図書館日記 > ネコ関連 > 絵本・画集・児童書

バージャック メソポタミアン・ブルーの影 (2008.1) S.F.サイード作/金原瑞人訳 偕成社
 図書館のおすすめ本チラシに、この表紙が大きく掲載されていて、これは是非読まねば!と即借りて読みました。見た目は、ハードカバーでとても厚い本ですが、児童書ですので簡単に読めてしまいます。バージャックとは主人公の猫の名前。何だか??な部分もありましたが、一匹の若猫が成長する物語としては、「さすらいのジェニー」を思わせる作品でした。(09.09.30記述)
ねこの学校 5)たましいの丘 (2009.3) キム・ジンギョン作/キム・ジェホン絵/ホン・カズミ訳 岩崎書店
 1〜5巻を通して、話の流れはとても面白かったです。でも、最後がなんだか・・・。ビジュアル化したら、とても面白そうな作品だと思います。(09.08.05記述)
ねこの学校 2)魔法のおくりもの(2008.8)/3)ほんとうになった予言(2008.11)/4)わたしはそなたの瞳のなかにいよう(2009.1)
  
ねこの学校 1)水晶どうくつの秘密 (2008.8) キム・ジンギョン作/キム・ジェホン絵/ホン・カズミ訳 岩崎書店
 フランスの児童文学賞をアジアで初めて受賞した韓国の傑作児童文学、という見出しにひかれて手に取りました。年老いた猫は、人間の側を離れて「ねこの学校」に入学します。そこでは、様々な猫たちが、色んな授業を受け魔法まで習うのです。チビに読んで聞かせるつもりだったのだけれど、なかなか聞いてもらえず。(09.08.05記述)
にゃんきっちゃん (2008.5) 文 岩合日出子/写真 岩合光昭 福音館書店
 にゃんきっちゃんは桜が咲けば、花の中にもぐりこむ、とんぼが飛んでくれば、ふわりとひげをふくらませる。日本各地のネコを撮りつづけている岩合光昭が撮った、その日のにゃんきっちゃん(岩合家のネコ)を伝える写真絵本。
言わずと知れた動物写真家の岩合さん撮影の猫本。モデルは家族のにゃんきっちゃん。この本は写真集というより、小さなこども向けの絵本として書かれたもののようです。(図書館でも“赤ちゃん向け”の棚に並べられていました…)(09.02.02記述)
ねんねんねこねこ (1996.2) 長野ヒデ子 アリス館
nennen.jpg(4KB)  幼児向け、言葉のおもしろさを学べる絵本。「♪ねんねんねこねこ ねんねんねこねこ ねーむねーむこねこ♪」“いとまきの歌”のメロディーに合わせて歌えるようになっていて、チビも面白がって何度も読みました。でも、寝かしつけには向かなかったです(^ ^;; (08.10.27記述)
キャベツばたけのねこ (1997.9) アリソンバートレット著 工藤直子訳 メディアファクトリー
kyabetu.jpg(8KB)  しろいねこはさんぽをしながらだれかをさがしているみたい。だれをさがしているのかな?あとをついていったらほら…いたよ。えほんをぱらりとめくるとまたぱらり。おやもうひとつのおはなしがあらわれた。ともだちいっぱいいろいっぱい。いろいろいっぱいおたのしみ。 (「BOOK」データベースより)
とても楽しい、子供向けしかけ絵本です。チビも喜んで見てくれました。(08.10.27記述)
おはなしおはなし (1998.6) とりごえまり 文化出版局
ohanasi.jpg(8KB)  猫のりりちゃんが、お散歩途中に出会うお友達に“おはなし”をプレゼントします。カラフルで、とても可愛らしい猫のイラストが好きです。(08.10.27記述)
こねこのミトン 講談社の翻訳絵本 クラシックセレクション(2000.11) クレア・ターレー・ニューベリー作 劉優貴子訳 講談社
 5歳のリチャードのお気に入りは、手ぶくろのような手をしたこねこの「ミトン」。でもある日、ミトンがいなくなってしまいます。一体どこへ行ったのでしょう? コルデコット賞受賞作家、ニューベリーによるねこの名作絵本。
