E.G.コンバット

 

え〜、ごく最近読んだばっかりです。(1999年10月末頃の話)
買うには買ってあったんだけど最初がちょっと重い感じだったんで、読むまでに時間がかかったなぁ。
基本的に初めて知る作者の本を買うときは、最初の数ページを読んでから決めるんだけど、これに
関しては好きな小説家さんが絶賛してたんで、まったく読まずに買ったんですよ。
だからなんにも知らずにいざ読んでみると、なんか最初のトコ重たいし(^^;;
しかもちょっと苦手な感じの重たさだったんです。
最初のとっかかりに躓いちまってからは、しばらく埃を被ってましたよ、これ。
たださすがに未読の本が山脈を形成し始めたんで((^^;;)覚悟決めて読んだんです。
そしたら、あっというまにはまっておりました、はい(笑)
何事も偏見とか思いこみはいけませんな。

さてさて、内容のほうはというと。
まあ、いかにも電撃文庫というか(言い過ぎ&偏見)
説明下手なんで一巻の表紙のおりかえしの文章を以下に載せますね。

 

ルノア・キササゲ。21才。北米総司令部最年少大尉。
生成晶撃破数歴代7位。月より舞い降りしワルキューレ。
反応速度の女神。男性ファン多数。女性ファンも多数。
そんな”英雄”にやっかんだ先輩が裏で画策して、彼女は月に
戻される事になった。与えられた任務はなんと自分が卒業した
訓練校の教官。そして初めての”教官任務”に緊張する彼女を
待っていたのは、訓練校始まって以来の落ちこぼれと言われる
五人組みだった……
抱腹絶倒の”闘い”の日々が始まる−−−」

 

って言ってもこれだけじゃよく分からないよな(^^;;
とりあえず時代背景だけでも説明しますか。


舞台は近未来の地球。
ある日お空から飛来した宇宙人(笑)に地球の皆さん、そりゃもーぼっこぼこにヤられてしまいます。
宇宙人と言うより宇宙怪獣(核爆)にね。
彼らには色んな種類があるんですが、一括りにした呼称を「プラネリウム」と言います。
まぁ地球の皆さんも黙って殴られ続ける程お人好しでは無いので、どーにかこーにか反撃を始めます。
地球の兵力は壊滅状態だったけど、月に残っていた兵力を元にして。
それを救世軍(サルベージョン・アーミー)と呼びます。
開設当初は何かと黒い噂が絶えなかった救世軍ですが、他に手の無い人類はこれを核として闘います。
さて、何故か宇宙怪獣の皆さんは女性ばかりを狙うというエッチな習性がありました。
(18禁な小説では無いのでみょ〜な想像は無用(^^))
これまた何故か月では活動が鈍ることもどーにか分かったので、女性陣は全員月に避難します。
ごくごく一部のエリートな女性兵士を除いてね。
それ故地球はほとんど男しかいないという、なんっともむさっ苦しい場所に変わってしまいます。
そんな場所で男達は圧倒的に強い宇宙怪獣さんと戦ってる訳です。
男は辛いね。
もちろん女性陣も訓練して月に現れる宇宙怪獣と戦ったり、ものすごいエリートさん(この場合は戦闘
能力に優れた人。学歴は何の役にも立ちませぬ)は地球に降りて男性陣と一緒に戦ってるんですが。
結局地球の皆さんは誰もが大変だって事だね。
さて、なんとか一段落ついたとはいえ、それは本当に僅かな反撃が出来るというだけのこと。
人類の明日は一体どっちだ!



というのが時代背景というかそんなものね。
ね?いかにもって感じでしょ?(笑)
ちなみに「SFコミカルストーリー」とも称されてました(笑)
 

ところが、ね。  


確かに基本的にはコミカルな雰囲気ですよ、ええ。
読んでて思わず「おいおい(^^)」ていう気分になりますよ。  


でも、ね。  

それだけじゃないんです。
 

読んだ後「ナニか」が心に残りましたよ。
うまく言葉にはできない「ナニか」が、ね。


それはひょっとしたら「闘う」という事についてかも知れないし「生きる」という事かも知れない。
そしてそのどちらでも無いかもしれない。
私だけかも知れないし、ただの錯覚かもしれない。
人によってはな〜んも思わないでしょうが。

ただ、私の心には確実に「ナニか」が残りました。

とだけ繰り返して言っておきます。

上の文章読んだだけじゃそうは思えないでしょ?
だから興味を持った人にはとりあえず読んでもらいたいけど、人によって感じ方はまちまちだから。
故に参考までに長い文章になるけど、一巻のある場面を丸写ししたのをここにリンク貼っときます。
ただ、ネタバレどころの騒ぎじゃないんで注意、ね(^^;;

 

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