怪しい日記 2001年1月〜4月

 4月30日
 私は5月11日までに「楽園迷宮」を完結させなければいけない。
 なんだか自信なくなってきた。
 だって終盤になって筆が進まなくなってきたんだもの。 
 まあいい、がんばろう。
 楽園迷宮が完結した後は「夢伐戦記」という奴を書く予定だ。
 以前全体の8割くらい書いて没にした小説。それを手直ししつつ載せる。

 ……ある日突然、世界中の人間達の「想い」が実体化した。
 それは祈りや願いがすべてかなう時代「夢幻代」のはじまりだった。だが同時に、人間のなかにある秘められた悪意、憎悪、欲望といったものまでものが現実化、怪物となって暴れ回る時代の到来でもあった。主人公は小説家志望だった若者。小説家である彼は他の人間よりうまく「幻想」を制御できるため、「幻想使い」として活躍し、人々に危害を加える幻想「暴夢」を倒していた。そんな彼のもとにある日、ひとりの少女が依頼をもって現れる。天使と悪魔が永遠のハルマゲドンを続ける「最悪の夢幻郷」旧アメリカ合衆国にいって、生き別れになった父親を探して欲しいというのだ……

 という話だ。
 一度は「つまんねーや」とかいって放り出したんだけど、やっぱりもったいないから、リファインしつつ載せることにする。何度か手を入れれば、賞に送れるくらいになるかも知れない。
 4月28日
 いかん。ネットのやりすぎで原稿が進まない。
 月姫が面白くて原稿が進まない。
 捜し物のために部屋中ひっかき回していたので原稿が進まない。
 結局1日かけて、楽園迷宮がちょっと進んだだけだった。
 明日は仕事だ。おお。
 4月27日
 今日は7時半から21時半まで働いていた。家を出たのは6時。帰ってきたのは23時。うわあ。つまり14時間連続労働ですか。通勤含めると17時間ですか。さすがにこれ以上は体がもちません。
 体調悪いのに。やっぱりこないだ水虫の薬で歯を磨いたのがいけなかったのかな。
 とかいいつつあさっては休みなのに仕事だ。るーるーるー。
 るーるーるー、といえば、ドラゴンマガジンを買った。
 うわあああん、麻生俊平が麻生俊平らしからぬモノを書いてるよーっ。怖いよーっ。
 しかしまあ、コメディというか軽いノリの話が書けないわけじゃないんだよな。でもこれはちょっとなあ。「全国美少女紀行めもりあるロマンス」という
狂ったタイトルは、「ギャルゲーのノリでーす。確信犯でーす」ということだろうが……そういうのはもういいや。
 でもこないだ出た「無理は承知で私立探偵3 運が良ければ事件解決」はけっこう面白い。
 1と2だってつまらなくてなかったが、これはもっと面白い。コメディ部分もいいが、プロ意識とか作家とかいったものについていろいろと考えさせられた。
 4月26日
 寝坊して遅刻した……
 その原因が、昨日の日記を考えていたからであるとは、とても恥ずかしくて言えない。
 今日は麻生俊平「無理は承知で私立探偵3」とか買ったのだが、あと何故か司馬遼太郎の本とか買ってきたのだが、また寝坊したくないのでこのへんでねまーす。
 4月25日
 昨日に引き続き、薬について書けということだ。
 ようするに、CMとかで化学物質の名前とか出しても、そんなの知らんわい、そんなCM意味あるんかい、と。そういう意見に対してどう思うかと。
 えー。
 結論から申し上げます。
 あなたは自分の価値観・自分の常識を押しつけすぎです。
 私は芸能人の名前とか顔とか知りません。ついこないだも、
 某「あゆってかわいいよね」
 ペンネームC「いや私は真琴のほうが好きだな」
 某「……? 誰それ」
 ペンネームC「ちょっとまて、君のいうあゆとは誰のことだ」
 某「浜崎あゆみ知らないの」
 ペンネームC「知らない。
あゆといえば月宮あゆだ。それ以外のあゆなんて知らん
 このような会話をかわしました。
 「あゆみ」なら「あゆみ」でいいでしょうが。なぜこれ以上短くしようとするのでしょうか。さっぱり理解できません。ってなわけで私は声優以外の芸能人の女は知らないし興味もないです。だってみんな同じような顔なんだもん。全く覚えられない。これがモーニング娘だとか優香だとかいわれても、「はあ」って感じです。そういわれてみれば何年か前、パフィーという人達が出てきたときも、私はてっきり「覇王大系リューナイト」のパッフィーのことだと勘違いし、「リューナイトも有名になったなあ」と喜んだ記憶があります。
 どうだっていいんです私にとっちゃ。若い男はみんなそういったものに興味があるんだと思われると非常に不快です。
 しかしドイツ軍の4号戦車F型の砲身がどうのこうの、千鳥式転輪がどうのこうの、ティーゲル2とヨシフスターリン2mはどっちが強いとか、そういう話ならついていけますし一晩中でも語れます。木星の衛星エウロパの海底には生命が存在するか否か、それはどのような進化をとげるだろうか、とか、そういうのにも興味があります。マイケル・ハートのファクトA問題(もし異星人がいるならとっくに地球に来ているはずである、来ていないということは異星人は存在しないのだ)の解を考えるとか、そういうことにも惹かれます。
 ってなわけで、化学物質の名前を口にすると陶酔感が得られるとか、化学物質の名前に異常な興奮を覚えるとか、化学物質の名前さえあればご飯三杯は食べられるとか、化学物質の名前さえあれば生きていけるとか、化学物質の名前のためなら死ねるとか、そういう人間はいます。確実にいます。
 くだんのCMをやめれば、そういった人達は何を支えにして人生を生きていけばよいのでしょうか。
 4月24日
 えーとなんだっけ。タウリン1000mg配合について書けばいいのか。
 違うか。薬学について書けばいいのか。じゃあこれだな。
 秋口ぎぐるに対抗して私も何か変なもので歯を磨こうと考えた。
 水虫の薬(白いペースト状のもの)をベットリと歯ブラシにつけて磨いてみた。
 うえええええ。
 なんだろこの味。マーガリンを10倍に薄め、すっぱくしてちょっと苦くしたような味。
 でも水虫の菌を殺せるくらいだからきっと虫歯だってどうにかできるさ。
 必死に耐えて磨き終えた。ふっ、勝ったな秋口。お前の負けだ。
 
でも私には年下の彼女はいない。
 おのれ秋口憎い憎いにくにくにくにく。
 
 こんなもんでいいかな。
 薬学はどこにいっちゃったんだ、という気もするが。
 
 さて、「ビッグコミックスピリッツ」で「日露戦争物語」(江川達也)という漫画が始まった。
 やっと始まったかー! 前作(東京大学物語)のラストで予告されてからずっと待ってたんだよ。江川達也って実にいろいろな作風が描ける人だから期待していた。いや、ある意味トンデモ漫画家だが。
 この漫画は日露戦争というより参謀・秋山真之の生涯を描くらしい。第1話ではまだ子供だ。やっぱり家が貧乏だったらしい。でも必死に意地を張って生きていたらしい。まあ伝記漫画の王道だよな。このぶんだと日露戦争まで相当かかりそうだが、じっくり読んでいこう。
 すべての正義は妄想である、それは時代によってコロコロ変わるものにすぎない、という価値相対主義を、この人は予告の中で唱えていた。
 江戸という妄想が終わり、日本は明治という妄想の中に投げ込まれた。それは科学技術と武力が世界を制するという妄想だった。その2つを備えているものは何をやってもいいという妄想だった。他の国が日本に攻めてくるから軍隊で立ち向かわなければいけない、という妄想だった。日本人は死力を尽くしてその妄想に適応した。それがどれほど偉大なことだったか、そしてその偉大な努力が、最終的にはどれほどの悲劇を生んだか、それを書いていきたいと思う……ってなことを言っていたんだ。
 ね、なんかしびれるでしょ。でもそういう構想に従うと、明治維新から太平洋戦争にいたる日本のすべてを書かなきゃいけない気がするんだけど。
 