チビが自分で選んだ一冊。(大型絵本なので、布団の中で読み聞かせるには少し大変です(^ ^;;)登場する猫たちの表情や仕草が、写生したようにリアルで、とても素敵です。(08.10.02記述)
のらさんと5ひきのこねこたち (2007.3) にしまきかやこ作 こぐま社
 シロ、クロ、トラねこ…。空き家の庭で生まれたのらさんの5匹の子猫たち。子猫たちが大きくなると、のらさんは5匹を連れて出かけ…。やさしくて頼もしいのらねこ母さんの、おうち探しの物語。
チビに読み聞かせる為に借りた1冊。野良猫の“のらさん”が、生まれた子猫を連れて行く先々で、どこのお宅でも喜んで新しい家族として子猫を迎え入れてくれます。(ぜっっっっっ〜〜〜たい、ありえないからっ!!)と心の中で思いつつ、チビがそんな心優しい人間に育ってくれたらなぁ、と期待を込めて読んだ一冊。(08.09.30記述)
黒ねこのおきゃくさま(世界傑作童話シリーズ) The cat visitor(1999.10) ルース・エインズワース作 荒このみ訳 山内ふじ江絵
 雨の降る寒い土曜の晩、貧しい一人暮らしのおじいさんにとってその日は一週間に一度の、肉とパンのごちそうの日でした。そのとき戸口に鳴き声が聞こえ、見ると、訪れたのはやせてお腹を空かせた黒猫のお客さまでした。
チビに読み聞かせる為に借りた1冊。何といっても、絵がとても素敵。黒ねこの仕草も、本物を見ているかのように、動きまで感じさせてくれます。可哀想な猫のために、自分の食料も、あるだけの薪も、すべて与えてしまうおじいさん。つい、その視線に…、というのは猫と暮らした事のある人なら、きっとわかるはず。でも、我が家の猫たちは、恩返しはしてくれないけどね(いや、見返りを望まず他人のためにする事は、いつか自分に返ってくるんだよ、というお話でしょうけどね(^ ^;;)。 (08.09.01記述)
ちびねこコビとおともだち (1993.7) 角野栄子作 垂石真子絵 東京あかね書房
 けんかが大好きなちびねこコビは、迷子になってしまいました。小さなうちがあって、ドアがあけたままだったので、疲れたコビは入って眠ってしまいました。そこは、大きな犬のうちでした。コビは、「よし、けんかだ」と思って犬にうなります。
以前読んだ「ちびねこチョビ」の続編。いたずらなチョビがお母さんネコになり、その子供のコビが主人公のお話。挿絵がまた可愛いのです。でも本当に宅配便で衣類と一緒に間違えてネコを送ってしまったら…荷物の中身を想像するのが怖い?(汗)(08.08.21記述)
くろねこクロの日よう日 改訂(創作どうわライブラリー 7) (1992.1) 小池タミ子作 井上洋介絵 東京フレーベル館
kuro.jpg(8KB)  ひとりでくらすというのは、なかなかきびしいものです。くろねこクロのように、ホットケーキも、ふとんも、ガラクタ小屋も、みんなじぶんで作らなければなりません。クロは、ひとりでくらしていますが、ひとりぼっちじゃありません。クロがふだんのくらしのなかで、いろんな友だちとまきおこす、いろんなかわったできごとやふしぎなできごとを、みなさんにもぜひきいていただきたいのです。(「BOOK」データベースより)
おしゃれなくろねこクロが主人公の、ファンタジックな物語が4話収められています。細いフェルトペンで描かれたような挿絵が素敵。(08.08.21記述)
モグそらをとぶ (2008.5) ジュディス・カー作 斎藤倫子訳 あすなろ書房
 ねこのモグは、うっかりやでわすれんぼう。かいしこいねことはいえませんが、トーマス家の人気者、だいじな家族の一員です。さて、ある日モグは〈とびきり すてきなねこ コンテスト〉にでることに!ところが…。
図書館で『最近入った本』と紹介されていたので、借りてみました。シリーズで数冊出ている様子、こちらが最新刊です。しかし、一般のお宅の庭にテントをはって、猫コンテストを開催できるって…。スケールの違いを感じます(^ ^;;(08.07.09記述)
