噴きながら転がってきます。
 サヨが「革命技715、スプートニク殺法2号!」とかいって、宇宙放射線で巨大化したクドリャ○カという犬を召還して迎撃します。
 どんな小説か。

 こないだの日記が誤解を招いてしまったようなので訂正します。

 とまあ、私の小説を読んでポカーンとする人もわりとそんな感じかな、などと言ってみる。

 の意味は、「私の小説を読んでポカーンのする人も、『作者は不勉強だ』と呆れてるのかな」です。
 読者批判ではありません。
 「わりとそんな感じ」という代名詞の使い方がヘタで、うまく伝わらなかったのですね。
 指示代名詞の乱用はリーダビリティを下げるのでよろしくない、という助言を受けたことがあります。「なんで?」とか思っていたんですが、具体的には今回みたいな失敗を避けるためですね。
 
 で、あらためて。
 調べれば調べるほど自分の知識の浅さがわかる。
 私、スタングレネードって光るだけで爆風の類は出さないんだと思ってました。
 「AK47サブマシンガン」とたいしてかわりません。
9月21日
 ハイウェイカードが消えてから一週間。
 やはり不便です。バイク便はたいていそうですが、私は毎日高速にのってます。一週間で2万円使うとかザラですよ。いちいちお金を取り出すのがめんどくさい。小銭ばっかり増えるし。もうジャラジャラと。はやくバイク用ETCを!

 ああ、そうそう。
 こないだ、警察系特殊部隊について調べていて、なかなか良い本を見つけました。
 特殊部隊の装備や訓練、それから「どのように事件を解決したか?」が載ってる本。
 イスラエル特殊部隊がどうしたパレスチナ解放戦線がどうしたという記事の中に、「西鉄バスジャック事件」とかいってネオ麦茶のことが書いてありました。
 なんかこの人だけ浮いてます。
 まあとにかく、いい本だと思ったんですが、たった一箇所、

 AK47サブマシンガン

 などというミスが。
 だ、大丈夫なのかこの本……? 一気に怪しくなったぞ?
 というわけで、ひとつのミスが本の信憑性をゆるがすこともある。注意、注意。
 もっとすごい例としては、反戦論者の軍事オンチとか。
 以前、反戦に関する議論をしてたら、相手が「え? 旧日本軍に空母なんてあったんですか?」などと物凄いことを言いました。
 もうポカーンですよ。じゃあ日本からハワイまで飛行機が直接往復したんですか。B36ですか。富嶽ですか。
 単に知識の間違いを問題にしてるわけじゃないです。「知ろうとしなかった」ことに衝撃をうけたんです。
 太平洋戦争の本を一冊でも読めば、わかったはずです。それで戦争論を語れるのか。

 とまあ、私の小説を読んでポカーンとする人もわりとそんな感じかな、などと言ってみる。
9月19日
 ちょっと用事があって、「銀座ランジェリー AZZ」という店にいきました。
 国道16号沿いの相模原あたりで「ランジェリー」などとネオンを青く輝かせている店です。
 ランジェリーですよ。公衆の面前でランジェリーて。
 この店の前を何百回も通って、そのたんび「うーん、あやしー。」とか興味をそそられていましたが、実際入るのは今回が初めてです。
 いや、予想にたがわぬ妙なところでした。
 ガラスケースがウネウネ並んでるんです。
 規則正しくない。曲がりくねった通路が形成されてます。
 中身はもう、なんていうか。
 右向いたらブラジャーブラジャーブラジャーブラジャーブラジャー
 左向いたらパンツパンツパンツパンツパンツパンツ
 世の中にはこんなにたくさんの女性用下着が!
 人生を100回繰り返しても見られないほどのものを見ました!
 (どんな人生か)
 なるほどブラジャーの表面はこうなっているのか。ところでパンティーとショーツはどう違うのですか。布だと思います。まちがいました。もういいです。などと不審なことを呟きつつ進みました。
 あ、ガラスケースは開けられないんで、触ってないですよ?
 (何のフォローですかそれは)
 さらに進んでゆくと、コスプレコーナーとかエログッズコーナーとかがありましたよ。
 私、コスプレとエロを結びつけるのって嫌いだったんですよ。
 オッサン向け雑誌でコスプレっつったらたいていエロ関連ですし。
 オタクじゃない人にコスプレの話するとみんなエロプレイとか風俗のことだと思われるんですよ!
 こないだなんかメイド喫茶の話をしたらノーパン喫茶みたいなもんだと思われたんです!
   冗談じゃありません!
 これじゃ我々オタクがスケベみたいじゃないですか!
 (もはやフォロー不能) 
 というわけで「ケッ」という感じのネガティブな先入観をもってコスプレコーナーに踏みこんだのですが。
 並んでるコスチューム群は、「わりとちゃんとしてるな……」という感じです。
 制服は「どのアニメの制服」とかちゃんと書いてあります。
 「体操着」のとなりに「トップをねらえ制服」が置いてあるのは、これは、なんなんでしょう。渋いですね。
 さらに、さらにですよ、コスプレコーナーだけ、なんか空気が違うんですよ。
 Kanonトレーディングカードのポスターとか、ネコミミオンリー同人誌即売会のポスターが貼ってあるんですよ。
 ケバケバしい三次元エロスの中に咲く一輪の可憐な花! 心が洗われるようです。
 さらにコスチュームと並んでフィギュアまで展示されています。
 いやエロいのばかりですが。
 