 あと榊一郎「ストレイトジャケット・ツミビトのキオク」(富士見ファンタジア文庫)読んだ。プロローグがすげえかっこいい。震えた。
 本編に入ったら急にパワーダウン。まあそれでもつまらなくはない。あいかわらず、「人間とはこれこれこういうものだ」とか、地の文で作者が断定しているのが鼻につくが。なんで榊さんはいつもこうなのかなあ。そういうのは登場人物に語らせれば十分だ。だって地の文にそういうことを書いてしまったら、それはもう三人称小説じゃないよ。三人称に見えるだけで、実は作者視点の一人称だよ。それって反則だ。素直に普通の一人称にすれば、主人公の思いや思想をそのまんま書けるのに。
 4月22日
 エシィール黄金記3にミスを発見した。243ページ最後の行に書いてある「アドリアーネ」は、どう考えても「オルシディア」の間違いだ。なんでそんなとこにアドリアーネがおるんじゃい。なんでアドリアーネが姫様なんじゃい。葛西さん、今回はちょっと急いで書いたのかな。
 って、私も「総統暦」で同じミスやったことあるからな。一カ所だけアルベルトがエルンストになってる。
 さて、今日は原発労働者の被爆問題に関する写真展。私は看板持ちや片づけなどを手伝った。130人ほど来た。こんなものらしい。
 まあ有意義ではあった。
 あとは……こないだ買った本がまだ一冊残ってるな。サンダルフォン。
 まずイラストを見る。
四角い眼鏡というのはちょっとどうかと思います。
 確信犯的なパターン小説か。でも素直に軍事ものかけばいいのに。
 それを読む前に山田正紀の「チョウたちの時間」(徳間デュアル文庫)買ってしまった。山田正紀は好きな作家の一人なんだよ。特に「宝石泥棒」とか「エンジェル・エコー」とか「影の艦隊」(本当に面白いのは最終巻だけだが)とか好きだな。でも機神兵団は私の好みじゃないです。キャプテンでやっていた漫画版のほうが面白いです。
 4月21日
 ジン・ジャザムさんの掲示板にはじめて書き込んで、初っぱなで大ボケをかましてしまった。
 ううっ。やっぱり俺は珍獣さ。
 今日はほとんど一日中原稿をいじっていた。だが進まない。あと「エシィール黄金記」はやっぱり3巻もいい。あれはほんとに傑作だ。ここには本物の「人間」がいる。あれはもう麻生俊平を超えた。私は本気でそう思っている。葛西信者度数がさらに上昇。
 4月20日
 会社の知り合いに誘われて一緒にPSOをやった。
 同じくらいのレベルなのに、この圧倒的な攻撃力の差はなんなんだろう?

 さて、今日は「フルメタル・パニック! 終わるデイ・バイ・デイ 下」を読んだ。
 おおっ。盛り上がってるじゃん。やっぱ一度は落ちるとこまで落ちないと、上昇するときに光り輝いて見えないよな。
 この経験は宗介の人生を大きく変えてくれたと思うぞ。がんばれ。もうすっかり人間の戦士だね、宗介。あと、今回のかなめは素直にかっこいいと思えるキャラだよね。いや、長編でのかなめはいつもそうなんだが。
 文章もずいぶんキレが増しているね。スランプを乗り越えたということか。
 「時計の短針のような変化が、真摯な人を冷笑家に変えていく」という名ぜりふは、たぶん私のような批評家きどりに対する警句でもあるのだと思う。気をつけないとね。
 さて。
 私は以前「フルメタルパニック勝手に最終回 輝くウィーアー・ザ・ワールド」なるものを書いたことがある。1年ばかり前、イントゥ・ザ・ブルーが発売された少し後のことだ。
 だが、あれはもう意味を喪った。恥ずかしくてどこにも出せない。オフィシャルのテッサ兄「レナード・テスタロッサ」は、私が書いたテッサ兄「ユリウス・テスタロッサ」よりも遙かに深みのある、名悪役だということがわかったからだ。
 そうだ、こっちが本物だ。偽物はいらない。
 そう言い切ることができたことを、今はただ祝いたい。
 4月19日
 ついにカンザキさんにまで「ペンC」と呼ばれるようになってしまったペンネームCです。
 とほほー。
 今日は「ふわふわの泉」(野尻抱介。ファミ通文庫)「エシィール黄金記3」(葛西伸哉。ファミ通文庫)、「機巧天使サンダルフォン」(富永浩史。ファミ通文庫)、「フルメタル・パニック! 終わるデイ・バイ・デイ(下)」(賀東招二、富士見ファンタジア文庫)の4冊を買ってきた。
 とりあえず今日は「ふわふわの泉」読む。
 「泉」って、何かと思ったら主人公の名前ですか!
 マッドサイエンティスト系眼鏡っ娘か。しかも勝ち気な。わかりやすく言えば「わたしは一人で生きるのっ」みたいな。いいぞもっとやれ。
 相変わらず科学設定は気合い入ってるよなー。この人の小説は「キャラ萌えハードSF」だからな。こんなに科学が好きな女の子というのは出くわしたことがないが、(申し訳ないが、現実にいるとは思えん)小説でみるぶんには魅力的だ。
 主人公は風変わりだけどけっこう思い入れのできるキャラクターだ。空へのあこがれも、自分の思うがままに生きたいという気持ちも、天才故の孤独も、さらっとではあるがちゃんと描かれている。そうだね、ちょっとさらっとしすぎているね。全体的に、ところどころ極端な話のはしょり方をしている気もする。後半、アレが登場するあたりで野尻節が全開になる。でもアレが出てきてからいきなり話のジャンルが変わったぞ。
 まあ、面白い部類には入ると思う。私は好き。
 でも理系知識が少しだけ必要な気はする。
 4月18日
 「テラ・ザ・ガンスリンガー」というテーブルトークRPGを買ってきた。
 かの「天羅万象」(戦国時代の日本みたいな異世界で、超人的なサムライとか術者が戦ったりする話)と同じ面々が作ったゲームだ。今度は「開拓時代のアメリカをモチーフにした異世界」。テーマはガンアクション。
 うむむう。またしてもシンクロニティが。ここまであちこちで拳銃使いの話やられると、さすがにやる気がしなくなってくるな。
 しかし私はなぜ買ってきてしまったんだろう。どうせやる相手もおらんのに。たぶん天羅チームのファンだからなんだろうね。

 新井輝「DEAR 少女がくれた木曜日」(富士見ミステリ文庫)を読んだ。
 おお。これは傑作ではないが佳作だ。
 謎の人物に殺されてしまった少年が、時間をさかのぼってそれを回避しようとする話だ。
 犯人は誰なのかとか、動機はどうしたとか、そういうのはわりと簡単にわかってしまう(ちょっとヒントの出し方があからさますぎ)から、ミステリとして弱いかも知れない。
 でも主人公が、隣人の新しい一面に気づいたり、当たり前の日常がとても大切なものだと気づいたりするあたりの心の動きはよく伝わってきた。いや、文章は平凡なんだけど。やっぱり、同じ一日を何度も繰りかえすことによって、「同じ人物の全く同じ行動でも、その意味がちがって感じられる」という現象が発生しているからだろう。あと眼鏡的にもなかなかいいぞ。やはり眼鏡は丸眼鏡に限る。いやあ富士見ミステリ文庫はどうしてこんなにもめがねっこ含有率が高いんだろうね。
 ラストはもう……ああ、それか。そうきたか。直球だな。
 うん、すごく恥ずかしかった。でもこういう恥ずかしさは嫌いじゃないよ私。このくらい歳くったらプラトニックでラブラブはもうできないからねえ。
 ……中高生の頃だって全く、これっぽっちも出来ていなかったような気がした。
 あまりに辛い現実を思い出してしまったので、私はもう寝る。
 
 4月17日
 私を秋山瑞人と間違えている人なんて見たこともないぞ。
 三雲さんと間違えられたことはあるが。
 まあいいや。
 ライトノベル板で「設定裏読み」と「真相の推理」が熱く熱く行われている作品「ダディフェイス」シリーズ。(作者は伊達将範。電撃文庫)いまライトノベル板で一番もりあがってるよね。
 あまりにみんな夢中なので興味をもって、2巻を読んでみた。1巻は以前読んだ。面白いことは面白かったけど、あまり私の好きな系統の話じゃなかったのだ。こういうのは「スプリガン」でさんざんやったじゃないか、あっちのほうが完成度は高い、とか思った。でもまあ、あれだけ盛り上がるからには何かあるに違いないと思って。
 うーむ。1巻同様、いやそれ以上の、むせかえらんばかりのネタの密度。
 これだけごちゃごちゃにしてよく矛盾を起こさないよな。ギリギリのところで均衡を保っている感じというか、破裂する寸前まで空気を詰め込まれた風船というか。
 いや人間関係的およびキャラクターの心理に関しては「なぜそこでそんなことを思ってしまうんだろう」という疑問はわいてくるけど。まあそれは、「二人の関係にはっきり決着をつけてしまったら話がつまらなくなるから」ということなのかもしれない。
 でも告白どころか全てやっちゃった後でラブコメ風にされてもなあ。
 まあ、「なんだか変だけど熱気があるからいいや」なんだよな、この話の基本は。
 超能力と魔法と超古代文明と超武術が出ます。しかもそれらの原理というか裏にある理屈は説明されているように見えて実は説明されてません。相互に矛盾しているような気までします。
 ところどころ科学ウンチクが入るので幻惑されますが、基本的には理詰めではなく勢いで押し切る系統の話です。あと兵器のウンチクが事実と異なっている気がします。あれはわざとやってんのかな。
 奇蹟というか、ご都合主義というか、とんでもない偶然が次から次へと起こるし。
 ある意味では凄いかも。こういう「黙って俺についてこい!」路線というのは、一つの芸だよな。わたしにはできそうもないが。
 と、そう思わせておいて理路整然と種明かしをしてくれたら、私は絶賛する。
 4月15日
 2ちゃんねる・ライトベル板「ペンネームC撲滅委員会」より抜粋。
565 名前:イラストに騙された名無しさん投稿日:2001/04/15(日) 20:02
>>564
……ものすごい勘違いもあったもんだ。あんな秋山嫌だぞw