ポテト・スープが大好きな猫 (2005.11) テリー・ファリッシュ作 バリー・ルート絵 村上春樹訳 講談社
 テキサスの田舎に、おじいさんと雌猫がすんでいた。猫は、ねずみも捕らないで、ぬくぬくと暮らしている。猫の好物はおじいさんの作るポテト・スープ。1人と1匹の心温まるお話。
表紙のほのぼのとした猫とおじいさんの雰囲気がとても気に入り手に取りました。猫の表情がとてもいいです。読んだ後で気付いたのですが、この本は作家の村上春樹さんが「ある日アメリカの街を散歩していて、偶然みつけた絵本」を気に入り翻訳してしまったのだそう。やはりこの表紙に惹かれたのだとか。猫好きさんに訴える何かがある1冊? (08.03.22記述)
おてつだいねこのクリスマス (2002.10) 竹下文子/鈴木まもる 金の星社
おてつだいねこのクリスマス  しましまねこは、おばさんの家のおてつだいさん。クリスマス・イブに、ケーキ屋さんでおてつだいすることになりました。サンタクロースのかっこうをして、「おいしいクリスマス・ケーキはいかがですか」と大きな声でいいました。でも、気がついてもらえないの!
2本足で立ち、普通に会話して、マイエプロンをつけてしっかりお手伝い。元祖、家政婦ネコさんです。シリーズ物で沢山出ています。ほのぼのとしていて、子供の読み物にはぴったりかも。それにしても、ネコが家族全員分のクリスマスプレゼントを持ち帰ってくれるなんて…うらやまし過ぎ。(08.01.24記述)
ネンネコごろごろ (2003.05) 梅田俊作/梅田佳子 ポプラ社
ネンネコごろごろ  読み語りにぴったりの、親子でたのしめる絵本。
ということで、チビに読み聞かせるために借りてみました。「ねんねこごろごろ、ねんねこごろごろ」というフレーズには反応していたみたい。たいくつなネコさんが、色々と退屈しのぎを勧められて行動を起こすも、どれも上手くいかず。。。いや、ネコは寝ているのが普通なんです。(08.01.24記述)
つばさをもらったライオン (2007.04) クリス・コノヴァー 作/遠藤育枝 訳 ほるぷ出版
つばさをもらったライオン  金色のたてがみのレオ王には、ひとつ気になることがありました。北に住むオットー王の宮殿の壁に、なにやらふしぎな宝物がならんでいるといわれていることです。そんなレオ王に、つばさをもった王子がうまれました。ちいさなライオンの王子が北の国でであった宝物とは。
ライオンが主役ですが「ねこの国」を治めている王様という設定なので。それに、挿絵のネコ達がこれまたとても可愛らしいのです。表情がイイ!登場する動物達はみな擬人化され、2足歩行で洋服を着ています。文字を知るという事、本を読むという事が、とても素敵で大切な事だと読者(=子供達)に伝えたい…のかな。本の見返しページにアルファベットのイラストが並んでいて、それらは様々な国の有名なお話を示しており、日本からは「浦島太郎」が紹介されています。(07.07.22記述)
るすばんねこのぼうけん (1982.03) メリー・カルホーン 作/スーザン・ボナーズ 絵/猪熊葉子 訳 佑学社
るすばんねこのぼうけん  表紙の白黒ブチの可愛らしいネコに惹かれて手に取った本。挿絵も、全体的にセピア調な色鉛筆画が魅力的です。山の中の一軒家に住む1歳の若いネコが、家族が留守の二日間をひとりで過ごす、というお話。野鳥に夢中になっている間に、二日分のキャットフードを野ネズミとシマリスに盗まれ、ライチョウにはバカにされ、ようやくカケスを追いつめた所でなんと自分がフクロウの餌食に・・・!!ええ〜っ、児童向けなのにそんな展開なの!?と驚きましたが、最後は山の自然の中に暮らす飼いネコとしての立場を知り、一つ成長した、というところでしょうか。この本はすでに古書の部類に入るようで、市販では手に入らない様子。図書館ならではの1冊です。(07.07.22記述)
ねこのどどいつあいうえお (2005.03) 織田道代/作 スズキコージ/絵 のら書店