 とにかく結論としてはですね、
 
 某「へんたい」
 
 違います!
9月17日
 宝くじで1万円当たった!
9月14日
 某「選挙、残念でしたねー。民主党まけちゃって」

 私は基本的に民主党にいれてます。
 マニフェスト占いやっても「民主党に入れろ!」という結果が。
 
 増田「君も民主党に入れてくれたんだろうな?」
 某「もちろんです! 民主党マンセー」
 増田「(目をむいて)マンセーだと! 民主党が韓国の手先だとでも言うつもりか!」
 某「過剰反応ですよ! 民主党ばんざい!」
 増田「(目を血走らせて)ばんざいだと! きさま日本軍国主義の復活を企むものか!」
 某「どうしろってんですか!?」
 増田「まあそれは冗談として。やっぱり『小泉を批判してるだけで、もっと優れた具体策を出せなかった』のがダメ。具体的で現実的でメリットのわかりやすい奴を希望。一体いつ高速道路を無料にしてくれるんだろう……私は毎日高速道路を使ってるから、払うのが面倒で面倒で。ハイウェイカードも明日で販売終了だよ?」
 某「でも高速道路を無料化するために税金が上がるのでは? ガソリンが160円くらいになるとか」
 増田「(都合が悪いので無視して)あと、『小泉はヒトラー』とかレッテル張りで攻撃したのもよくないよな。
 『ヒトラー並の能力があるなら支持しよう』ってみんな思う」
 某「みんなじゃない! あなた一人だけ!」

 で、ヒトラーといえばこの映画をみてきました。(前フリだったのかよ!)

 ヒトラー 最期の12日間

 渋谷の映画館でみました。
 ナチスドイツがソ連の攻撃で崩壊する直前、地下要塞にこもってたヒトラーとその側近たちを描いた作品です。
 あとソ連軍の猛攻を受けて瓦礫と化すベルリン、バタバタやられていくドイツの兵隊も。
 かっこよさ、痛快さなんて微塵もない暗黒の戦争映画。
 それなのに飽きない。目を離せない。

 ナチスって「悪」とか「狂気」って言われることが多いじゃないですか。
 で、なにがどう悪なのかって言われると「大虐殺をやったから」とか言われることが多いです。
 しかし、この映画にはもっとわかりやすく、身近で、皮膚感覚的に理解できる、だからこそ恐い「悪のすがた」が描かれています。
 だってこの映画に出てくるヒトラーは、「99.9999パーセント負けてるのに妄想に逃げ込んでる、かわいそうなおじいさん」です。
 得意の演説も、あとになればなるほど空回り。
 まわりの人たちも一緒、数キロの距離まで敵が来てるのに酒飲んでダンスパーティやってる。
 「フェーゲラインを呼べ!」「油田を手に入れるのだ」とか言ってる場合じゃないっての。
 その間にもドーンドーンとソ連軍の砲撃がとどろき街は崩れ、少年兵たちがなぎ倒されていきます。
 「悲惨な現実から目をそむけたい」ってのは誰もが持ってる欲求ですが、国を治めるひとがその欲求におぼれてしまうとこんなトンデモないことになってしまう。
 空恐ろしかったです。
 私の好きな「強くてかっこいいドイツ軍」はまったく出てきません。
 しかし「観てよかった」と思いました。
 心の奥底に響き、痛かったです。
 暗くてどシリアスな映画が好きな人、群像劇が好きな人、戦争について考えてみたい人、あとナチス好き、ドイツ軍好きにもおすすめ。
 きっと何か心にのこります。

