場面をチェック


このページは映画のネタバレ記述が含まれています。映画を観てから読まれることをお勧めします。

「スター・ウォーズ エピソード1」のチェックポイント

○曲線デザインとカラーリング
旧3部作では銀河帝国に支配され、無機質的で実用本位のデザインだった戦艦や戦闘機などは、ことごとく直線的でカラーリングもほとんど施されていませんでした。
プリクェールの時代は、銀河共和国の文明が絶頂期でもあり、ほとんどが曲線デザイン。ナブーファイターのデザインやオレンジ色のカラーリングなどは20世紀中盤のSFを思い起こさせます。

○トレード・フェデレーションの訳 = 通商連合
フェデレーションには「連邦」「同盟」「連合」「連盟」という訳がある。「同盟」では旧作の反乱同盟を彷彿させるし、「連邦」には複数の国家の集合体と言う意味があり、ニモーディアン中心の組織には似つかわしくないので「連合」に決まったようだ。

○オビ・ワンの「何だか嫌な予感がする」
クラシック・トリロジーではハン・ソロ、レイア、C−3POが口にしているお約束のセリフ「何だか嫌な予感がする」、「1」ではオビ・ワンがクワイ・ガンと通商連合の旗艦で待たされているときに使う。

○文字による英語は使用されていない
「4」ではオビワンがデス・スターのシールドジェネレーターのスイッチを切る際に、パネルに英語ではっきりと”POWER”と書かれていました。今回はポッドレーサーのパネルにはまるで、アラビア語のような文字が記されていたし、ナブーファイターの操縦席横にも幾何学模様のような文字が記されています。
ちなみに英語の字幕が出るときはタトゥーインのハット語で会話している。

○影武者アミダラ女王の挙動
クワイ=ガンに「占領されたナブーからコルサントに向かおう」と提案を受けるアミダラ女王は「民と共に残る」と一旦は答えるが、説得される際にパドメに振り向いて、同意を求めています。

○女王の侍女の衣装
アミダラ女王の侍女2人が羽織っていた朱色の衣装にハッと思われた方も多いでしょう。「6」に登場したインペリアルガードに通じるものがありそうですね。

○ローディアンのウォルドは後のグリード?
アナキンの友人ウォルドは、「5」でハン・ソロを狙う殺し屋グリードか?
いやいや、脚本ではアナキンを取り巻く友人にはウォルド、グリードが名を連ねている。「ブーンタ・イブ」のレースをインチキ扱いしたグリードに、腹を立てたアナキンが喧嘩を挑むというエピソードがある。

○C-3POの笑わせるセリフ
「4」以降に比べると随分と控えめなC-3PO。「宇宙船には乗りたくない」という発言は、後のC-3POを思うと笑わせられます。

○スタンドの客はマッチ棒
ポッドレースのスタンド席の無数の観衆。実は色とりどりに着色したマッチ棒をスタンドのミニチュアに差し込んであります。でもそれのすごいのは、個々がちゃんと動いている点です。

○パルパティーンにピントが合う
映画の後半、ヨーダがメイスに「シスは師匠と弟子で行動する。どちらが死んだのか?」と問いかける。そのあとクワイ=ガンの火葬を見守るアミダラらが映るときにパルパティーンにピントが合う。まさにダース・シディアスはパルパティーンだという暗示ですね。

○ダース・モールは死んだの?
オビ=ワンに腰から両断され転落していったダース=モール。あれで今後のエピソード2・3に登場できるのでしょうか?

○クワイ・ガン・ジンは父親ではない
アナキンの父親が誰かは興味がもたれるところ。EP2以降で明らかになるはずだけど、クワイ・ガン・ジンで無いことは確かです。リック・マッカラムはEP1にはアナキンの父親は出てこないと断言していますから・・・。

○ライト・セーバーの色
「1」ではオビ・ワンが当初はブルー。のちにダース・モールにそのライト・セイバーをジェネレーターの中に落とされたため、クワイ・ガンのものをフォースで引き寄せダース・モールを両断する。このクワイ・ガンのセイバーの色はグリーン。「4」でオビ・ワンが「父のものだ」と、ルークに授けるライトセイバーの色はブルー。「2」からはライトセイバーのそれぞれの行方にも注目したい。

○ハッピーエンドはこれが最後?
クラシック・トリロジーの「4」や「6」のように勝利してのエンディングはバカ騒ぎで終わるのがSWシリーズ。今回のEP1では音楽を含めさらにパワーアップしているが、「2」「3」ではストーリー上期待できないため、最後のバカ騒ぎか?