ねこのどどいつあいうえお  ねこの仕草をよくとらえている上、どどいつの定型になっている文に感心してしまいます。さらに最初と最後の頭は同じ文字で始めているし、いやーすごい。私の一番のお気に入りは「なにをいうのか そーっとくちを あけるだけです なかぬねこ」。チムくんが、そうだったのよね、口を開けて「ーーー」と空気だけの声にならない声をよく出していたっけ。
どどいつ(都々逸):江戸時代後期から、江戸を中心に広まった俗謡の一つ。七、七、七、五の定型で、当意即妙の替え歌が庶民の間で愛好された。(07.07.15記述)
トスカのおくりもの  Tosca's Surprise (1992.06) 絵 アン・モーティマー 文 マシュー・スタージス 訳 木原悦子 講談社
トスカのおくりもの  「トスカのクリスマス」に続く、第二作。“ネコのトスカは暖かくて一人っきりになれる場所を探さなくてはなりません。それも急いで…。”お話はともかく(というか、猫好きさんなら↑のあらすじ読んだだけで結末わかるし)、猫の毛一本一本まで描かれている繊細な絵がとても素敵な一冊。状況に応じた猫の瞳の変化まできちんと描き分けられています。でも、あまりに繊細すぎるからか、生気が感じられないのは私だけかしら?あと、生まれたての子猫、大きすぎだと思うのだけれど…(^^;;(06.3.2記述)
まねきねこ たい吉のゆめ  (2004.12) きたやまようこ 金の星社
まねきねこたい吉のゆめ  「りっぱな犬になる方法」など、とくに犬の絵本で有名な作者の猫作品。
ねこの「しょう吉」がみた夢に出てきたのは、メカマウスがついた真っ赤なキーボードに乗り、背中に鯛とささ、こばん、こめだわらを背負っている「まねきねこ たい吉」。この背中の鯛が「いいたいほう鯛」という名前で、それはそれはよく喋る。そんなたい吉に弟子入りしたしょう吉は、今日も夢をおいかけて眠る。出てくる猫達の顔は、みなマネキネコ風ですが、ほのぼのとしていていいです。読んだ人みんなに幸せを運んでくれる?1冊です。(きたやまようこホームページ http://www.kitayama-yoko.com)(06.2.28記述)
マリーおばさんと7ひきのねこ  (2005.11) 絵 アン・ジェームズ 文 ジェリ・クロル 訳 木本栄 講談社
マリーおばさんと7ひきのねこ  住み慣れた古家に、7匹の猫と暮らすマリーおばさん。老人の一人暮らしだからと市役所から専用住宅へ強制的に引越しさせられてしまう。残された猫たちはいったい…。図書館で“新しく入った本”と紹介されていたので手に取ってみた。7匹の猫たちの絵がとても可愛らしい。猫とおばさんの暮らしは、とてもほのぼのとしていて暖かく、自分もこんな老後が送れたらなぁ〜と読んでいてニンマリ。しかし、この結末は私的にはいただけない。やっぱり最後まで猫たちと一緒に、でしょ。(06.2.27記述)
ネコのラジオ局  (2004.9) 作 南部和也 絵 とりごえまり 教育画劇
ネコのラジオ局  表紙の可愛らしい猫の絵にひかれ、つい手に取ってしまった一冊。猫たちが、ヒゲを通してラジオの放送をしたり、受信したりしているというお話。ヒゲがあれば、誰でも放送を聞ける(人でも)というのが面白い。作者の名前にどこかで見覚えがあるなぁと思っていたら猫専門の病院「キャットホスピタル」の獣医さんでした。奥様の南部美香さんの本(生態・医学ほかで紹介)は読んだことがあったけれど、旦那様も数冊執筆されていたようです。他の作品も探して読んでみよう。(06.1.31記述)
ボビーとともだちグリゼット Bobi et son amie Grisette (2004.5)ピエール・プロブスト 訳 やましたはるお BL出版
 犬のボビーとねずみのグリゼットはルームメイト。2人は何をするのも一緒。犬を擬人化して描き、ほのぼのとした日常の姿はとても可愛らしい。傘をさしてお買い物(店主は猫)にいったり、自転車にのって猫を追いかけたり…。この作者、いじわるするとバチがあたるよ、というのが好きなパターンなのかしら(汗)