 終わった後、売店を見て。
 「わが闘争」売ってる……
 ちょっと引く。
9月9日
 うちの会社、某バイク便では賭けがさかんです。
 あ、といっても違法なものではありません。
 賭けるのはジュースなどです。負けた人が勝った人におごるのです。
 「一時の娯楽に供するものを賭けるのは賭博ではない」と刑法でも定められています。
 給料日などは金額がグレードアップして呑み代になります。
 10人でじゃんけんして、言い出した人が負けたときの悲惨さと来たら。だっていきなり3、4万消滅ですよ。
 そして「じゃんけんだけじゃツマンネー。勝負方法変えようぜ」という意見も。

 白地図が出てきました。
 「この地図に都道府県名と県庁所在地を書け。バイク便なら地理しってるはず。一番まちがえた奴が負け」
 「バイク便と日本地図は縁がないだろw」
 「うるせ。やれ」
  難しいです。東京、北海道、千葉などみんな知ってるところは真っ先にうまります。
 しかしそこからが難しい。
 「和歌山ってどこよ!?」「関西の人が『人住んでへんやんけ』って言うとこ」「鈴鹿サーキットがあるんだよ(自信満々)」
 「長野の県庁所在地は松本? だよな?」「長野市ってなかったっけ?」「ねーよバカ。長野だから長野市って小学生かよ(自信満々)」
 「埼玉県は、平仮名でさいたま県に変わったんだっけ?」増田「そ、それはネットのどこに書いてあった?」
 「コレが新潟県、こっちが金沢県」「金沢県なんてあったか?」「あれは富山県だろ?」「いや、金沢県だ。100万石だ(自信満々)」
 「このへんが福岡県、博多県、佐賀県。熊本県」「9州なんだから県は9つないとダメなんじゃないか?」「わかんねーから鹿児島の県庁所在地は西郷な?」
 増田「これが京都府」「それ海に面してるじゃん。京都に海なんてねーよバカ」増田「舞鶴海軍工廠って知らない?」
 「三重県の県庁所在地は三重市」「大津じゃなかったっけ」混ざってる混ざってる。
 「青森の県庁所在地はねぶた市」「ネタに走らなくていいからw」「え? 違うの?」「むつ市です」「あ、それっぽい」
 
 時刻表検定もってる旅行マニアの人がいて、その人だけはすべてを正確に把握しているらしく、右往左往する我々をニヤニヤしながら見てました。
 
 さて、新作「ラブレタージハード」なんですが。
 意見をくださったみなさん、ありがとうございます。
 おかげさまで「これだ! これが書きたい! これならいける!」というお話が思いつきました。
 一ヶ月で書き上げようと思います。
 10月9日の公開をお待ちください。
 タイトルは変わる(まだ決めてない)ので、便宜上「10月短編」とでも。
 
 明確な目標をたててかきます。

 1、テーマ性というかメッセージ性は、前面には出さないよう娯楽性で包む。
 2、イルジオンと同じようなセンチメンタル路線で、なおかつイルジオンより万人受けするように書く。
 3、「心理描写が脳内台詞ばっかりで下手だ」といわれているので、心理描写の幅を広げる。
 
 今回の目標は3つとします。
9月6日
 新作の修正案を考えました。
 どちらもテーマからして違う話になりました。

 「ラブレタージハード」(大きなきのこ雲の下)

 修正案1(意外性強化案) あらすじ

 少年兵、A国独裁者の宮殿の中を走る。戦う。撃たれる。この国は戦争状態にある。

 平和な日本。少女・弥生が学校でいじめられていた。いじめに抵抗することもあきらめて世界を憎む。
 母のすすめで、A国の少年Bと文通をはじめる。
 少年Bの純粋さに胸を打たれ、好きになってしまう。
 恋によって生きる意欲を得た弥生、Bの励ましを受けていじめも克服し、友達も作れるようになる。
 楽しい日々。
 しかしある日、Bの国で内戦が勃発。Bと連絡が取れなくなってしまう。
 弥生、大好きなあの人を助けたいと思う。
 だが実際にはどうすることもできない。
 戦争が終わってBの国にいってみれば、Bは戦闘で重傷を負っていた。
 兵士として勇敢に戦い、独裁者の宮殿に突入して撃たれたのだという。
 はじめての対面をした直後、弥生の前でBは息絶える。「弥生と手紙をかわしたことはとても楽しかった、あんな日々がずっと続いて欲しかった」と言い残して。
 弥生はBを救えなかった自分の無力を呪う。そしてBの仇をとってやると誓う。

