被弾時の操縦方法
last update 1999/06/19
被弾しても飛び続ける理由
どんなに優秀なCFSパイロットであっても被弾してしまうことがあります。
ハリケーンがいくら被弾に強いとはいえ、損傷した場所によってはかなり操縦性を損なってしまいます。
もし、1対1のドッグファイトであればその時点で勝負がついたようなもので、相手のパイロットがよっぽど大きなミスを犯さない限り、あなたはただのマト。
しかし、チーム戦では生き残って飛ぶことに大きな意味があります。
もし、敵機がこちらを追撃してくれば、それだけ味方の負荷が減るし、敵機がこちらを攻撃して気を取られている間に、味方がその敵機を攻撃するかも知れません。
少なくとも敵機にムダ弾を使わせることができます。
逆にこちらの動きが鈍くなったことに安心して矛先を変えたなら、味方機を攻撃して注意が散漫になっている敵機に、残った弾のありったけを浴びせる機会に恵まれるかも知れません。
いずれにしても、被弾したからといって諦めず、飛び続けることが重要です。
一概に被弾といっても、被弾した場所やその壊れ方によって状況が異なります。
操縦に影響を与えるダメージポイント |
・被弾した場所を記憶しておく
被弾箇所がどこなのかわからないと、被弾の影響を把握するのに時間がかかってしまい、手遅れになる可能性が高くなります。
・被弾による影響を確認する
被弾箇所や被害の程度によって対応が異なります。被弾した機体に何ができて何ができないかしっかり把握して下さい。
これは機体を上下左右に傾けるなどの操作で確認することができます。
・操作は緩やかに
被害が大きい場合、急激な操作を行うとキリモミに陥る場合があるので、必要以上に激しい操作を行わないようにして下さい。
・高度を低くとりすぎない
被弾の影響でわずかの間だけ操縦不能に陥った場合でも、回復するまでにいくらか高度を失います。高度を低くとりすぎると、回復する前に墜落してしまうことになりかねないので、ある程度高度をとっておくことをお薦めします。
少なくとも 500ft 以上の高度をとるようにして下さい。
・速度に注意する
速度には常に注意を払って下さい。あまりに速度が低い場合、フラップなどを利用して揚力を失わないようにする必要があります。
最も被弾の可能性が高く、操縦性にも大きな影響がある主翼へ被弾した場合の
BearCat の飛び方を説明します。
主翼へ被弾した場合、機体は左右のどちらかにロールしようとします。
ここでは仮に右ロールを想定します。
まず、機首をできるだけ水平に保ちます。こうすることでロールの停止だけに神経を集中できるようになります。
次に、ジョイスティックをロールの反対方向(この場合左)に倒します。これで効果がない場合、ロールが止まるまで徐々にロールの反対方向(左)のラダーペダルを踏み込みます。
止まったら、水平飛行になるまでさらにジョイスティック(あるいはラダーペダル)を倒して下さい。
とりあえず水平飛行で直進できるようになったら、次は旋回です。
旋回にあたって、ロール方向に旋回するのが最も手っ取り早い(だってその方向へ回ろうとしているのですから)方法です。
ただし、この方法だと水平方向に戻すのが難しく、ロールしすぎて回復できないキリモミを起こす可能性があります。
BearCat
が旋回する場合、ロールの反対方向前方(この場合だと左前方)にゆっくりスティックを倒して方向を定めたあと、素早くスティックをひいて機首を引き起こしています。
この方法だとロール方向と逆方向に旋回することも可能になります。