あまり知らない人へ。ペンCはただのバイク便のお兄ちゃん。
昔グリフォンに短編が載ったらしいがその後は音沙汰なし。

566 名前:イラストに騙された名無しさん投稿日:2001/04/15(日) 20:08
>>565
訂正「バイク便のお兄ちゃん」→「バイク便のおじさん」
 
 おじさん言うなああああああ! 私はまだ26だあああ!
 ……すいません、26はおじさんですね。
 さて。AIRを最後までやった。
 途中でやめられなくなってしまい、結局今日はほとんどAIRばかりやっていた。

 以下、微量のネタバレを含む感想。発売されてから半年以上経つけど、やっぱりネタバレはまずかろう。できるだけ伏せて書く。
 SUMMER篇。
 すげえかっこいい。文章そのものがすごくいい。主人公がかっこいい。いやあ、こういうものをKEY作品で読めるとは思わなかった。いやあ、「かっこいいアクション」とか「知略で敵を破る」なんてものはKEYには期待していなかったんだが。うれしい驚きを味わうことができた。
 なんか××の×みたいだけどまあいいや。こういうの書きてえ。
 死んでも何か意思が伝わって、それがいつかいつか、何かを成し遂げてくれるかも知れない、というのも私が好きな考えだ。
 あと、裏葉さん萌え。
 AIR編。
 びっくりした。ああいう手で来るか。主人公が×××とはねえ。非常にショッキングだ。何もできない、見てることしかできない、伝えたい想いがあるのに伝えることができない、という無力感がよおーく伝わってきた。だが一緒にいてあげることはできる、というのが非常に大きな意味をもってるっていうことか。
 うん、素直に感動したよ。私今まで晴子さん嫌いだったんだけど、これをえんえん読んだ今となっては「私はバカだったなあ」と思っている。
 ああ、すごくいい人だね。聖さんと同じくらいいい人だ、あなたは。
 「胸が締め付けられるほどにあたたかい、その記憶」。
 以前読んだある小説の中の一文だ。
 AIR篇やってる最中、この言葉が頭のなかをグルグル回っていた。
 それであのラストか。
 うん、ラスト数日は「先を読みたくない。怖いから」とか思いながら読んでいたよ。完全に術中に落ちているね私は。
 私はほら、Kanonでは真琴シナリオが一番好きだからさ。いや、舞や栞が嫌いだというわけじゃないが、特に真琴が好き。他のシナリオの100倍くらい好き。だからさ……この話でも平静ではいられなかったよ。なに、ぜんぜん似てない? いや似てないんだけどさ、私にとっては似てるの。同じ理由で感動したの。あの観鈴が××××で××になっていく過程、それにつきそって家族であり続けようとする晴子さんの姿にぐっと来たの。
 よく判らない部分もあったけど、「途中で投げ出さないで良かった」と思っている。いや泣きが入ったりはしなかったけどねー。
 でもさあ……
 こういう話だったら、佳乃・美凪は一体なんのためにいたのかな。 
 4月14日
 私の知り合いが原発問題の写真展を開くので、それ関係のビラを配ってきた。
 なんか反応が悪い。みんな原発よりダイオキシンのほうが関心あるみたい。
 あれだけ説明してるのに「原発に文句いうなら電気使うんじゃねえ」っておきまりの暴論を口にする人が多いのもなんだか泣けてくる話だ。
 原発以外に手段がないならその理屈も成り立つけど、他にもエネルギーを手に入れる方法はいくらでもあるってばさ。ただの火力で十分。二酸化炭素と放射性廃棄物で後者のほうがたちが悪いに決まっている。
 
 まあそれはいいや。
 セガガガの続き。C研の攻略に成功。うん、面白かった。あのキーワードを組み合わせて企画を作るってのも面白かったし、
ある特定の方向にきわめて熱いストーリーも良い。
 「つまり
萌えこそが人類の文化を育んできたのじゃ。小萌えを超え、大萌えへと至るのだ!」
 「はい……! 
僕はいま、萌えています!
 うーん笑うべきか感動すべきか。
 でもRPGパートはクリアしたが、肝心のゲーム制作パートがうまくできない。Cマン、あんたゲーム作るの遅すぎ。どう考えたって間に合わない。っていうか計算によるとゲームが完成するよりはるかに先に予算が尽きる。「萌え萌えパラダイス」に勝つことはあきらめたほうがいいのか。
 4月13日
 今日一日だけで、三回も白バイに捕まりそうになった。なんと恐ろしいことよ。
 そろそろ劇的に更新しなきゃね。 
 4月12日
 最近疲れがたまっているらしい。
 仕事自体はヒマなんだがな。何故こんなにも疲れているのか。
 選択肢1 ネットのやりすぎ
 選択肢2 小説の書きすぎ
 選択肢3 本の読み過ぎ
 
 答え 全部。
 
 特に書くことがない。ふー。そんな状況を反映して撲滅委員会も撲滅活動を停止中のようである。

 三木原慧一「超弩級戦艦激闘シリーズ」(しかしこの極端に好戦的なタイトルはちょっとどうかと)に出てくるビスマルク(史実のビスマルクとぜんぜん違う)のかっこよさについて熱く語りたいものだが。そうだ、現実のビスマルクがへっぽこ艦であったとしても私の頭の中ではあんな感じだ。オッケー?


 鯨統一朗の「なみだ研究所へようこそ!」を読む。
 ……。何ですかこれは。
 どんどん変になっていくなあこの人の小説は。
 まあ普通のミステリなんか期待してないけどさあ。この人の持ち味は「こじつけ」だし。
 4月11日
 今日はどうしようもなくヒマだった。なんか今年に入って一番ヒマな気がする。
 しかし、昨日の日記で笑ったという人がいるらしいけど、一体なにが笑えるんだろ。
 なんか変なこと書いたかな私。
 仕事中「楽園迷宮」終盤のストーリー展開が突然ひらめく。
 これだ!!
 ああよかった、詰まってたんだ。これで書ける。あと1ヶ月あれば確実に完結させられる。
 さて次はどんな話にしましょう。
 4月10日
 やっとバイクが直った。
 林譲治の「最強戦艦 魔龍の弾道1」(歴史群像新書)という架空戦記を買ってきた。今回のネタは最強の戦艦か。架空戦記の一つの王道だよな。でも林譲治のことだから一筋縄ではいかないだろう。普通の作家とはぜんぜん違う方向にネタを料理する。ただめちゃくちゃでかい戦艦が出てくるだけの架空戦記なら世の中に満ち溢れているからね。
 うわ、やっぱりちょっと違うぞ。さすが林譲治。戦艦に関する通説というか一般論をくつがえすようなことがバンバン書いてあるぞ。強いかも知れないがなんか妙に偏った艦だなあ。まあ戦争全体を勝たせなきゃいけないわけじゃなく、あくまで戦艦の一生を描きたいらしいから別にそれでもいいか。
 でも表紙に描いてある戦艦がぜんぜん強そうに見えないのは商業的に問題あると思うぞ。  
 4月9日
 今朝、通勤の途中で「ボボボボボボ」と異音を発するバイクを発見。むっ、あの三本マフラーと白い煙、異常に細いタンクは。
 カワサキのマッハ3だ! うおおなんちゅう珍しいバイクが。おいもっと速く走ってくれよ、車体がねじれながら加速するとかいう話じゃないか。ぜひ拝んでみたいぞその光景を。
 帰り、ホンダのCB750に出くわした。
 どうして今日はこんなに旧車に縁があるのだろう。
 4月8日
 難しいじゃん、「セガガガ」!!
 ようやくゲーム1本作ったぜ。スタッフたちの健康管理が大変で。あと金の使いすぎっつーか人の雇いすぎだな、つかわない人はバサバサ解雇すべし(怖いゲームだ)。
 にしても相変わらずネタの濃さがすごい。
 「ドリームキャストを踏んづける」って、「バトルマニア」の「スーファミを踏んづける」だね?
 あと「萌え」という言葉が連発される第三章。「萌え萌えパラダイス」に勝つために、もっと萌えるゲームを作らなければいけないのだ!
 すごいねこれは。こんなゲーム二度と出ないかも知れない。