 40年後、弥生はA国の独裁者となっていた。
 あれから弥生は猛勉強して事業を起こし、手に入れた資金で私設軍を作った。再び内戦に突入していたA国に介入し、Bを殺した武装勢力を叩き潰し、国を平定した。もともとの武装勢力は国民から嫌われていたため、弥生たちの国民の信頼が集まり、弥生はこの国を治めることになったのだ。
 「もう二度とBのような犠牲者を出したくない、内戦を起こしたくない」という思いから、厳しい政治をしいていた。いつしか弥生は独裁者と呼ばれるようになっていた。
 執務室でこれまでのことを思い返す。Bの最後の願いをかなえるために戦ってきたつもりだった。だが本当にこれでよかったのかと、年老いた今になって思う。
 と、そのときクーデターが発生。弥生のいる執務室にも一人の少年兵Cが、命を狙ってやってくる。
 思い出の中にあるBの姿と瓜二つなので、弥生は驚く。
 (冒頭の少年兵とはこの少年である)
 少年兵は負傷している。動けないはずなのに超人的な意思の力で動いて弥生に銃を向ける。
 弥生と少年兵の問答。少年兵が「遠い国にいる大切な人」のために戦っている、と分かる。
 まさにBそのものだ、ここにBがいる、私のやったことはBを苦しめただけなのか、と苦悩。
 しかしそのとき弥生はBとの約束を思い出す。あの日の決意を思い出す。かならず理想を実現すると。
 弥生は容赦なく、Bそっくりの少年兵を撃ち殺す。
 なきがらを前に、弥生は誓いを新たにするのだった。

 創作意図

 原案に対して「ラシードが弥生の説得でテロ行為をやめてしまうのが腑に落ちない、愛とか言葉でテロリストを止められるはずがない」という意見がありました。
 また、「テーマにとらわれない方がいい」との指摘もありました。
 そして、「お前の小説は想像通りの展開にしかならない、ヒネリがない」という指摘も前々からもらってます。
 で、この3つの指摘を取り入れた結果うまれたのが、この修正案1です。
 愛がどうした世界がどうしたというテーマは捨て、「予想できないストーリー、読んだ人にサプライズを与える」を重視しました。
 この話はスリーアクトストラクチャーから大きく外れているので、プロットポイント等は記しませんでした。
 一番はじめのパートにでてくる少年兵は弥生が文通していた少年とはぜんぜん別人ですが、同一人物であるかのようにミスディレクションさせ、驚きを与えます。
 また、いじめの話と「内戦で少年兵うんぬん」がどうつながるんだ、という謎で興味をひっぱります。
 なお、ラシード→少年B カプルスタン→A国にしたのは、イスラム国で女性の独裁者はあり得ないからです。別の地域を考えます。
 