プフとノワローたのしいキャンプ Pouf et Noiraud Campeurs (2004.4)ピエール・プロブスト 訳 やましたはるお BL出版
 猫を擬人化して描いた絵本。黒猫のノワロー、白猫のプフはキャンプに出かけます。キャンプ禁止の場所にテントをはり、一晩を過ごそうとすると色々な邪魔が入って・・・(猫なのにフンコロガシを嫌ったり、ネズミに負けたり。パジャマは着るのに日中はハダカ)でも、最後はみんなと仲直り。とても可愛らしいプフとノワローだけど、ちょっと悪い子、なのねぇ。

ねこがすき、くまがすき CAT AND BEAR (1998.11)文 キャロル・グリーン 絵 アン・モーティマー 訳 前沢明枝 徳間書店
 仲良しの女の子をぬいぐるみのクマにとられた猫が、あの手この手をつかってクマを追いだそうとするのだけれど・・・やさしい猫のおかげでいじわる(?)なクマも心を入れ替えハッピーエンド。美しい細密画で描かれた猫(ヒマラヤン)がとても可愛い。(作品に登場するリアルな女の子の顔を、チビがとても怖がる(^^;;)

スイッチョねこ フレーベルのえほん7 (1975.8)文 大佛次郎 絵 安泰 フレーベル館
 秋の夜、子猫のしろきちは大きなあくびをしてスイッチョを飲み込んでしまった。するとお腹のなかから「スーイッチョ!」という声が聞こえだして、しろきちはびっくり。この作品は大佛次郎の「猫のいる日々」(小説にて紹介)にも収録されていますが、安泰の水彩画で描かれた猫たちがとても素敵なので、おすすめです。

みけねこキャラコ (1998.1)作・絵 どいかや 偕成社
 みけねこのキャラコは、自分の三毛模様が気に入らない。前脚の下にかくれて見えない小さな茶色模様を気にしてばかり。ある日、くろねこばあさんに言われた一言で、すっかり気分が変わり。。。小さな子猫が、身体的コンプレックス(?)を克服していく姿を描いたもの…とでもいいましょうか。色鉛筆で描かれた、ほのぼのタッチの絵が可愛らしい。

ねことまほうのたこ KIT AND THE MAGIC KITE (1988.5)文/絵 ヘレン・クーパー 訳 掛川恭子 岩波書店
 ある日、飼い猫のキットは木にからまった魔法の凧を助けます。そして、お礼にとその凧に乗って冒険に出かけますが…。今の生活が嫌、と家を飛び出したものの、やはり自分の家が一番よかった、というよくあるお話。それが猫と凧、という不思議な組み合わせなところが面白い。

こねこのみつけたクリスマス A PUSSYCAT'S CHRISTMAS (1994.10)文 マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵 アン・モーティマー 訳 中川千尋 ほるぷ出版
 こねこの過ごしたクリスマスイブを、五感に訴えるよう、ごく幼い人達のために書かれた作品(人の感覚がもっとも鋭いのは5歳のときだそう)。ん〜、だから私にはよくわからなかったのかな(汗)確かに音を表す言葉は多いけれど…。というか、訳が。。アン・モーティマーの繊細で素晴らしい猫の絵に魅かれて手に取った作品ですが、登場する猫はちっとも“こねこ”じゃない。なぜ?と思ってタイトルを英訳してみると、pussycatで、猫、またはかわいい人、という意味があるそう。だから直訳するとタイトルは「かわいい人のクリスマス」。それを「こねこ」にしちゃったら、絵のイメージが台無しよぉ。子供に読み聞かせるなら、翻訳物の絵本はやめたほうがいいのかも。

夜猫ホテル HOTEL YORUNEKO (1997.12)文 舟崎克彦 絵 落田洋子 パロル舎
 猫のヴーは、飼い主の童話作家について語ります。昔は女あるじだったと吹聴する縞猫のルイ・ルイ、ひかえ目なガラ、若くて高飛車なブチ猫フーガが、その話に加わって…すべては幻?挿絵というよりそれ単体で独立したような油絵と、描かれている内容。真っ黒の背景。これ、本当に児童向け??(汗)

ミーノのおつかい (2003.8)絵 広瀬弦 文 石津ちひろ ポプラ社
 おじいさんにおつかいをたのまれて、お魚を買いに出かける猫のミーノ。お魚を食べたい気持ちを、おさえられるでしょうか?そしておじいさんは??パステル調のやわらかい色使いに、アニメチックなイラストがとても可愛らしい。私も猫が持ち帰った魚を食べて、若返りたいなぁ〜?

トスカのクリスマス (1991.10)絵 アン=モーティマー 文 マシュー=スタージス 訳 木原悦子 講談社
 猫のトスカはクリスマスが嫌い。みんな忙しそうで構ってくれないし、猫の私はプレゼントも貰えない。そんな夜、トスカに素敵な出来事が…。クリスマスカラーな可愛い絵本。美しい細密画で描かれた、モコモコのトスカはまるで写真を見ているよう。

ねえ だっこして (2004.5)文 竹下文子 絵 田中清代 金の星社
 飼い主に赤ちゃんが生まれた。大好きなお母さんのひざは、今は赤ちゃんの場所。「わたしだって おかあさんに だっこしてほしい ねえ おかあさん おかあさん」お母さんと赤ちゃんをみつめる猫の切ない気持ちが一杯で、ちょっと涙がでた。うちの子たちも、こんなふうに思ってる?