 あと「AIR」の遠野美凪トゥルーエンドみたぞー。
 いいとは思うけど、ちょっと最後がたるい感じかな。ひっぱり過ぎなんだよね。
 佳乃シナリオのほうが私は好き。
 でもまあSUMMER篇がすごく面白そうだからいいや。
 4月7日
 「コミックリベル」の2号が出た。
 あと1冊か。(←潰れるものと決めてかかっている)
 水原賢治が速攻で原稿落としやがった。期待していたんだがな。いや、1号だって半分落としたようなもんだが。
 どうしてエロマンガ家というのはこうも頻繁に、当然のように原稿落とすのか。
 あと今日は会社の連中と花見に行った。酒と食い物のせいでかなり苦しい。嘔吐感は酒だけではなく大量の食い物によっても発生することが実感できた。
 梅本弘「ラスト・ブリッツ ベルリン1945」(学研 歴史群像新書)という小説を読んだ。
 少年たちが、崩壊寸前のドイツで兵隊にとられ、必死に生き延びる話。
 すごく描写が細かい。大戦末期、破滅的な状況にあるドイツおよびドイツ軍を実にリアルに描いている。そのぶんストーリーはものすごい駆け足だけど。心理描写があっさりしてるのは、たぶんわざとなんだろうな。本物の戦争ではいちいち泣いたり悩んだりしている奴などいない、そんなことをする奴はすぐに死んでしまうからだ、という。しかしそうはいっても彼らに心がないわけではない、そのへんもしっかり書いてある。
 4月4日
 眠いにゃー。
 わけあって賃貸情報の雑誌を買ってきた。
 うむむ。もう少し会社に近いところに住みたいと思ったのだが。なんだ、とんでもなく高いのかと思ったら、都心でも数万で借りられるところはけっこうあるな。実際に引っ越すかどうかは未定。
 金子隆一「新世紀未来科学」(八幡書店)という本を買った。人工知能、人型ロボット、クローン人間、核融合、スペースコロニー、惑星改造、サイボーグ化、マイクロマシン、恒星間航法、パラレルワールド、超光速航法、タイムトラベル、永久機関など、SFに出てくるような様々な小道具について、それがどの程度可能か、ありうるかどうか、どういう研究が行われているか、などを記した本。SFにおいてはどのように扱われているか、もちゃんと載っている。非常にエキサイティングな本だ。
 4月3日
 雨が降りやがった。けっ。
 なんか地震があったぞ。東京はそうでもないが静岡なんかはやばかったらしいな。親戚がいるので心配だ。
 
 そうか私も電脳ストーカーか。
 そうだね、見てないところであーだこーだ書く方がもっと悪質かもしれない。
 ごめんね樫緒萌え。さん。
 4月2日
 非常に体調が悪い。
 パン屋のお姉さんが2ちゃんねるから姿を消してしまった。
 みんなに好かれすぎても辛いんだろうな。っていうかありゃ、電脳ストーキングだぞ(笑)。
 「作家でごはん!」という小説家志望者のサイト(うちからもリンクされてます)でいろいろと論争が繰り広げられているらしいが、参加するべきかどうか悩んでいる。2ちゃんねる以上の時間と労力を吸い取られそうで。ああ、でも参加したい。
 4月1日
 今日はエイプリルフールだ。
 しっかりだまされました。
 やるな2ちゃんねらー。
 それにしても、撲滅委員会が完全に別の人に乗っ取られてしまった。そろそろ本気で某パン屋さんの対策を考えなければなあ。

 それはまあいいとして。
 ついに「セガガガ」が来た。
 鼻血を噴きかねないほど興奮してプレイしてみる。
 いきなり「社是! 創造は命! 経営理念! 先進技術で時代の先取!!」などという言葉から始まる。
 うわーなんじゃこりゃ。
 ギャグが笑える。

 秘書アリサ「ドリームキャストが売れすぎて生産が間に合わないくらいなのよ」
 テロップ「一部脚色を加えてあります」

 秘書アリサ「まあRPGみたいなものよ」
 テロップ「RPGはバンダイの登録商標です」

 主人公「この人たち、
こんなところで何をしてるんだ」
 テロップ「全くだ」

 主人公「新しい要素をもったゲームをつくらなきゃいけないんだ!」
 A研部長「なんだと? そんなものを入れて売り上げが悪くなったらどうするつもりだ?」
 テロップ「一理あるな」

 とにかくテロップ(ナレーション? 作者?)が登場人物の言動にツッコミを入れまくる。
 「説得」といって、モンスター化したゲーム開発者を仲間にするための、RPGの戦闘みたいなものがあるんだが……
 その「説得」のとき、主人公が言う台詞がいい。痛すぎる。
 「70億って本当ですか?」「分社化」「業界の人は常識がないっていわれますね」「あなたなんて知りません!」
「机の上のフィギュアは何ですか?」「連絡くらい入れましょうよ」「口先だけならなんとでも!」「プロ意識をもちましょう!」「実力を棚にあげてモノのせいにしていますね」
 うひゃあ。
 敵の言う台詞も凄い。
 「義理人情で仕事できるか!」「自虐ネタはもううんざりだ!」「マスターシステムは僕の青春だった!」
「このマルチメガが量産された暁には!」「ベッドを買ったのに寝袋で寝てるよ」「何日も家に帰れないつらさがわかるか?」などなど。
 でもストーリー自体はストレートな熱血モノだよな。
 まだスタッフを集める段階なのでゲーム自体は作ってない。これからに期待。

 「月姫」、ちょっとびっくりする展開。うひゃあ。
 3月31日
 うちの会社を辞める人がいるので、盛大な送別会をとり行う。たまにはいいだろうと、二次会・三次会まで参加した。
 完全な睡眠不足状態でフラフラと帰る。
 と、途中で事故った。怪我はなかったがバイクが壊れた。ああ。単独事故で良かったけどね。 
 3月29日
 ああ、今日はセガガガの発売日だ。
 もうすぐうちにも来るなあ。
 今日はソニーの仕事ばかりやっていた。こないだまでセガファンはソニーの悪口を言うことでアイデンティティを保っていたが、いまはソニーを讃えなければいけない。困った困った。
 それはそれとして、今日はなぜこんなにも寒いのだろう。雨すごかったし。体調崩したぞ。
 3月28日
 最近はライトノベル板のアイドル・パン屋のお姉さんこと樫緒萌え。に人気を奪われたせいで、私があまり撲滅されない。実に残念である。
 私も萌えキャラに変身せねば。
 とりあえず
語尾に変な言葉をつけてみよう。萌えキャラの条件その1。
 私は「ぴゅー」にしよう。
バカそうだから。
 やってみるぴゅー。
 これでどうだぴゅー。
 次、「ある特定の食べ物に異常なこだわりを持つ」。萌えキャラの条件その2だぴゅー。
 私はケチャップでいくぴゅー。
 ケチャップさえあればご飯が5杯は食べられるぴゅー。
 萌えますかぴゅー?

 ……。
 
もういい。

 秋山完「天象儀の星」(ソノラマ文庫)を読んだ。短編集である。うわー懐かしい。もう8年くらい前「グリフォン」に載った作品が載ってるよ。うん、いい話だなあ。書き下ろしも入っててばっちり。
 ああそうだよ、私はソノラマの回し者だよ。
 3月26日
 ふう、給料日だ。
 今週はまだ始まったばかりだというのに妙に疲れがたまっている。やはり毎日26時まで起きているのがいかんのだろうか。
 「月姫」けっこう面白そうじゃん。絵はいまひとつか。でも文章いいよ。かなりいい。
 あとLeafの「誰彼」だけどさ、つまんないつまんないってみんな言うけど、「そうでもない。意外と面白い。大傑作ではないけど」という評もあることを知った。
 いずれ買おう。少なくともグラフィックはすっげー奇麗だよな。あと、コンプティークとかでやってる紹介読むとすごく面白そうに感じてしまう。実際はつまらないのだとしたら、つまらないゲームをここまで面白そうに紹介するそのテクニックは天才的だと思っていた。
 しかし、ゲームをやる速度より買う速度のほうが10倍くらい早いです。困ったもんです。
 セガセガスキーの続きが書けない。おお。私の内なるSEGAはどこにいってしまったのか。
 A. お休みです。ってゆーか生産中止?
 楽園迷宮書かなきゃ。 
 3月25日
 
 みなさんの疑問にお答えします。
 出し方を知らなかっただけです。
 ちゃんちゃん。
 
 今日は電車で荷物を運んだ。よって本がたくさん読めた。
 富士見ミステリ文庫全巻制覇という偉業(物好きともいう)に挑むぞ。
 とりあえず今日読んだのは
 「天使が開けた密室」谷原秋桜子
 「炸裂! リボルバー娘。」秋口ぎぐる
 「屍天使学院は水没せり」新城カズマ

 私はミステリって20冊くらいしか読んでないし、そのうち一番面白かったのは「海底密室」(三雲岳斗)という人間だから、あまりミステリのなんたるかについては語れないんだけどさ。この3冊の中で一番ミステリとして面白かったのは「天使が開けた密室」だね。次々と推理が出て、それがことごとく覆されていく終盤の展開は手に汗にぎりながら読んだ。読後感もいい。
 「炸裂リボルバー娘」は、こういうのはミステリじゃない(しかし、なんか猛烈に蓬莱学園入ってるよなあ、この学校)と思うんだけど、まあいいや。推理もしてるし。実は文章がかなりかっこいい事に気づいて愕然としている。やるな、ペンネームG。ハードボイルドのパロディ小説としても良いかも。
 「屍天使学院は水没せり」は、いろいろな意味で「すごい」。
 
「向こう側にいってしまった小説」だ。
 非常にかっこつけた文章(つけすぎ。読んでると頭がクラクラする)、極端にデフォルメされたキャラ、そして推理というものを無意味にしかねないぶっとんだ設定、怒濤の超スケール……もはやこれはミステリでもSFでもファンタジーでもない。ある意味、きわめて新城カズマらしい作品。新城カズマ小説というジャンル。ってなんだよそれ。違うな、
「浪漫探偵小説」というジャンルだそうだ。
 まあ変なところに凝っている作品。
 あと、
眼鏡っ娘萌え小説としては至極の逸品であると断言しておこう。
 だってさー、「眼鏡少女」「眼鏡のお嬢さん」「かわいい眼鏡のお嬢さん」などという単語がひっきりなしに出てくるんだぞ。しかもその眼鏡っ娘はヒロインではない、ときている。ヒロインは別にいるのに!!