 修正案2(シンプル案) あらすじ

 主人公・弥生はいじめられっこの少女。気が弱くて反撃できず、「誰か助けて」「この世のどこかに、私をわかって、たすけてくれる人がいる」と思っている。
 ある日、母親のすすめで外国の少年と文通をはじめる弥生。相手は中央アジアの小国カプルスタンにすむ少年・ラシード。
 弥生はラシードの純真さに胸を打たれ、ラシードを好きになってしまう。(プロットポイント1)学校でいじめられるという現実は変わらなかったが、生きる喜びができたのでいままでより幸せになった。「逃げ込む場所」を手に入れた幸せである。
   弥生のラシードに対する思いはますますつのっていき、ラシードも弥生に好意を持っていると分かった。
「会いに行きたい!」
 そう思った弥生は反対する母を説得し、カプルスタンへ旅立つ。
 ラシードも歓迎してくれた。しかし対面を果たしたまさにそのとき、内戦が勃発。(ミッドポイント)ラシードと弥生のいる場所にも攻撃が殺到する。 
 銃弾飛び交う中を、ラシードに連れられて逃げまわる弥生。弥生はラシードに甘えつつ、「どうして私がこんな目に!」と悲嘆にくれる。ラシードは弥生を「守るべき弱い存在」と認識して苦闘。
 いつのまにか弥生だけはぐれてしまい、赤十字の一行と出くわす。合流すれば助けてもらえる。いままでの自分なら間違いなく助けてもらっていただろう。
 だが弥生はどうしてもラシードを見殺しにできなかった。勇気を奮い起こし、ラシードを探すべく危険な市街戦の中に飛び込んでいく。(プロットポイント2)
 ラシードを発見した弥生。なぜ戻ってきた、自殺行為だと怒るラシード。ラシードは弥生だけでも逃がしたかった。弥生が戻ってきたことを自己満足の蛮勇だと感じ、とても困惑。しかし弥生が「一緒に助からなきゃダメ」と体を張って主張する。ラシードの心は揺らいだ。
 そこに武装勢力の攻撃が迫る。ラシードと弥生は力をあわせて生き残り、安全な場所へと脱出する。そのサバイバルの中で弥生とラシードは信頼しあうようになる。
 安全な場所までたどりついた弥生は、「いっしょに日本に来て」と誘う。しかしラシードは「ここは僕の国で仲間も家族もいるから離れられない。ここで戦う」と拒否。「平和になったら、また遊びに来てくれ」と言う。
 私も自分の居場所で戦う、そして胸を張ってまた会う、と誓って、弥生は日本へと帰ってゆく。
 
 創作意図

 「少女の成長とか恋愛とか戦争反対とかテーマを入れすぎて何の話だかわからん」「もっとシンプルなものじゃないと破綻する」という指摘をいただきました。
 また、「原案では、弥生が一方的に自分の善意を押し付けてるだけで、ラシードの心が描かれていない」「弥生が傲慢に見える」「クリスマス短編と同じ欠陥がある」という意見もありました。
 これらの意見を参考に作ったのが、この修正案2です。
 少女の成長に的を絞りました。これもやはり原案とはテーマが違います。
 「他人に助けてもらうことばかり考えていた女の子が、勇気を持って自力で戦えるようになる」話です。
 ラシードの意識も、「ヤヨイは守って助けなきゃいけない弱い存在」から「信頼できる、対等の仲間」に変わります。
 そして、「わたしは負けない!」という強い意識を手に入れて弥生は帰っていきます。彼女は自分の戦場・学校で、いままでとは別人のようにたくましく生きてゆくことでしょう。
 
 ご意見をお待ちしてます。
9月3日
 相模大野で椎間板ヘルニアの治療を受けました。
 電気ビリビリ。
 と、そのとき突然に「湘南モノレールに乗りたい!」という強い衝動に駆られました。
 電気を流しすぎて脳にまで来ちゃったっぽいです。
 ああ乗りたい我慢できない!
 そのまま江ノ島まで行きました。
 
 うーむ、江ノ島といえば……江ノ島といえば……なんでしょう。
 エルフェンリート? 
 いきなり恐いものを連想しました。みんな首とんじゃう!
 
 さて、旅館の並ぶ通りを抜けて江ノ電の駅を越え……湘南モノレールの駅に到着。
 
 うはあ。湘南モノレールカッコイイ。
 なんといってもモノレールは懸垂式です。
 浮いてる感じがしますからね。
 懸垂式に毎日乗れる千葉市の住民がうらやましい。
 私がもし無限の権力を持っていたら東京の地下鉄を全部モノレールに改造するのに。
 などと思いながら乗ってました。
 これがもうね、古い路線だからでしょうか、いい感じに揺れるんですガタンガタンビリビリと。
 高さたったの20メートル。住宅地や山の斜面のすぐ上、なめるように列車は進んで、ガタンガタン。
 飛んでる飛んでる! いや飛んでないけど飛んでる! 浮遊感ヒャッホウ!
 非日常性にあふれてます。レトロSFみたいな。スチームパンクもこんな感じなんでしょうか。
 文明の崩壊した世界で旧世界の科学を用いて浮遊列車を走らせているような、そんな錯覚にとらわれます。
 モノレールに乗っただけでこれだけ妄想できる私はしあわせもんです。
 昔はバイクに乗ってるときもこうだったんですが。(ヒィィィィィ)
 
 しかしたったの15分間で楽しい旅は終わりです。
 運転席の窓にべったり張りついていた男の子が「やだー、もっと見るー!!」と泣き叫んで転がりました。
 少年よ、君もか!
 モノレールをカッコイイと思うのはおっさんの感性だと思って、すこし引け目を感じていた。
 でもそんなことなかったんだ! 世代を超えるんだ!

