月光天文台探索行

 

8時30分に目覚ましをセットしたにも関わらず、起きたのが8時

だったという何とも珍しい本日。

それ以上に珍しい事が起きてましたな。

ええ、庭に雪が積もってたんです。

静岡県中部ってのはホントに雪が降らない所で、庭に積もってる

のを見たのはなんと生まれて初めてだったりするんですが。

今日走りに行く予定だったのに、さすがは雨男(自爆)

それにしてもいつの間に雪を降らせるぐらいパワーアップしたん

だろう?(をひ)

まぁそれでも降っていたのは明け方までらしく、既に空は快晴。

日陰の部分はともかく日向や道路はとっくに溶けてる。

ならば行かない理由は無かろうゆー事で、9時半頃出発。

んが、走り始めたときD-R.Jはある不安を抱いていた。

実は本日、ツーリングというより函南町にある月光天文台を探しに

行くのである。

(ちなみにここはかつて小学校の頃にクラスで行き、後のD-R.Jに

多大な影響を及ぼした)

そう、伊豆半島に所在する函南町に、である。

ご存じのように伊豆は山であるため雪が残っている可能性が多々

あるのであった。

(ちなみに静岡県西部は雪が降る。御殿場とか箱根とか)

しかし走りだしてしまえばそんな事はどーでも良くなってしまうのが

ライダーって生き物。

まぁ私だけかもしれないけどさ(笑)

ともかく国一を東に進み、三島の辺りで一旦南に進路変更。

その後函南町と熱海を結ぶ熱海函南道路(通称熱函道路)に入り

再び東へ。

で、ここから探し始めた訳なんだけど、まずは事前の状況をば。

毎年月光天文台が発行してる天体カレンダーを買ってるんだけど、

今年は買い忘れてたのね。

地図に載ってる程大きいところではないし、カレンダーに載ってる

はずの住所も分からない。

とまぁほとんど情報が無い状況で探してたんだけど、目算は当然

あった。

というよりこの場合採るべき方法はいくつも無いというべきかな(笑)

そー、まずは市役所なり町役場に言って聞くこと。

どんなトコにも観光課ってのはあるはずだからね。

だからまずは函南町役場を探して走る。

と、熱函道路に入ってすぐに役場への案内標識を発見。

それに従って曲がったんだけど、行けども行けども見あたらない。

っておい(^^;;

一緒の標識に出てた施設はどんどん出てきたんだけどねぇ。

ひょっとしたらまだ先にあるのかもと思って進んだんだけど、やっぱり

出てこない。

こりゃーどうしたもんかと思ってそれでも尚走り続けたんだけど、その

うち今度は別の標識を発見する。

それは函南駅への案内標識。

故にここで第二の対処法に切り替える。

つまりね、普通の駅には観光案内の看板が出てるから、それ見て

探すゆー方法。

(ただし当然ながら無人駅では不可能)

で、案内の通りに進んで今度はあっさり函南駅を発見。

そこにあった看板を見て首尾良く天文台の位置も確認。

ついでにすぐ近くにある原生の森っていうなかなか良さそうな場所も

発見。

キャンプ場もあるようだし、星を見にこの辺りに来るのもいいんで、

チェックも兼ねてその辺りも行くことにする。

で、駅を出てから結構狭い山道(1.5車線平均)を走ったんだけど、

ここで朝の懸念が当たる。

そう、日陰によっては多少雪が溶けきっていなかったのね。

しかしそれもごく僅かな事。

それでも時々雪に乗り上げてしまい。ビビリながらも何事もなく無事

天文台に到着。

はっきり言って随分昔の事で、外見とかは何も覚えてなかったから

初めて見るのと同じだった。

でも山の中にあるだけあって好みの場所だったなぁ。

それに途中富士山が綺麗に見える場所もあったしね。

そそ、ここの庭のような所ではまだ雪が積もってたんで、綺麗な雪

の上を「キュッキュッ」と音を鳴らして歩いてみたダス。

雪の上を歩くのも随分久々だなぁ。

かれこれ10年ぶりくらいかな?

(D-R.Jはウィンタースポーツの類はしない人です)

さて、こうしてたどり着いた天文台だけど、中には入りませんでした。

や、場所が分かったら連れてってくれって連れが何人かいるんで、

確実にまた来ることになるから(^^;;

なかに入ったりプラネタリウムを見るのはその時にとっておくことに

して、営業時間やプラネタリウムの開演時間だけ確認して出発。

今度は原生の森って所を目指してね。

そこは天文台からさらに山に登るんだけど、すぐに恐れおののく。

なんでって溶け残ってる雪の量が多いんだよ(^^;;

それでも気を付けて走って、ある左コーナーを曲がった時のこと。

今まで以上に溶け残っている場所に遭遇。

特に左側車線はほとんど溶けてない状況。

「こりゃ轍の上を走らにゃキケンだぜよ」と思い慎重にそこに差し

掛かった途端。

何故かバランスを崩す。

反射的に地面に足を着いたものの、当然そこも雪が積もっていて

踏ん張れるはずも無く、かえってさらにバランスを崩す始末。

あえなく転倒してしまいましたとさ(T_T)

イタタタタ……ってそれはいいんだけど(いいの?)バイクは?