 あとはそうだなあ、横浜の同人ソフトショップに寄ったので、かの「月姫」を買った。
 こいつは凄いらしいねえ。期待してるよ。 
 3月24日

 撲滅撲滅うっれしいなー。今日はどんな風に撲滅されちゃうのかなー。

 (2ちゃんねるライトノベル板より) 

 いかしたペンネーム、いかレたペンネーム

 1 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2001/03/22(木) 21:36
作家サンたちのペンネームについてご意見をお聞かせ下さい。
・・・仮想戦記関連の方々についてはsageでお願いします。

 2 名前:ペンネームの原則1投稿日:2001/03/22(木) 21:38
ペンネームにペンネームという言葉を入れてはいけない。

 いきなり言われちゃったよー。
 ようやくミールが降ってきたらしいね。遅いぞ。私の誕生日はもう半月前に過ぎてしまった。
やり直しを要求する。
 今日は主にゲームをやっていた。ファンタシースターオンラインとか。あとは楽園迷宮を少しだけ書いた。
 「星海の戦旗」3巻がようやく出たので読む。実に二年半ぶりだ。そのあいだにアニメやゲーム、漫画などが出たが、小説の続きはさっぱり出なかった。
 うん、私にとっては少し意外な展開。あと地味だね今回は。宇宙戦闘は出てくるけど話の本筋じゃないし。心の内面の問題に蹴りをつけるための巻だねこれは。
 かっこよくなったな、ジント。あとクー・ドゥーリンの台詞をきいて、統合体とか敵国の人間がアーヴを気味悪く感じる感覚が少し理解できた。確かに、「自由意志を持っているか否か、反抗するか否か」というのは「人間であるか」を判断する基準の一つとなりうる。でも……
 3月21日
 
Fジャパンに載っていた三雲さんの新作「DEAR SONG」がとても良い話だった。
 細密な心理描写。内向的で繊細な青年の心をしっかり書いている。文章それ自体も美しい。恋愛感情をはっきり恋愛感情であると書かず、仲間意識をはっきり仲間意識であるとかかない、その想像力を刺激する書き方がいい。実にいい。小道具の使い方もうまい。
 ラストがいいね、特に。希望を感じさせるような、それでいて突き放したような。
 読み終わって、しばらく放心していた。
 三雲さんってこういうのも書けるんだ。うーん評価が上がったぞ。ゲヘナなんぞよりこういうの書いてくれ。電撃的にはだめか。
 しかし対談読んでいろいろと仰天。三雲さんは清涼院流水のファンなんかい。ごめん、わたしゃその趣味にはついていけません。
 とある隠しページにいってみた。ちなみに我が国からリンクされているところです。
 さあ、どんなのが出てくるのかなー。なんだ、こんなもんか。もっと凄いの期待してたのに。もっと描写をねちっこく! もっと!
 あと、撲滅委員会の人が勘違いしてるみたいだけど、「電撃に送るために書いていた小説」ってのは別に新作じゃなくて「総統暦111年」のことだよ。結局他のところにしようと思ってるわけだけど。あと20枚はどうしても削れない。
 3月20日
 今日はお休み。
 PSOをやった。えんえんとやった。
 ……坑道のボスに勝てん! っていうか、あんな攻撃みんなどうしてよけられるのだ。
   まあとにかく「SFジャパン」が手に入ったからいいや。しかしこの雑誌はなんで1600円もするのだ。わたしゃ三雲さんファンで、三雲さんの新作と三雲×上遠野対談を読むためだけに買ったけど……こんな人はたぶん日本で5人くらいしかいないと思うぞ。
 うん、いろいろと意外なことが書いてあった。私的には当たり、この雑誌。
 あと。今回この雑誌で、第二回日本SF新人賞が発表されたんだけど。
 賞をとった吉川良太郎という人が、この本に「血の騎士 鉄の鴉」という小説を載せている。まあ第二作だね。賞をとった作品とは別だ。
 読んで仰天。
 いきなり1ページ目にヒムラーがどうのこうのって書いてある。
 お、おい、これ、ナチス物だよ!
 どうしよ、わたしゃ「総統暦111年」はここの賞に送るつもりなんだよ!?
 いや、ナチスってこと以外はそんなにネタかぶってないけど。それでもやっぱり「ナチス物」というカテゴリーにはくくられるでしょう、どっちも。どうしましょ。 
 3月18日
   環境保護運動やってる知り合いと人と待ち合わせして、原発労働者の被爆状況に関するビデオを観る。うーむ、ありゃ白血病になるわけだ。
 
 三木原慧一の架空戦記「鋼鉄の紋章3」が出た。意外に面白い。
 「この作家はもう駄目かも知れない。期待していたのに」と思っていたのだが、これは佳作。戦場での戦いはもちろんあるが、それ以前の段階、すなわち諜報が話のメインだ。だから面白く読めた。私は実は戦闘シーンはあまり架空戦記に求めていない。もう飽きた。あちこちに伏線が巧みに張ってあるのも良い。
 デビュー作「超弩級空母大和」からしてそうだけど、この人の架空戦記にはミステリー性がある。一体どうやって勝つのが最後までわからない。読者の予想を裏切る。読者が間違った方向に推理を働かせるように誘導する。
 最後まで読むと、「なるほど、あの場面のアレはアレだったのか! 合点がいった!」となる。これがミステリでなくてなんだ。この「鋼鉄の紋章3」は、架空戦記としては大したことがないかも知れないが、「架空戦記ミステリ」として優れているのだ。いやあどうなるんだろうねえ。とにかく思わせぶりな台詞が山ほど。いや、でも××で造船関係者が大量事故死ってのは嘘臭いが。実に強引だ。……いや待て、本当にアレは事故か?
 うーん架空戦記ミステリ……新ジャンルか。
 まあ架空戦記は山ほどあるから、個性を出そうと苦心した結果なんだろうね。
 でもさあ。この人はメカ戦より、人間同士が腹のさぐり合いをしたり、皮肉の応酬でプレッシャーをかけあう場面を書くほうがうまいと思うんだが。いっそ架空戦記ではないものを書いたら。ほら佐藤大輔だっていろいろ書いてるじゃん?
 私も、とりあえず楽園迷宮をもう少し書こう。小説を書いている時間より2ちゃんねるに書き込んでいる時間のほうが圧倒的に長いという事実に(いまさら)気づき、さすがにちょっと愕然としている。
 だめだこりゃ。

 追記
 SEGAの大川会長が亡くなったそうですね。
 私は屈折したSEGAファンだがSEGAファンには違いありません。「セガガガ」も予約したし。
 だから。
 ご冥福を祈ります。
 セガセガスキーによる追悼も近々行われる予定です。
 3月17日
 墓参りに行く。
 ザ・サードの短編集「いつか時が流れても」を買ってくる。
 さて。
 私が商業誌に載ったときのペンネーム? 「椎羽準」だよ。グリフォン5号、タイトルは「硝煙の迷宮」だ。賞に応募する時はこの名前だけを使ってきた。
 でも「椎葉周」(角川スニーカー文庫「閃光のガンブレイブ ゼロから始めよ」作者)という新人作家が出現してしまったので、この名前はもうお蔵入りにするつもりだ。
 「椎羽準」と「椎葉周」。読みも、「しいわ じゅん」「しいば しゅう」似てる似てる。
 紛らわしいペンネームはよくないよ。
谷甲州と間違えて谷恒生を買ってしまったら、一生トラウマになるだろう? ペンネームを正確に覚えてない読者ってけっこういるのだ。「田中ナントカ」としか憶えていない読者は、田中芳樹と田中光一と田中哲弥と田中啓文のならぶ本棚を前にして、途方に暮れることになる。いや、名字が一緒なのは仕方ないか。
 ってなわけで新ペンネームを考えよう。
 1、本名で真っ向勝負。偽名を使うような後ろ暗いことはやってませーん。
 2、「ペンネームC」を商業誌でも使う。目立つこと請け合い。
 3、撲滅委員会の人たちに考えてもらう。きっと凄いのを考えてくれるだろう。
 このうちどれにしよう。(自分で新しい奴を考えることは放棄してるらしい)
 そーだなー、私の意向としては「2」だな!