 童心に返って楽しんで、大変いい気分で戻ってきました。

 レポートおわり。
 (ひとまずアップ。まだ続きます)
 
 追記

 で、本題。ラブレタージハード(大きなきのこ雲の下で)なんですが。
 
 簡単に書くとこういう話です。
 
 主人公・弥生(仮名)はいじめられっこの女の子。
 気が弱くて、反撃することもあきらめて、心の中にやり場のない怨念をたくわえている。
 「どうせ私はダメなの」が口癖で、本を読むことだけが楽しみ。
 そんなある日、彼女は母親の勧めで、外国人の男の子と文通をはじめる。
 発展途上国の子供と交流するボランティアだ。
 相手は中央アジアの小国・カプルスタン共和国(仮名)に住んでいる男の子、ラシード(仮名)。
 弥生は少年の純真さに胸をうたれ、少年のことが好きになってしまう。(プロットポイント1)
 少年との文通が生きがいになって、弥生は強くなる。ラシードの励ましを受けてイジメに打ち勝った。軍オタ少女・桜(仮名)という友達もできた。
 この楽しい日々がずっと続いて欲しいと思う弥生。
 しかし、あるとき破局は訪れる。
 アメリカ合衆国、カプルスタンをテロ支援国家と認定し、侵攻を開始。(ミッドポイント)
 少年とも連絡が取れなくなってしまう。
 弥生は思った。彼に会いたい。助けに行きたい! 平和な日本に連れて来たい!
 彼女は反対を押し切り、突っ走る。
 困難を乗り越えて、カプルスタンに着いた時には、もう戦争は終わっていた。米軍は圧倒的な戦力によりたった一ヶ月でカプルスタンを制圧したのだ。
 しかしラシードは戦争で家族を殺され、復讐のため反米ゲリラと化していた。弥生のことも人質にとろうとする。
 危機一髪というところで米軍の助けが入りラシードは収容所に叩き込まれる。
 ホテルに帰った弥生はラシードが変わってしまったことを嘆く。
 しかし、ラシードと交流した楽しい思い出が胸に蘇り、「それでもラシードは私を助けてくれた人、いまは私が助ける番よ!」と思う。
 ラシードが収容所を脱走したという報をきき、弥生もホテルを抜け出す。(プロットポイント2)
 桜から教わった知識、ラシードからの手紙に書いてあったことを総合して、ラシードを探し当てる。
 ラシード、「助けに来た」という弥生を信用しない。敵意を向ける。弥生を人質にとってゲリラ活動を続け、米軍を道連れに死のうとする。
 しかし弥生は、ラシードが今感じてる「世界への復讐心と敵意」は「いじめられていたころの自分と同じだ」と気づき、命がけでラシードを説得する。
 ついにラシードの頑なな心が溶けた。復讐を捨てる。喜ぶ弥生。
 ふたりは手を取り合って、日本へ帰ろうとする。
 しかし米軍が襲いかかる。逃亡中の危険なゲリラ・ラシードに銃を向ける。
 ラシードをかばって弥生が撃たれる。憎悪に身をよじるラシードだが、「もう復讐しない」と誓ったので憎悪をこらえる。
 エピローグ。
 弥生は重傷を負ったが生きていた。病院で眼を覚ますと、そこにはラシードが。
 これからラシードは戦争捕虜としてまた収容所に入れられる。処刑は免れたが、また当分会えなくなる。
 しかしそれでも良いのだった。お互い心から思いあっている、その思いがあればどんな苦しみも乗り越えられるとと分かったから。
 「たくさん手紙だすね。あのころみたいに」
 弥生がそういって、ラシードは笑う。

 おわり。

 あんまり簡潔じゃないですね。

 もっと簡潔に書くとこうです。

 起 いじめられっこの少女、外国の少年と知り合う。
 承 少女、少年に恋をして、生きる意欲をもらっていじめを克服、楽しい毎日。
 転 しかし少年の国が戦場になる。少女が助けにいったら少年はテロリスト化していた。
 結 少女、かつて自分が少年に救われたのと同じように愛の力で少年の心を救う。

