2000年11月第4週 今世紀最後のアップグレード 組立編(後編)


2日目。

翌日、仕事帰りにCPUクーラーを購入しました。
CoolMasterという定評のあるCPUクーラーで、クロックアップしないBearCatにとっては十分な性能を持ったものを選びました。
休み前は飲みに行くのがお約束になっている私も、この日はさすがに自宅へ直行。

晩飯を食っている間に、メインPC のデータをセカンドPC にコピーしておきます。
こうしておけば、データの復旧がネットワーク経由でできるため、後の作業が楽になります。もちろん、1GByte近いデータをバックアップできる装置が付いているなら話は違ってきますが。

飯を食い終わったところで、まずはメインPCのパーツをばらして、組み立てる順番に並べておきます。
パーツさえそろってしまえば、組み立てなんて朝飯前(晩飯食ったけど...)。組み立てるのなんか、30分もかかりません...って、いいながら恐ろしいことに気がつきました
購入したマザーボードにはISAのスロットがひとつもありません。それで問題ないと思っていたのですが、モデムカードがISAではありませんか...。レガシーフリーにするつもりでPCIバス対応のモデムにしたんだと、とんだ勘違いをしていました。
ま、セカンドPCからでもInternetに接続できるので、ここは後で考えることにします。
組あがったところで、電源ON。
無事にBIOSが立ち上がり、各カードを順次認識していきます。

注)
これはきちんとした手順ではありません。本来はCPU、メモリ、ビデオカード、FDDのみを接続し、きちんと立ち上がるか確認した上で、1つずつパーツを足していくのが一般的な方式です。


BearCat的なおおざっぱな組み立てでも問題なく起動することが確認できました。
次はOSのインストールです。
アップグレード版の WindowsMe は、Windows98 の所在を尋ねてくるため、あらかじめWindows98 のCD-ROM を用意しておきます。
でもって、早速インストール開始。Me のインストールなんて簡単なものです。いくつかパラメータを指定しておけば、勝手にインストールして勝手にリブートしてくれます。
んじゃ、その間にセカンドPC でピンボールして遊んでよ。

こうしてWindowsMe のインストールが完了しました。
そして最後のリブート。
ところが、起動直後にブルー画面が発生...。ドライバーの読み込みになんたらかんたら...。
とりあえず、定石通り、Safeモードで起動してみます。
Safeモードでは起動できるようです。
ハードウェアのプロパティをチェックしたところ、ビデオカード(Voodoo5)とIDE RAIDカード(Promise FastTrack100)にバッテンがついていて、認識できないようです。
とはいえ、ビデオカード自身の問題であったり、スロットへの差し込み方が足りないようであれば、そもそもVGAモードですら起動できないはずです。
同様にIDE RAIDカード側の問題であれば、ディスクが読めないため、インストール自体できないはず。
ということは、Windows用のリアルモードドライバがきちんと読み込めていないんじゃん。なぜだぁぁぁ!!
ここは、落ち着いて...。
考えられる原因を列挙。これがトラブルシューティングの基本。

原因1 マザーボードのチップセットがきちんと認識されていない
でも、確かWindowsMeって、Intel815Eより後のリリースで、対応済みのはず。
可能性としては考えにくい。
対策1 チップセットに対応したドライバをインストールする

原因2 マザーボードの設定が悪い
対策2 マザーボードの設定を変更する

ということで、対策1に対応するため、マザーボード付属のCD-ROM からドライバのインストールを試みます。
ところが、すでに対応していて必要な旨のメッセージが表示され、あえなく失敗。

対策2にかけるしかありません。
マザーボードの設定といっても、とりあえずIRQをあけるという基本中の基本から試してみます。
USB化計画のおかげで、オンボードのCOMポートとLPTポートはすべてOFFにできます。
こいつらを、みんなDisableに設定して、リブートします。
このときばかりは神様にお祈りしてしまいました。

お、なんかうまく行ってるみたい。
一応、ドライバをインストールし直して、再度リブート。
その結果、トラブルがウソだったかのようにビデオカードとIDE RAIDカードが認識できました。

そうこうしているうちに時間は午前4時となりました。
しかし、マシンがきちんと動いてくれるまでは安心して寝ることもできません。
このつぎはぎインストールでは後に禍根を残すことになりそう。
完全に徹夜する覚悟で WindowsMe の再インストール敢行。
HD のフォーマットから再度実行しました。
そして、いよいよ WindowsMe の再インストールを実施したところ、トラブルがウソだったように何の問題もなく完了しました。

こうして OS のインストールまでに約12時間を費やし、作業は完了しました。
自作をはじめてから、最悪のインストール作業。

あぁ、でもアプリケーションインストールしてなかった(TT
眠くてふらふらなので、ここで作業を中断してアプリのインストールは3日目に持ち越しとなりました。

今回の教訓

備えあれば、憂いなし。衝動買いはトラブルの母。
あるいは、幸運は万に一つだが、災厄は必ず起こる。
(嗚呼、さえない)


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