1998年8月第2週 熱暴走の恐怖 Pert II


こうなったら強制排気しかない!!


またしても熱暴走寸前

 その昔、コンピュータは思いっきり冷やした部屋に安置されていました。初期のコンピュータでは、コンピュータ本体が消費する電力より、コンピュータを冷却するために使用する電力の方が、遙かに大きかったそうです。
 今でも、スーパーコンピュータなどでは、冷却装置の方がコンピュータより大がかりです。
 うちのマシン、スーパーコンピュータではありませんが、またしてもCPU の温度センサーが悲鳴をあげています。
 先日、ハードディスクを買い足したときに行ったハードディスクの引っ越しと、ハードディスク用のクーラー増設はあまり効果がなかったようです。
 こうなると、もっと根本的な解決策が必要なのかも知れません。

PCが熱くなる原因はどこに?

 考察してみると、PCが熱くなる原因は原因は以下の3点に絞られます。

  1. 熱を出すパーツが多すぎる
    熱源となるパーツはハードディスクを筆頭に CPU、ビデオカードなどが挙げられます。
    私のマシンの場合、特に熱源となるパーツが多すぎます。CPUはともかくとして、7,200rpm のハードディスクが2台、ビデオカードは熱源としても有名なPARMEDIA2、さらにVoodoo2搭載の 3Dカードまで載っています。
    しかし、今更パーツを外すわけにも行かず、ここでの有効な対策はあまりありません。

  2. 本体に充分な空気が送り込まれていない
    基本的にパソコンは空冷ですから(ごく稀に例外もある)、充分な空気を送り込まなければケース内の空気は循環せず、温度は上昇することになります。
    ただ、私のマシンには通常のファンの他に、ハードディスク用のファンが吸気用に設置されています。
    さらに、マザーボード全体を冷やすためのファンと、CPUクーラーが設置されているので空気は充分に循環していると考えられます。

  3. 本体からの排気が充分でない
    メーカー製のマシンを含めて、ほとんどの場合、吸気用のファンは用意されていますが、排気用のファンはありません。その場合、吸気用のファンによってケース内の気圧が上昇し、外気圧との差によって自然に排気されることになります。
    しかし、外気との気圧差はほんのわずかで、それによって排気されるのを期待するのは図々しいのかも知れません。
    強制排気するのが効果的です。

とりあえずファンを増やす

 これらを考慮して、強制排気用のファンを取り付けることにし、さらにケース前面にファンを設置するための専用スペースが用意されているので、吸気用のファンをもう一つ追加することにしました。
 問題は強制排気用のファンを設置するスペースが用意されていないことです。前面の設置スペースに排気用のファンを取り付ける手もあるのですが、ケースのデザイン上、前面のパネルがファンをほとんど覆ってしまうため、あまり効果はなさそうです。
 そこで少しダサいやり方ですが、ケースの横についているスリットの部分にクッション材の入った両面テープでファンをくっつけることにしました。こうすればケース内の空気の流れを考えて最も効率が良さそうなところから排気できます。
 排気ファンを設置してから一時間ほど運用したところで、ファン設置の効果があったことがわかりました。
 というのも排気ファンからかなり暖かい風が送り出されています。まあ、室温30℃ で暖かいと感じるくらいですからかなり高い温度なのでしょうが。

ファン設置後の些細な問題

 さて、ファンの設置でなんの不満もなくなったかというと、そうでもありません。
 ファンをたくさん取り付けたおかげで、排気音がかなりうるさく感じられます。なんたって、CPU クーラーもあわせると大小取り混ぜて7つのファンが動いているのです。
 冬場、熱暴走の心配がなくなったら、ファンへの電源の供給を行わないようにするのが賢明かも知れないと考えています。
 本当にファンの効果があったかどうかは、今後運用してみないと何ともいえません。
 いずれにせよ、9月頃には結果がレポートできると思います。

 今週はこれまで。


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