○最後まで席を立たないで!
映画を作った方々に敬意を表するなら、エンディング・クレジットが終わるまで席を立たないで欲しいけど・・・。自宅でサントラを聞くよりもはるかにいい音なんだからね。
でも今回は最後まで席にいた人に特典あり! 曲の終わりに「ダース・ベイダー」の”スーハー”音が聞こえてきますよ。

「スターウォーズ エピソード1」の突っ込みポイント

○毒ガスにも抵抗可能なジェダイナイト??
交渉前に毒ガスにて抹殺されそうになったクワイ=ガンとオビ=ワン。あれがマスタードガスだったら、息を止めようがなにしようがやられちゃいますけどね。ちなみにグンガン・シティーを目指すときに、水中呼吸装置アクアタA99ブレーザー装着したけど、毒ガス対策も施されているので、あれを使用した方が説得力があったと思いますけど。

○いきなり逃げまどうクワイ=ガン
通商連合の司令船から脱出して、ナブーの森を逃げまどうクワイ=ガンですが、脱出までの経過がはしょられてしまいましたね。
それと通商連合のMTT(軍用輸送車)に追われて、まっすぐに逃げてくるクワイ=ガンもなんだか間抜けではないでしょうか?

○濡れていないクワイ=ガンとオビ=ワン
グンガンの都市オータ・グンガへ泳ぎ着いたクワイ=ガンとオビ=ワンでしたが、頭や衣類が今ひとつ濡れていなかったと思いませんでしたか?海水と空気を遮るシールドが水切りの役目を果たしているのでしょうか?

○ボス・ナスもグンガン族?
グンガン族の特徴である飛び出した目でないのはグンガン族ではないのだろうか?

○あれで原始的な原住民?
グンガン族の科学力だって大したものです。あれで原始的と言われちゃあシドイ!ボス・ナスに敬意を表しましょう。

○ヌビアンは簡単に惑星タトゥーインへたどり着けない
惑星ナブーからの脱出時に通商連合から攻撃を受けた女王専用船ヌビアン。ハイパードライブ故障のため惑星タトゥーインへ向かうが、たとえ同じ銀河の近場の惑星とはいえ光速を越えた航法がとられなければ、あのようにやすやすとたどり着けるものではないはず。

○影は現れない
惑星タトゥーインにはタトゥー1、2という二重太陽が照りつけている。したがってヌビアン着陸時に現れた影は出来ないか、もっとぼやけるはずではないだろうか?

○ジャー・ジャー・ビンクスは火傷する。
惑星タトゥーインでモス・エスパに向かおうとする一行。様々なエイリアンが行き交う街なのでジャー・ジャー・ビンクスが同行するのは、怪しまれないために必要だったのだが、素足で砂漠の中を歩く両生類のエイリアン、ジャー・ジャーの足は火傷を負うのは必定。

○ポッド・レースのスターティング順位って?
アナキン自体、前日まで出場を決定していなかったのに2列目のスタート順。抽選でスターティング・グリッドが決まるのでしょうか?それにしてはセブルバがポール・ポジションだったようだけど・・・?

○アナキンのポッド・レーサーのカラーリング
レース開始時には明確な青い縞模様のカラーリングが施されたポッドレーサー。いつの間に塗ったの?って感じ。
SIRANEさんからこの疑問について以下のように、小説に記載があったと投稿がありました。
スカイウォーカー家の窓からポッドをちらっと覗くシーンがあって、そのときにC-3POにせきたてられたR2-D2が一生懸命ハケで色を塗ってました。

○自分の首を絞めるセブルバ
セブルバはポッド・レースでレースに勝つこと以上に、他人の事故死に快感を覚えるようだ。ポッド・レースは時速800km以上のスピードで行われるため、事故=死に直結している。この1年でライバル10人を葬り去ったという彼だが、あまり度が過ぎるとレース自体成り立たなくなってしまうんじゃないの。

○都合のいい設定
もともと、ジェダイの持つフォースの力を持ってすれば、何物の心も操れるはずだった(クラシック・トリロジーでのオビ・ワンの発言)けど、「1」ではトイダリアンとグンガンの心を操ることが出来ない事が発覚。

○ジャポーの木で作ったお守り
アナキンが「僕を忘れないで」とパドメに渡した、ジャポーの木を彫ったお守りだけど、いつ作ったの?

○グンガン族の聖域
通商連合にオータ・グンガを追われて、聖域に避難していたグンガン族。グンガン族が昔地上に居たときの居住地のようだ。でも人間の顔をした遺跡がグンガンの聖域というのも変じゃない?

○王女たるものあれでいいの?
勇敢なのはわかるけど、王女が死んだら一巻の終わり。アミダラ女王の矢面に立った大立ち回りには感心しませんね。

○R2-D2の乗り込み方が昔の方が進歩的
「4」でのR2D2はクレーンみたいなもので、上からX-ウイングにセットされたけど、「1」ではナブー・スターファイターへのセッテイングは随分画期的だ。30年後の反乱軍は資金面で苦しいと理解したい。

○ジェダイの死とは
「4」でダース・ベイダーとの対決で死んだオビ・ワン。「6」で病のうちに天寿を全うしたヨーダ。そのどちらも死と共に屍を残さず、昇華して精神(?)のみの存在となった両ジェダイマスターだが、今回のクワイ・ガン・ジンは死骸を残し荼毘に付される。まあ、正気を取り戻したアナキンだって昇華しなかったから許せる? ・・・ジェダイマスターの定義って難しい。