 私は以前から不思議に思っていたんだ。漫画家とかイラストレーターは、
 「えびふらい」「ひんでんブルク」「第25歩兵師団」「介錯」「るりあ046」「猫玄」「うらべ・すう」「あじす・あべば」「ペンネームは無い」「西E田」「きんりきまんとう」「くすくす」「豆戦車」「ぢたま某」「ユナイト双子」「ぽぽるちゃ」「ひかゆ」「ごとP」「あんみつ草」「ぶるまほげろー」
 などなど、個性的というか奇抜というか、そもそも「人の名前か、それ?」っていうペンネームがたくさんある。とくに「ペンネームは無い」っつーのを見たときには「ついに出たか」と唸ったものだ。なに、お前エロマンガしか読んでないのかって? 失礼な。普通の漫画家だってそうだぞ。「ガモウひろし」「ゆでたまご」「CLAMP」ほら変な名前。
 一方小説家は、そういうのがぜんぜん見あたらない。人名として通用するペンネームばっかりだ。せいぜい「ベニー松山」「中村うさぎ」「秋口ぎぐる」が限度。
 これは何故だ? 小説家だって変な名前を使ってみたいぞ。ってなわけで私は業界のタブーを破ることを決意しました。ほら、「ペンネームC」だったら、似たようなペンネーム使う人はまずいないだろうし、「変な名前の人」で読者が覚えてくれるかもしれないし。
 ……って、応募してもいないうちからわたしゃ何を気の早いこと考えてるんでしょーか。 
 3月15日
 非常に痛いツッコミを受けてしまったので、少し2ちゃん巡回をひかえて小説にふりむけようと決意する私。
 あと、私はプロかアマかと言われているみたいだけど……
 ソノラマに電話かけた時の実録。
 私「×年前に『グリフォン』という雑誌に載った椎羽準というものですが」
 編集者「……え?」
 私「いえ、グリフォンという雑誌が……」
 編集者「(何かをこらえるような深い溜息)ああ、グリフォンね……椎名さん?」
 私「椎羽です。ほら、第5号に『硝煙の迷宮』という短編が」
 編集者「ああ、あのへんのことは……はい、はい、椎羽さん。いました、いましたね。
……いたような気が……」
 私「実は新作が書き上がったのですが」
 編集者「ソノラマ文庫大賞に送って下さい」

 こういうのはプロとはいいません。
 3月14日
 ふっ。
 ついにこの日がやってきた。
 一ヶ月前の凱歌が悲鳴に変わるこの日が!
 愚かなる男どもよ。女達にさんざん貢ぐがよいわ。見栄を張って高いものを買うがよい。そしてもだえ苦しむのだ。
 私には関係ないがな!!!
 ……どうして俺、泣いてるんだろう……

 そっかー、王国だめかー。これほど腰の低い国王はどこにもいないと思うんだけどにゃー。
 ページのダサさについて言われたので、ちょっとカチンときて改装計画中。ってゆーか、そんなヒマあったら小説かけ。
 3月13日
 だから「歴」じゃなくて「暦」なの。オッケー?
 でもまあ、応援ありがとう。
 >「こんなダサイページ作る奴がデビューできるとは思えない」
 あいかわらず、2ちゃんねるの人はきついっすね。
 
 走行中、壁に「ウソツキNTT 金返せ」とでっかく書いてあるのを見かけた。
 なんじゃありゃ。いろいろな所を走っていると、たまにそういう妙なものに出くわす。
 あと、今日はずいぶん右翼がうるさかったなあ。3月13日って、なんか特別な日?
 「歴史群像」の新しいやつを買ってきた。私がかかさず読んでいる雑誌だ。
 むっ、ソンム攻勢について書かれている。そうか、新事実を知ったぞ。
 ビスマルク最強論が完全にくつがえされてしまった現在、私の興味は「なぜ一次大戦はあんなことになってしまったのか?」に向けられている。ひとつ前の議題に戻ってしまったのだ。いつか翻案して小説にしてやる。
 今日はもう遅いからこのへんで。
 3月11日
 今日も元気に『テレパシーを放射』中!
 ペンネームCでーす。
 それから私の小説は『総統暦』です。『総統歴』ではありません。
 タイトル、光瀬龍入ってるかなあ?
 以上、2ちゃんねる向けの挨拶終わり。

 都内に遊びに行った。
 ……都内?
 私の住んでいるところだって都内だ。誰一人信じてくれないし、自分でも「嘘だろ?」と思うが。
 まあとにかく都心のことだ。
 「太鼓の達人」は面白い。音ゲーはもうなんでもありだな。
 ギターだろ、ドラムだろ、キーボードだろ、ダンスだろ、パラパラだろ、太鼓だろ、マラカスだろ、タンバリンだろ、歌だろ。
 次は……そうだな、口笛なんかどうだ?
 普通の笛は口をつけなきゃいけないから、嫌がる人が多いだろう。私だって、見知らぬおっさんと間接キスするのは嫌である。
 だから口笛。
 
「口笛マニア」きっと出るな。
 いや、このタイトルだとコナミ製品になってしまう。SEGAに出してもらおう(まだ一応セガファンらしい)。
 「いぬのおさんぽ」をゲーム化することにくらべたら、口笛なんて軽い軽い。

 それから。
 遅ればせながら「AIR」をもう少し進めた。主題歌のパロディなんぞやっておきながら、私は観鈴シナリオしかやったことがなかったのだ。ビジュアルノベルだから難しいことは全くないんだけど、私はKEY作品の導入部が苦手で、あまりやる気がせずにいたのだ。
 ほら、ここのゲームって、少しコメディっぽい日常の描写から入るんだよ。どこかずれているキャラがたくさん出てきて、のほほんとした感じがずーっと続く。とにかくずーっと続く。プレイヤーがそれに慣れた頃、突然それに翳りが生じる。深刻な事態が発生する。あるいは自分の知らないところで起こっていた悲劇に、主人公が気づく。必ずそうだ。
 ああ、わかっている。
 すべては周到な計算の上に成り立っているということは。何の変哲もない、退屈でうざったい日常の描写……女の子と宿題を一緒にやったり、変なジュースを呑んだり、毎日遅刻したり、お姉さんと茶飲み話をしたり、子供にからかわれたり、猫や犬と戯れたり……そういったものの全ては、それを失ったときの後悔と苦しみをより深いものにするためのものなんだ。
 「喪失の物語」をやるには、「失う前がどうだったのか」克明に書く必要がある。わかってる、そんなことはわかってるさ。Kanonの時だって同じ理由で、ほんわかした日常描写が十分すぎるほど執拗に行われた。そしてそれは効果を発揮していた。
 私の小説はそれが足りないんだろう。ああ、わかってる。
 だが、私はその日常部分を読むことを苦痛に感じるのだ。
 たぶん私は高千穂遥みたいな趣味なんだろう。高千穂遥は小説を読むとき、最初の五分で人が死なないと「まだ誰も死なない。つまらない」といって本を捨ててしまうという。
 その気持ちよくわかる。ものすごくよくわかる。
 私は「日常から入って、非日常に入る」話より、「突然非日常から入り、なぜそうなったのかという説明は後でされる」話のほうが好きなんだよ。
 いきなり犯罪結社に拉致されて、記憶を消され、暗殺者にされてしまうとか。
 吸血鬼にかまれ、変なプロテクターを着た変身ヒーローになってしまうとか。
 夢の中にもう一人の自分が呼びかけてきて、異星人の血が目覚めて鬼に変身するとか。
 
全部エロゲーじゃねえか。
 だから辛かったけど、がんばってやってみた。その先に感動が待っていることは知っていたからだ。
 とりあえず今回は佳乃シナリオのようである。トゥルーエンドをみた。
 私は大変な衝撃をおぼえた。感動じゃない。いや感動もしたが。
 
 SPAという雑誌に、四方田犬彦という人が「次は火だ!」というエッセイを連載している。
 もう数年前になるが、彼はある時こんな事を書いていた。
 
「翼というのは何のためにあるのだろうか?
 
空を飛ぶため? 高いところ、たとえば天に昇るため?
 だが人はイカロスのように、天を目指せば墜落するさだめだ。
 
だとすれば翼はなんのためにあるのだろう。
 
あるいは、もう一つ別の役割もあるのではないか。
 
高いところにとどまっていられなくなり、重力に引かれて落ちていくとき、
 
その落下をやわらげ、安全に着陸させてくれる役割。
 
そういった意味での『翼』も、あっていいのではないか」
 佳乃シナリオの終盤の展開は、まさにこの文章を思い起こさせるものだった。そして、その記憶は私に衝撃を与えてくれた。
 夢をあきらめることは決して悪いことなんかじゃない。他に、もっと身近なところに幸せを見つけたなら、それはそれでいいじゃないか。
 何がいけない? 夢をかなえるための『力』を、その身近な目的のために使って何が悪い?
 
