1998年11月第3週 USB化計画その3


USB ハブと EPSON PM-770C を接続する

 最近、朝起きるのが辛くなってきました。寒いのが嫌いな人間にとっては、布団から出るには一大決心が必要です。
 でも、冬が嫌いかというとそうでもない。
 冬はカキをはじめ、魚介類が美味しい季節です。タラ鍋やブリの照り焼きなんかも最高ですね。

プレイパッドのその後

 まずは USB 化計画第2段の NEC PK-GP101 プレイパッドの後日談から。
 プレイパッドそのものの使い勝手はとても良いのですが、ゲームデバイスを選択できるゲームばかりでない上に、接続が結構面倒なため、最近はあまり使わなくなっていました。
 ところが、先日 NEC のサイトをのぞいたところ、新しいプレイパッドのドライバが掲載されていたので早速ダウンロードしてインストール。
 ものは試しでプレイパッドを抜き差ししてみると、前回の苦労が嘘のように、プレイパッドを認識してくれます。ゲームポート接続のジョイスティックの接続順を換えても問題なし。ちゃんと他のゲームデバイスと競合しないようになっています。
 さすが、サポートの NEC 。でも、よくよく考えてみると、最初からちゃんと作ってくれていれば苦労することはなかったんですよね。

インクジェット対応年賀状

 さて、寒くなってくると、そろそろ年賀状の準備の季節です。
 今冬の年賀ハガキは、インクジェットプリンタ対応のものが出るとのこと。郵政省って、役所としてはとっても良心的ですね。
 昨年(もっと前かも)あたりからは、「お年玉切手」なんていうのもあったし。それとも「お年玉切手」が結構売れて、その購買層が PC ユーザーだったんで、インクジェットプリンタ対応の年賀ハガキを出すことにしたんでしょうか。
 いずれにせよ、インクジェット対応ハガキを別途購入する必要がないのでとても助かります。

プリンタを新しくしよう

 そんな話をするくらいだから、うちではもちろんインクジェットプリンタを使っています。EPSON MJ-810C という型で、確か2〜3年前のものです。
 4色インクでカラー印刷は可能ですが、見るからに"インクジェットで印刷しました"って印刷結果。中間色のツブツブがかなり気になります。去年はわざわざ富士山が見えるところまで出かけて、デジタルカメラで撮影したものを加工して年賀状を作ったのですが、苦労の割にはあまりいい出来映えではありませんでした。
 そういうわけで、今回はプリンタを新しくすることにしました。
 冬のボーナス商戦の目玉は EPSON PM-770C です。6色インクで1440×770dpi 。USB ポートとパラレルポートがついています(USB 版とパラレルポート版に分ければ製造原価は安くなるはずなのに...)。
 カタログスペックで特に目を引くのが、印刷時の余白が 3mm にできるところです。ハガキを印刷するとき、いつも下の余白が気になっていたんですよね。たいていのプリンタは紙を送る関係上、下の余白は 1cm 以上必要になります。A4 サイズならともかく、ハガキではこの余白はとても気になります。  パソコンショップへ行って、印刷サンプルを見てびっくり。最高品質で印刷すると目を近づけてもインクのツブツブが見えません。一つ前の機種である EPSON PM-750C では目を近づけると粒子がわかるレベルでした。
 印刷サンプルはコストや手間を無視した最高の環境で出力しているので、あくまでも目安程度に考えるべきですが、それでもこの印刷品質には驚きます。
 結局、一も二もなく EPSON PM-770C を購入することにしました。

ついでに、USB ハブが必要

 ここまでですでにスキャナとゲームパッドを接続しているため、PC 本体の USB ポートはすべて塞がっています。そこで、USB ハブを購入して、カスケード接続することにしました。いわゆるタコ足配線ですが、USB の規格では正しい接続方法です。
 USB ハブを購入するときには、USB ハブが電源を供給できるか気をつける必要があります。というのも、USB では、直接電源と繋がっていないデバイスはカスケードできない仕様になっています。うちの環境では、プレイパッドがこれにあたるので、USB ハブには電源が必要になります。
 パソコンショップで価格を比較してもっとも安価だった、SANWA SUPPLY 製を購入しました。

USB ハブと USB プリンタを接続する

 Windows98 を起動した状態で、スキャナとプレイパッドをいったん取り外します。コントロールパネルのシステムで確認すると、ちゃんと Windows98 がデバイスがはずされたことを認識しているのがわかります。
 続いて、USB ハブに電源を接続し、その後、USB ケーブルで PC 本体に接続。Windows98 が USB ハブを自動認識し、ドライバのインストール元を要求します。USB ハブのドライバは Windows98 標準のものが利用できます。
 USB ハブにスキャナとプレイパッドを接続し、再度コントロールパネルのシステムで確認。ちゃんと追加した USB ハブ、スキャナ、プレイパッドが認識されています。

 そして PM-770C を接続。こちらも即座にプリンタを認識してドライバを要求してきます。ドライバをインストールしておしまい。USB 接続はとっても簡単。
 念のため、テスト印刷をしておきます。これが終われば作業完了。...ですが、印刷途中で接続エラーで印刷が止まってしまう。前回のゲームパッドといい、本当にツイてない...。

どこに問題があるのか?

 とりあえず、原因を絞り込む必要があります。考えられる原因として

  1. USB ハブが不良品

  2. USB ケーブルが不良品

  3. プリンタが不良品

  4. プリンタと他の USB デバイスとの相性が悪い

  5. 本体の USB と プリンタの USB の相性が悪い

 あたりでしょうか。

 まず、USB ハブが不良かどうかは、スキャナとプレイパッドが正常に動作するかどうかでわかります。
 USB ケーブルについては、プリンタの USB ケーブルでスキャナが正常に動作するかどうかでわかります。
 プリンタが不良かどうかは、プリンタをパラレルポートに接続して正常に動作するかどうかでわかります。ただし、USB 接続部分だけが悪い可能性もあり、それを知るには USB ポートを持った他の PC と接続して動作するかどうか確かめる必要があります。
 プリンタと他の USB デバイスの相性が原因であれば、プリンタだけを直接 PC 本体と接続すればうまく印刷できるはずです。
 本体の USB と プリンタの USB の相性の問題は、やはり USB ポートを持った他の PC と接続して動作するかどうか確かめる必要があります。

 結果をいってしまうと、USB ハブ、USB ケーブルには問題ありませんでした。プリンタをパラレルポートに接続すると正常に印刷できますが、USB で PC と直接接続しても、印刷は途中で止まってしまいます。
 プリンタの USB ポートが不良か、本体の USB との相性が悪いかのいずれかですが、他に USB ポートを持った PC でテストできないため、どちらかはわかりませんでした。

 今使っている PC のマザーボードは、USB ポートが搭載されたものの中では初期のものです。
 そのため、USB の相性の問題ではないかと考えていますが、あくまでも推測に過ぎません。
 今冬、CPU をアップグレードするのに伴い、マザーボードも一新する予定なので、結果はその時にレポートします。

時には妥協も必要である

 パラレルポートに繋げば印刷できるので、年賀状に間に合わないという最悪の事態が避けられただけでも不幸中の幸いです。
 しかし、EPSON が USB ポートとパラレルポートを用意しておいたのは、実はこういった問題があるのがわかってたんじゃないかと勘ぐりたくなってしまいます。
 ということで、今週の教訓。

もしかしたら USB は鬼門かもしれない

 今週はこれまで。


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