 作品の狙いは、「世界への敵意と、敵意が愛の力で克服される姿を描く」ことです。

 主人公の女の子(いじめられっこ)が持っている「みんな私のことを分かってくれない、助けてくれない、世界は私の敵だ」という気持ちと、
 後半でテロリスト化した少年の「世界は、なに一つ罪のない俺たちを攻撃する。世界は俺の敵だ。俺には復讐する権利がある」を重ね合わせて描きます。
 そして少女が少年の心を動かし、「世界への敵意」を捨てさせます。

 「私は世界の中でひとりぼっちだった。みんなが敵だと思ってた。
 でもあなただけは私を見てくれた。私のことを真剣に想ってくれた。
 だから私は、「あの場所」から抜け出せた。
 私の命は、あなたがくれた。
 だから今度は、わたしがあなたを助ける。
 世界があなたを拒絶しても、私だけはあなたを想うから」
 
 そして命がけで自分の気持ちを証明し、少年の心を動かすのです。
 つまり、世界によって傷つけられた少年少女が、「たとえ世界は敵でも、この人は愛してくれる、だから絶望しなくていいんだ」と気づく話です。

 ポエムで表現するとこんな感じです。
 
 詩「我が友テロリストよ」

 我が友テロリストよ
 世界によって虐げられる者よ
 反世界闘争のただ中にあるものよ
 君の言葉をきく者はいない
 君の手を握る者はいない
 しかし私だけはかたわらに立とう
 手を握り耳を傾け、人類60億の憎悪から君を守ろう
 だから我が友テロリストよ、
 もはや銃はいらない。

 このポエムはモノレールに揺られ、鎌倉市の町並みを見下ろしながら考えました。(お前何やってんだ)
 
 少年少女は(いじめられっこに限った話ではなく)、「世界は私を分かってくれない、受け入れてくれない、私を傷つける」と思っているはずです。
 私は思っていたし、そういう人はいまでも多くいる。
 ですから、「たとえ世界が拒絶しようが敵だろうが、たった一人大切な人がそばに居てくれれば、幸せになれる」というこの物語は、きっと少年少女の心に届くはずです。
 イルジオン路線の正当発展型です。
 
 みなさん、この話どう思われますか?
9月2日
 「駄天使まゆこ、修行中!」と「赤星サヨの革命戦記」を電撃hp短編賞に応募しました。
 8月31日の夜まで文章をいじってまして、21時ごろにキンコーズに駆けこみ、印刷するぞと思ったら……
 うわあ! ワードの使い方わからねえ! 途中から横書きになったりうまくいかねー!
 「すいませんすいません! なんかヘンなんですけど! どうすれば縦書きにできるんですか!?」
 「すいませんもう一度プリントお願いします!」
 「うわあまたヘンになったあ!」
 えんえんと繰り返し。
 印刷完了は23時30分。
 ひええ! あと30分で締め切りすぎちゃいます!
 ノンブルを殴り書き、ドカンドカンと穴をあけてヒモでくくって、郵便局の夜間窓口に突進したのが23時48分!
 なんとか間に合いました。あいててよかった、ゆうゆう窓口。
 キンコーズ関内店のお姉さん、お騒がせしてごめんなさい。
 
 達成感をおぼえました。
 実は何も達成してませんが、それでも自分にご褒美をあげたい気が。
 なんにしよう? そういえば腰が痛いな。
 「タイ式マッサージ」の店に入りました。
 ドアをあけると仏像がお出迎えです。
 「この店は風俗ではありません。古式にのっとった健全なマッサージです」という張り紙が、逆に不安感をあおります。
 そして……はじめて体験するタイ式マッサージは……
 エロかったです。
 だってあなた、パンツ一丁になって、女の人に背中や首を踏まれたり、腕を思いっきりねじりあげられて、指を1本1本引っ張られたりするんですよ?
 マゾの人なら絶頂です。
 女の人が眼鏡をかけていなかったのは幸いでした。眼鏡をかけてロリ外見だったら私も向こうの世界にとりこまれたかもしれません。
 全身がバキンバキンバキン!
 「う! ふええ! そこだめ! いで! らめぇぇぇ!」などと奇声をあげること1時間。
 うーん、強烈。体は確かに軽くなりました。まっすぐ立ってられないほどだった腰痛も若干回復。
 しかし精神力を消耗してフラフラ。
 とにかくみなさん、タイ式マッサージはやばいものです。
   
 明日は「ラブレタージハード(仮)」のプロットについて詳しく書きます。

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