というダイレクトな主人公の叫びが、私の心に激しく突き刺さったのだ。
 今の私にとって、それは痛すぎる言葉だった。
 ついこの間までの私にとって、それは「負け犬の言い訳」だった。
 そんな風には全く思えなくなってしまった私が、いまここにいる。
 最後のあの台詞。ああ、貴方は、あなた達はそれで幸せなのだろう。
 おめでとうとしか言いようがない。だが苦しい。それに共感できてしまうことが恐ろしい。
 
 
 
もう一つ。
 電撃文庫『時空のクロス・ロード2 サマーキャンプは突然に』作者は鷹見一幸。
 1もそうだったが、これはかなり良い小説だ。
 文章は平易で、平易だけならいいんだけどメリハリがない。心理描写も全体的に同じ調子でやられているので、盛り上げる部分でもあんまり盛り上がりを感じない。つまり文章力はないんだと思う。
 だがそれはそれとして、純粋に良い話だ。
 いやあ最近の新人さんはすごいねえ。こないだのウィザーズブレインもそうだったけど。
 だから、だから私の頭の中には、佳乃シナリオで主人公が最後に言ったあの台詞がガンガンと響き渡っているのだ。
 3月10日
 ファンタシースターオンラインをまたはじめてしまう。
 私はこうやっていろんなゲームに浮気するので、どのゲームも終わらないのでありました。はっはっは。
 今日、ゲーセンで「カニキャッチャー」を発見した。
 水槽の中にカニがおり、それを掴んでとるのだ。
 伊勢エビは知っていたけど、カニもか……
 あとねえ、スニーカー文庫の「トリニティ・ブラッド 嘆きの星」(作者は吉田直)はかなり力作だよ。デビュー作の「ジェノサイド・エンジェル」はかなり無理のある小説だったけど、ずいぶん上手くなっている。盛り上げ方、設定を小出しにして読者の興味を引くやり方、間接的な感情表現。どれも私が見習いたくなる。
 
 3月8日
 葬儀に参列。
 ネクタイの結び方がよく判らず困る。
 焼香の仕方がよく分からず困る。
 太りすぎて喪服が着られず困る。
 無理矢理着たら腹が弾けそうで困る。
 親父の弔辞がなにやら凄くて困る。
 さらに飯を食ったら本気で気分が悪くなってきて困る。
 人間の遺体とはこんなに軽い物なのかと当惑し、困る。
 骨は焼いたらあんなになってしまうことを知って愕然とし、困る。
 私はあの人のことをろくに知らなかった、知ろうともしなかったことを今更思い出し、
 困る。
 3月7日
 ミールはまだ降ってこないらしい……
 3月6日
 肉親の一人が亡くなったので誕生日どころではなくなった。
 とかいいつつ夜中までネットやってる(しかも2ちゃんねる)私のなんと罰あたりなことよ。
 3月5日
 調子わりー。
 調子わりー!
 調子ワリィィィィィィィッ!(荒木飛呂彦調)

 つまんなかった?
 ごめんね……

 どうも、某所で榊一郎氏を批判したらすべて自分に跳ね返ってきたペンネームCです。
 日記に愚痴を書くのはやめようと誓いました。
 「ペンネームG」こと秋口ぎぐる氏のように、なんか面白いことを書こうとした結果がこれです。

 結論。
 愚痴の方がマシ。 
 3月4日
 ふう。今月も「狗狼伝承」のアクション出したぜ。
 おもしろいけど、何万円もの価値はないよな……
 っていうか、どうしてそんなにかかるのか、どうしてあんなにたくさんのゲームマスターが必要なのか、よくわからない。1000人いるプレイヤー全員に別個の小説を書くというのなら確かに人手がいるだろうけど、実際には全部で30本くらいの小説を書いているにすぎない。
 あと、「ハンドレッドソード」はじめた。
 面白い。すっごく面白い。
 はじめてタクティクスオウガをやった時と同等の衝撃。
 文章が心に響く。
 あと、膨大な数のチビキャラがごちゃごちゃと走り回り、どかんどかんとぶつかり合う合戦シーンは壮観。
 それはいいんだが、難しい。そもそも最初の実戦で負ける。制限時間12分で自軍の倍以上の敵軍をかいくぐって脱出するなんて、そんなことできるかいっ。
 まあ、このゲームはシナリオが面白いから、負けても負けても再挑戦したくなるけど。
 ってなわけで、しばらくはこれをやります。
 でもガンパレもやんないとなー。  
 3月3日
 きょーうはうれしいひなまっつりー。
 ……嬉しくないって? とんでもない、嬉しいさ。
 バレンタインよりは100兆倍。
 今日は出かけてSEGAの「ハンドレッドソード」を買った。ファンタジー系シミュレーションか。ふむ……好きなジャンルだ。SEGAも力を入れているようだしな。以前net@で体験版をやった時はけっこう面白かったしな。よし買うか、という感じだ。
 
 3月2日
 パロディについて。
 いや、パロディっていうか、もっと広い意味で……みんなは、小説の中に、他の小説や漫画・アニメ・ゲームからとってきたネタをいれることについてどう思う? 
 まあ一口に「ネタをとってくる」といっても、三種類くらいあるよな。
 1.私のSeganonみたいに、最初っから元ネタを明記して、ギャグとしてやる場合。
(Seganonは小説じゃないが、もっとちゃんとした小説の形をとって、ああいうことをやってる人もいる。)
 2.あの作品が好きだから、それに対する敬意や愛情を表現するために、あえて設定やストーリーを借りてきた場合。(一般には「オマージュ」とか「インスパイアされた」とか言われる)
 3.それから、「このネタがわかるかな?」ってな感じで、読者に対する挑戦としてやる場合。架空戦記のなかにアニメネタやエロゲーネタを入れたり。とにかく架空戦記はこういうのの巣窟。
 ちゃんとした商業出版の場合、1はさすがにめったにないけど、2と3は見かける。2と3が混ざった場合もある。
 で……あなたがもし、その元ネタになった作品のファンだったら、どうする?
 盗作だ、と怒るかな。その作品を汚された、とでも思うことがあるかな。
 私は「ギャグとしてのパロディ」は大好きだし、他人の作品の「設定」や「主人公の性格」「ストーリー展開」を模倣することにも、ほとんど何も感じていなかった。何々という小説は何々と設定が似ているから盗作だ、なんてことは思ったことがなかった。
 もちろん模倣するからには、単なるコピーであってはいけない。「もとより面白い」、それができなくても「元とは違った種類の面白さを、少しでも持っている」必要があると思ってはいるけれど。
 だから私は気にしていなかった。
 だが、気にする人もいるんだろうか? 
 気にするというより、はっきり腹が立つ人もいるのだろうか?
 当然いるんだろうな。私が気が付かなかっただけで。
 それはどういうことなのか、どこまで似せたら盗作だと感じるのか、それを詳しく教えて欲しい。
 お願いします。
 
 どうしてこんなことを書いたのかって?
 「ウイザーズ・ブレイン」だよ。あれはたぶん2だと思うけど……
 私も、2はやったことがあるんだ。っていうか、よくやってる。だから気になって気になって。  
 3月1日
 ついに三月がやってきたのだが、あんまり春っぽくない。
 なぜって雨が降ってて気温が低いから。
 でもまあ、いいよな。ただの雨だ。
 「いつ雪になるかわからない雨」じゃない。まだマシさ。
 ところで、3月6日には旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」が太平洋に降ってくる(なにしろロシアのやることなので、日本に降ってくる可能性もある)らしいのだが。

 3月6日って
私の誕生日です。
 今度から
「ミールの生まれ変わり」と呼んでください。
 2月27日
 ふわあー。今二時だから猛烈に眠い。っていうか私は明日起きられるのか。乞うご期待。
 電撃文庫の「ウイザーズ・ブレイン」(三枝零一。新人さん)が最近のお気に入り。
 いや、しかしこれが初めて書いた小説だって?
 欠点はあるけど、少なくとも私よりはずっと上手いぞ。
 お、おのれーっ。
 これが才能の差というものか。
 2月24日
 今日は「ファンタシースター・オンライン」と「ガンパレード・マーチ」をやっていた。
 これから夜勤に行きます。
 あ、そうそう。現在「総統暦111年」を大改稿している。
 いろいろな人から改善点を指摘されたからね。そろそろ作品に反映させなければいけないと思っているから。
 あと一月かそこらで終わると思う。
 とりあえず来週あたり、できあがった分だけでも載せるかも知れない。
 2月22日
 ALLMANで「太平天国演義」が連載再開された。すばらしい。
 かなりお気に入りの漫画だったんだ。本物の洪秀全があんな男だったとはちょっと信じられないが、でも面白いからいいや。もちろん剣もデタラメに強いのだが、基本的には頭を使ったトリックで勝つ、というあたりがいい。「おお、そう来たか!」と良い意味で驚かせてくれることが多いんだよね。
 うん、楽しみだ。
 2月21日
 「猫玄」という人の描いた「もうすぐ死ぬひと」という漫画を買った。
 ちなみにエロマンガです。出版社は東京三世社。
 でも、もの悲しくていい話だ。真剣に生きていこう、とか決意したくなる話だ。
 とくに終盤が絶品だね。
 泣き系エロマンガって最近増えてるよな。
 例によって本来の目的には使用できません。