ねこの船 The Pussycat Boat (2002.5)文 こやま峰子 絵 渡辺あきお 英訳 スネル博子 自由国民社
 アムステルダムに実際にある「ねこの船」が設立されるまでのお話。戦争がもたらした、少しせつないお話です。どこの国でも、こうしたボランティアの施設があるんですね。「ねこの船」一度行ってみたいなぁ。

ノミ、サーカスへゆく (2001.8)文 金井美恵子 絵 金井久美子 角川春樹事務所
 「ふかふかのもりの(猫の)うち」「ノミ、サーカスへゆく」「ホッグの初恋」「豚」の4篇が収録されている。猫、というよりノミが主役?の話ですが、猫の絵が多いので。「ふかふかのもりの(猫の)うち」では、本文の中にちょこちょことノミの絵が描かれていて、読んでいて本物の虫のようでとても気になります…(面白いけどね)。

いつでもどこでもネコ町物語 すてきなネコ町ナーゴ (2003.8)モーリーあざみ野 NHK出版
 人と猫が共存する小さな国NEARGO(ナーゴ)。そこで暮らす猫達のなかから、いくつかの猫の話をまとめた小さな絵本。作者さんのナーゴのHPはこちら

いつでもどこでもネコ町物語 ちいさなネコ町ナーゴ (2003.8)モーリーあざみ野 NHK出版
 人と猫が共存する小さな国NEARGO(ナーゴ)。そこで暮らす猫達のなかから、“赤ちゃん月”(生後3ヶ月以下の子猫)前後の猫の話をまとめた小さな絵本。とにかくイラストが素敵♪作者さんのナーゴのHPはこちら

ちいといっしょに (2003.8)ウエダミカ 新風舎
 小さな絵本です。「ちいのいちにち」「ちいのおきにいり」の2作収録。フェルトペンを使って描かれたちょっとぎこちない感じの絵ですが、普段よく猫が見せるポーズをとらえていて、なんだかほのぼのする作品です。“もうふ 〜かみかみすると うれしく なる”が可愛い♪

もっぷでやんす (2002.6)中島みゆき 小学館
 知らずに借りたのですが、歌手の中島みゆきさんの絵・文による小さな絵本です。もっぷのようなシッポの猫が「生きてりゃいろんなことがある〜」と力づけてくれます。

ドラ・ミケ.たま ねこの絵を描いてみよう (1993.7)視覚デザイン研究所
 色々な猫達の様々なポーズを撮った写真や、プロの画家さんの猫絵とコメント、実際に鉛筆で描く白い猫の描き方がのってます。猫の絵を描くなら、やっぱり猫をよく観察して、仕種から気持ちまで理解する事が大切のようです。

猫語練習帳 LET'S CHAT WITH YOUR CAT! (2002.8)伴田良輔 朝日出版社
 なんと、猫語の練習帳です。おまけに英語訳までついてます。それぞれのレッスンにはニャン(難)易度や禁句度、仕様場面、猫単ワンポイントに解説まで。この本片手に、猫と会話・・・できるかなぁ??この作品には著者の描いた、素敵なひとふで描きのイラストレーション(もちろん猫)が沢山載ってます。楽しめる一冊。
※下記「ピカビアーノさんの玉尻猫」ミハイルのHP(http://picabiano.hop.to/)でも、著者のひとふで描きイラストがご覧になれます。

いつでもどこでもネコ町物語…ナーゴ (2001.10)モーリーあざみ野 NHK出版
 人と猫が共存する小さな国NEARGO(ナーゴ)。ナーゴの主役はもちろん猫達。この町に住む数千匹の猫達の中から猫語を話せる著者が102匹だけチョイスして、猫達のイラストや猫達から聞いた話しをまとめた本。とにかく、猫のイラストが素敵。ココでこの世界をいくつかのぞけます。

