1999年4月第5週 Voodoo3 3000 入手!!


あるいは熱暴走の恐怖ふたたび?


それは恐怖の東京出張から始まった

 よりによって、4月28日、ゴールデンウィーク突入の前日、東京へ出張に行くハメになりました。
 その時、私の頭には一時期東京に赴任して仕事をしていたときの悪夢が頭をよぎりました。
 当時、毎週地元に帰っていた私は、GWが始まる直前の金曜日、我が家へと帰るべく、一週間分の荷物を手に新幹線に乗り込みました。
 まあ、「ひかり」なら立ってても知れてるし自由席でいいや、と考えたのがアサハカでした。通路に立っていると、後から後から人が乗り込んでくるじゃありませんか。
 あれよあれよという間に新幹線の通路は混雑時の通勤電車状態。なんたって、持っていた荷物から手を離しても落ちなかったくらいですから。
 「ひかり」に乗ったのが運の尽きで、ノンストップで我がふるさとへ直行したのでした。

仕事が早く終わったからアキバに行くのだ

 出張の目的は得意先との打ち合わせ。案外、話はトントン拍子に進み、最も懸念していた費用の件でも一発OK。結局4時前には打ち合わせは終わってしまいました。
 時間は4時前。手元にはン万円。これはアキバに行くしかないのだ!!
 って、どういう理屈でそうなるのかはともかく、この時過去の悪夢がちらっと頭をよぎりましたが、「指定席で帰ればいいや」とラテンノリで秋葉原へ向かいました。
 まずはJR秋葉原駅で新幹線のチケットを購入しようと、みどりの窓口へ。
 「この時期に指定席なんて空いてませんよ」といいながら、未だにお役所ノリの抜けない窓口の係の人は空席を探してくれました。
 運良く7時台の「ひかり」に空席あり。幸先のよいスタートです。

Voodoo3 3000 をゲット

 実は4月に入ってから出張の度にアキバ参りをして Voodoo3 3000 を探していたのですが、これがどこも売り切れで、なかなか入手できませんでした。
 できることならゴールデンウィーク前に手に入れたいと期待していたのですが、この日に入手できなければそれも夢と終わってしまいます。
 マルチメディア系なら真っ先にチェックするショップ PC iNN は水曜が定休日。とりあえず、移転したばかりであまり知られていない某ショップに向かいました。
 ショップに入るなりビデオカードのコーナーに行くと、3dfx のサイトで見たエメラルドグリーンのパッケージがいくつもあるじゃないですか。しかも価格は2万円台前半。
 迷わずパッケージをひっつかんで Voodoo3 3000 AGP版であることを確認すると、レジへ向かったのでした。

早速、組み込み

 購入してから帰宅までの間の話はすっ飛ばして、早速導入です。
 私の PC には、ビデオカードとしてI・Oデータ製 GA-PII8/PCI(Parmedia2搭載)があり、さらに 3D カードとして Diamond Multimedia 製 Monster3DII(Voodoo2搭載)が載っており、2D & 3D のアクセラレーション機能を持つ Voodoo3 の導入によってこの2枚のカードが退役することになります。 また、Voodoo3 3000 は AGP 版なので PCI バスが2つ空く計算です。今後、LAN環境を導入する予定なので、PCIバスが空くのはとってもいいことです。
 Voodoo3 のパッケージを開けると、イヤでも目に付くのが巨大なヒートシンク。これが、PentiumII 用並みにでかい。Voodoo2 もかなりの発熱量でしたから、納得も行きますが。

 不要になった2枚のカードを取り外し、AGP スロットに Voodoo3 をはめ込み、早速起動。
 何の問題もなく、VGA モードで Windows98 が起動します。その後、例によって Windows98 がハードウェアを検出してドライバを要求してくるので、ドライバの入った CD-ROM を入れてあげれば導入完了。あっけないものです。
 再起動後に画面のプロパティから解像度を指定すれば、設定完了。

Voodoo3 3000 の性能

 気になる性能ですが、2D では 1600×1200 ドットであっても 32bit フルカラー表示が可能で描画速度も全く問題ありません。  とはいえ、32bitフルカラー 1280×1024 ドット でリフレッシュレート75Hzを指定しているのですが、マシンの起動直後は文字がちらついて読みとりにくいという問題が発生しています。  10分ほどするとおさまり、長時間使用するのであれば問題はないのですが、何とかならないものでしょうか。
 期待の 3D ですが、メモリが増えたことによって高い解像度でゲームができるようになりました。特にお気に入りのフライトシミュレータである Microsoft Combat Flight Simulator では、Voodoo2 で 800×600 の解像度で 30〜50fps(1秒間のゲーム画面の書き換え回数)程度だったのが、Voodoo3 では 1024×768 と解像度を上げたにもかかわらず 50〜100fps の速度が出ており、かなり速度が上がっているのが感じられます。もっとも、30fps を超えていればゲームには支障がないのでかなり自己満足的なところがあるのですが。

熱暴走の恐怖、ふたたび

 ということで、ちらつきの問題を除けば、かなり満足する結果となった Voodoo3 、早速フライトシミュレータで CPU と、Voodoo3 をブン回してみました。
 フライトを楽しみはじめて 20 分くらい経ったところで、PC 本体の警告音が鳴り響きました。おいおい...。
 とりあえずマザーボードのモニタソフトで確認すると、なんと供給電圧が一気に低下してるじゃないですか。といったって、PCI のボードを2枚減らして、AGP のボードを1枚足したんです。電源回りに問題があるとは考えられません。
 よく見ると、CPU の温度が 45℃前後まで上がっているようです。
 もしやと思い、Voodoo3 のヒートシンクを触ってみると、超熱いっ!!それはもう、思わず耳たぶ触っちゃうくらいの熱さでした。
 それだけでなく、Voodoo3 の下にある SCSI カードまで熱くなってる。
 とりあえずの対策として、SCSI カードをひとつ下のスロットに移動し、Voodoo3 と隣り合わせにならないようにしました。
 Voodoo3 が冷えるのを待って再度挑戦。今度はマザーボードモニターの温度と電圧に気をつけながらの作業です。
 そこでわかったのですが、CPU(正確には CPU の周囲)の温度が上がるに従って、供給電圧が下がっていきます。
 これで起こっている現象の原因に見当がつきました。Voodoo3 が発熱することによって回路の電気抵抗が上昇し、そのため消費電力が上がっているのです。結果として電圧が下がるという具合。
 翌日、クーラーを購入しに近くのショップへ行きました。クーラーを取り付けるとはいえ、Voodoo3 にはかなり大きなヒートシンクがついているため、直接クーラーを載せると隣のスロットが使えません。
 そこで、スロットの横から送風するタイプのクーラーを購入しました。
 これがなかなかスグレモノで、小型クーラーの2連装で、ケースのスロットにカードを取り付けるときのネジ位置に固定できるようになっており、Voodoo3 のヒートシンクに充分な風を供給することができます。
 実際、ヒートシンクに手を触れても生暖かい程度で温度は安定し、それ以降はマシンも非常に安定しています。

 ということで、本日はこれまで


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