 あと、G・B小野寺の「ロリータ番長RX」も買った。エロマンガではなくギャグ漫画です。シモネタ多いけど。
 
「ロリータ番長」「超感覚アナルマン」は、書店で注文しづらい(店員が女の子だったら特に)タイトルの双璧です。
 感想。
 ……。
 私の負けだ。あなたこそ真の眼鏡スキーだ、小野寺さん。
 2月18日
 今度はヴェドゴニアの香織シナリオをやりました。
 うわ。あの女吸血鬼が×××だったなんて予想してなかったよ。ファントムの時と同じトリックにひっかかってしまった私。
 このシナリオではウピエルがかっこいいって話をきいていたけど……うーん、かっこいいかなあ。
 まあでも、これはこれでいい終わり方だよな。
 結局どのシナリオを選んでも、キャラ全員の心の中を知ることはできないし、全員を幸せにすることもできないのだが。
 2月17日
 1日で30ヒットか。へえ……
 いや、客観的に見れば少ないけど、私はもっと少ないと思っていた。
 ファンタシースターオンラインを少し進める。ようやく洞窟のボスを倒した。
 しかし、ドリームキャストマガジンの「サムシング吉松劇場 セガのゲームは世界いちぃぃぃぃ!」は凄いよな。
 こないだの「ドリームキャストがなくなって、かわりにセガがあらゆるハードにソフトを提供することになる。ということは、
すべてのゲーム機がドリームキャストになるとも言えるんじゃないか」ってのは……
 想像を絶するプラス思考。私には到底太刀打ちできません……

 そうそう、こないだの「ヴェドゴニア」感想の補足。モーラシナリオが好きだっていったけど、どうも私はモーラが好きというより、「フリッツが可哀想で仕方ない」と思っているらしい。
 ほら、私は「総統暦111年」みたいな話を書いちゃう人間だからさ。そりゃ当然感情移入するわけよ。フリッツのアレはやっぱり間違ってるし、身勝手な感情だってことはよーっく判るんだけどさ。

 これから残る二人のシナリオに挑みます。 
 2月16日
 アクセスカウンタを付けてみた。
 「ペンネームC撲滅委員会」の活動も最近下火だし、あまり人が来る要素もないけど、それでもやっぱり、どのくらい来ているのか確かめて見たくなって。
 2月13日
 明日はあの忌むべき日だ。
 呪いあれ、呪いあれ、明日を晴れがましい気分で迎えることができるすべての男に呪いあれ。

 まあそれはいい。
 今日、富士見書房のコミックドラゴンで連載されている、漫画版「ヴェドゴニア」をはじめて読んだのだが。
 うひょう。
 なんつーか……
 もう少し画力のある漫画家さんはおらんかったんか。アクションシーンが全然迫力ない。
 あれじゃあヴェドゴニアの面白さがちっとも伝わらない。困った困った。まあこれからも読んでいくつもりだけど。いずれ面白くなることもあり得ないわけじゃないから。でも変身ヒーロー物なんだからもう少し、ねえ。
 2月12日
 「Seganon」を書くためにKanonを久々にやった。やっぱりいいよ、真琴シナリオは。
 2月11日
 「究極のラーメン」とか称するものがあったので入って食ってみた。
 油っこいだけでうまくなかった。
 800円返せ。
 2月10日
 ニトロプラスの新作、「吸血殲鬼ヴェドゴニア」が面白い。
 吸血鬼になりかかった少年が、人間に戻るため吸血鬼ハンターの男&少女と手を組んで、吸血鬼たちを狩っていく話だ。
 変身ヒーロー物でもある。主人公は普段は人間だが、バイクに乗って駆けつけて変身し、怪物になって戦う。そして変身を繰り返すたび、だんだん人間ではなくなっていくのだ。うおう、王道。
 あまりに面白いので、今日は結局一日中これをやっていた。とりあえずリァノーンシナリオとモーラシナリオはクリアした。ビジュアルノベルだから私にも解くことが出来る。ああ、ありがたや。いや、ビジュアルノベルなのにRPG風の戦闘があったりするが。
 リァノーンシナリオの感想。
 ギーラッハがかっこいい。
 モーラシナリオの感想。
 最高!
 私はこういう属性なのだろうか? 治ってないのだろうか。

 この作品にも眼鏡っ娘が出てくるのだが、どうもあまり萌えない。
 なぜなら胸がでかいから。
眼鏡に乳は不要。これはいわゆる自明の理というものであり、一切の反論は却下させていただく。
 シナリオが実にいい。発売を急ぎすぎたのか、誤字脱字が多いけど、文章自体はすごくいい。わたしゃこの会社のファンになりましたよ。次回作はまったく毛色の違うものらしいことには若干の落胆を覚えているが。
 駄目だ駄目だ、銃が出て頭が吹っ飛んだりしないゲームはニトロプラスのゲームじゃない。まあ新しい一面も見てみたいけどね。
 
 エログロだけど、そういうのが平気な人ならお薦め。
 っていうか、私にはサドの気はないのでこのゲームをエロゲーとしては使用できません。
 2月7日
 今日は一日中雨だった。やれやれ。
 雨の中走っていると、奇妙なものを見かけた。
 右翼の車である。いや、右翼自体は珍しくも何ともない。だがこの右翼は国会の前に街宣車を止め、このように絶叫していたのだ。
「やい政治家ども! くさった官僚ども! 国民の税金をくだらねえ事に使うんじゃねえ! 俺達がどんな思いで税金払ってるかわかってんのかこの野郎! みんな雨の中必死に働いてるんだ! なんとか言えこの野郎! 逃げてんじゃねえ! 国家権力に守られてんじゃねーぞ!」
 うわあ……
 こういう右翼もいるんだなあ。
 2月4日
 富士見ミステリー文庫の「東京タブロイド 新都疾る少年記者」(水城正太郎著)という小説が面白い。
 富士見ミステリー文庫は変なのも多いが、こういう良作もあるので、潰れてほしくない。
 1月29日
 うわーん! ガンブレイズウエストがあ!
 
ぼくらのシィシィがいなくなったよお!
 この悲しみをどう癒せばいいのだ!

 うにさん! うにさんならこの気持ちわかってくれるはずだ!
 ふたたび出てきてくれ、戻ってきてくれ、シィシィ!
 
ビューなんかどうだっていいから(すでに何の漫画だか忘れているらしい)。

 全然関係ないが、神田神保町においしいスパゲッティ屋発見。
 1月27日
 雪が冗談抜きでものすごいことになってます。
 仕方ないので今日は一日中原稿書いてました。
 デミさんに眼鏡をかけさせる件で、どのような種類の眼鏡にするべきかたっぷり二時間悩んだ。
 そ、そんな眼でぼくをみるなーっ!
 1月26日
 ドリームキャストの生産中止が納得できない今日この頃です。っていうか雪です雪ふるです。私に死ねというですかっ。
 1月25日
 うおおっ、すごい額の給料が出たですよーっ。
 でも25日も働いた結果だからな、やだなー。
 1月20日
 かの「2ちゃんねる」ライトノベル板に、すごいスレッドが立った。
 その名も「ペンネームC撲滅委員会」。
 わくわく、どきどき。
 1月13日
 最近買った本で面白かったのは、角川春樹事務所ハルキノベルズからでている「三宅一明」氏の「神州双天記」という本かな。
 戦国時代を舞台にしたアクションというか、ファンタジーというか。
 戦闘の描写がすごく迫力ある。あと展開が凄い。
 おしむらくはハルキノベルズというレーベルが非常にマイナーで、手に入れずらいということだ。
 けっこう面白い本が多いよ。ハルキ文庫とかハルキノベルズは。
 なんでも「麻生俊平がハルキ文庫にやってくる」って話だ。
 事実だとすればますます惹かれるね。まあ私はもともと判官びいきで、商業的にパッとしていない陣営に肩入れする傾向があるんだけど。たとえばSEGAだよな。あと徳間書店もそうだ。
 1月11日
 ふはははははーっ!
 VTR250、ふっかーつ!
 1月7日
 雪が! 雪が! 雪が降ってくるですよ、みなさん!
 このままじゃバイクは大ピンチですよー?
 という感じです。
 1月4日
 仕事はじめ。すっげー暇。
 1月3日
 まーちゃん(声優の飯塚雅弓)のコンサートに行った。
 なかなか萌えー。
 ついに武道館宣言!
 
 1月2日
 田舎に帰った。ばーちゃんがバケツ一杯分はあろうかという(誇張)エビチリを作ってくれたので、腹が破裂しそうである。
 1月1日
 ついに21世紀になりました。
 でも車飛んでません。
 ロボットが朝起こしてくれません。
 納得いきません。こんな21世紀偽物です。
 そのへんの車に向かって
「飛べ。なぜ飛ばねえ。貴様それでも21世紀の車か」
 とか命令してみる私。
 ……えーとその。
 SEGAの最終兵器、「ファンタシースターオンライン」をやっているうちに年を越した。
 うーんいいゲームだ。
 それはいいのだがプリンタが動かなくなった。困った困った。

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