ねこ 安泰 画集 (1980.12)安泰 童心社
 童画家の描いた水彩画の猫たち。スケッチ帳のラフなデッサンや、絵本の挿絵などが載った画集です。猫の細かい仕草の一つ一つまでもが表現された、どれも素晴らしい作品ばかり。著者のエッセイの中にも「ねこのかわいらしさは、十分に観察したものをありのままに表現すること」だとありました。私もまた、紙とエンピツに戻ろうかな…?著書である絵本の“スイッチョねこ”“どこからきたの”も是非見たいです。

ねこのシジミ (1996.9)和田誠 ほるぷ出版
 ペンと色鉛筆で描かれた落ち着いた色合いの、子供も大人も楽しめる絵本です。“「ポリポリ」もすきだけど、おなじしゅるいのがつづくとあきる。”作者はきっと本当に猫と暮らしていたに違いありません。猫好きなら、うなずける事ばかり。おすすめの一冊です。

猫だけが知っている (1997.5)俣野温子 ほるぷ出版
 鉛筆&水彩画+エッセイの絵本です。猫らしい猫、擬人化された猫、様々な猫の姿が描かれていて、ほのぼのとしたイメージ。“猫好きは猫に似ている。”がとても可愛らしくて一番好き。“猫は言葉を知らなくても世界中の人に愛される。”本当に、その通りですね!

猫の気持ち  小沢良吉画集 (1990.5)小沢良吉 平凡社
 水彩画で描かれた擬人化された猫の画集。でも著者はネコが怖くて近よれないのだとか…、ネコではなく「おんな」を描いているのだそう。本書には松谷みよ子さんのエッセイも納められています。

いちばん猫  (2001.2)加藤龍勇 朝日ソノラマ
 淡い色使いでほのぼのとした水彩画のミニ絵本です。「だれでもみんななにかがいちばん!」と“一番”を題材に、ちょっと独特な柄のある猫がいっぱい登場します。いちばん美しいう○こをする猫とか、いちばんわがままな猫とか…。ふざけているようで、なにげに猫の行動をとらえている所が笑えてしまう。

ポケットの中のビビビ  (2001.10)加藤タカ 文渓堂
 絵本です。とっても可愛らしいビビビという名の白黒ブチ猫ちゃん(私の描く白黒猫とシッポの長さが違うだけだぁ)に魅かれました。色鉛筆で描かれたような柔らかなイラストは、Macを使用。文章は??でも色使いがステキ(紫系がお好み?)。著者のお仕事用HPはこちら

ねこのてからのおくりもの (1999.6)大野隆司 新潮社
 版画で作った絵本です。だじゃれ満載、ブラックユーモア有、でも猫の手は可愛い!

Wachifield タシルの街とフォーンの森Tachiel City and Forn's Forest (1998.11)池田あきこ ほるぷ出版
 猫のダヤンで有名なわちふぃーるどの絵本です。ダヤンが住むタシルの街の全景から、その街で暮らすおなじみの住人達の暮らしぶりまで繊細に描かれてます。ダヤンは絵本の中が一番いいかも?

CATHATS ねこぼうし (1994.6)クリス・モズデル 谷川俊太郎訳 マガジンハウス
 猫をぼうしにして被ってしまう、「ほんとにミョウなニャウファッション」絵本です。残ったクリームもボールもなめてくれる“ケーキねこぼうし”が気に入った!ゲイシャガールがシッポでお茶をたてる“日本ねこぼうし”そういうイメージ?

ピカビアーノさんの玉尻猫 (2000.11)伴田良輔 文藝春秋
 ミハイルという名のボブテイルキャット4歳をモデルにした写真&イラスト、エッセイ付きの絵本。ミハイルギャラリーにある、写真を加工した作品がとても素敵。なんとその作品の中にiBookを見つめるミハイルの姿もあるのです。ピカビアーノさんは数学者で学者さんの描く猫論は何だか不思議。ミハイルのHPもあります(http://picabiano.hop.to/)ここでは、本に載っている作品のいくつかが見れます。

わがはいはネコであるの法則 CAT PHYSICS (1993)L.A メンデンホール 浅井慎平訳 飛鳥新社
 絵本です。猫に関する法則が1枚ずつ56項目描かれてます。一番ウケたのは、『29.猫東洋絨毯嘔吐法則…ネコは気分の悪いとき最高級のじゅうたんの上でゲロを吐く。』猫と暮らしたことのある人ならついつい頷いてしまう法則ばかり、この本を最後まで読んだ人にはネコロジーの博士号を授与します、だって。


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