……また右側から転けたか(T_T)

右側はマフラーとかあってダメージがでかいんだよなぁ。

とりあえずエンジン切ってバイクを起こす……ってダメだこれ。

いわゆる正しい起こし方するには雪があって踏ん張れないわ(^^;;

(車体の下に腰を入れて起こすのが正しい起こし方。

そうするともちろん外側に蹴るというか踏ん張る感じになる)

仕方がないので火事場のD-R.J力(笑)を発揮して上から引き起こす

ようにしてバイクを立たせる。

……自分の相棒をコカして起こすときでもなきゃ絶対に不可能な

起こし方だよな(笑)

そしてようやく起こした相棒を(これまた踏ん張れないのでキアイで

腕力のみで)雪が溶けきってる場所に移し状態を確認する。

スピードをほとんど出してなかった為か、幸いな事に右のフロント

ウィンカーが全損した以外は特に破損個所は無い。

あぁ、良かったよ(^^;;

修理費うんぬんじゃなくて相棒のダメージが少なくてね、安心したよ。

それにしても野望荘のオーナーの犬神さんはかつて雪の山道を走破

して日本海まで行ったってんだから凄いよなぁ(^^;;

あまつさえこの間逢ったとき「雪道大好き」とか言ってたからもはや

想像を絶するというかなんというか(笑)

私はもー懲りました(^^;;

しばらく経ってからエンジンを再始動し出発。

もちろん原生の森に向かって。

これで諦めて帰るのは癪だからね(笑)

僅かとは言え標高が上がったためか、今まで以上に溶け残ってる

箇所が多かったけど注意して走り続けたんですが。

最終的には断念しました。

さすがに「溶け残ってる」ではなくて「雪が丸々残ってる」箇所に遭遇

しては諦めるほか無かったデス。

残された轍を見たらスリップしたとおぼしきモノもあったからなぁ。

それでもやっぱり悔しい思いは消せない。

そんな思いを込めて帰りはきた道とは違うルートを通り、見つけた

「火雷神社」ゆー小さくて静かな味わいのある神社に寄ってから

熱函道路に戻ったダス。

(ちなみに「ホノカグツチ」が奉ってある「らしい」。

漢字で書いてあったから読めなくて(^^;;)

そしてさらに帰りがけに、存在を知ってから行こう行こうと思っていて

行かなかった、駿東郡清水町にある「柿田川公園」にも行ったダス。

ここは某雑誌によると「日本三大清流」の一つらしいですな。

にも関わらず驚くべき事にここは国一のすぐ側だったり。

でもつい最近までその存在を知らなかったって事で、仰々しく観光地

化はされてないって事が分かるかと。

「お前の注意力が足りないんじゃ」

なんて事は言わないのが優しさってヤツですよ(爆)

そうして訪れた柿田川公園。

なんってんでしょね。

笑えるくらいっつーか笑うしかないっつーくらい綺麗な流れでしたな。

「三大清流の一つ」とか「名水百選の一つ」だとかいう肩書きはどう

でもいい。

「とにかく綺麗な流れだった」

ここを表現するのはこれだけで充分です。

ところが全部を見て回わらず出発しました。

なんでかっていうと、月光天文台と同じくここも連れてってくれっていう

ツレがいるんでね。

全部見て回るのはまたの時にしようと思って。

ってこういうこと多いなぁ(^^;;

他にも数カ所そういう場所あるし。

や、嬉しいことではあるんですがね(笑)

そういやここで3人連れのおばちゃんに写真撮影を頼まれたダス。

いつものように迷彩ズボンに無精ひげゆー格好なのに恐れも無く

話しかけてくるとは勇気あるおばちゃん達だ(爆)

まぁ、写真撮影を頼まれた事は初めてでも、旅先では結構話しかけ

られてるから、言うほどの事はないのかもね(笑)

 

柿田川公園を出てからは途中14:30頃、清水市のケンタッキーで

遅い昼食を食べ(柿田川公園で豆腐ソフト食べた以外はいつもの

ように何も食べてなかった(笑))そのまま15:30頃家に無事到着。

 

こうして随分久々のツーリングは終わったダス。

久々で楽しかったけど、相棒には悪いことしちまったなぁ、と反省。

まぁ、これから雪道は極力避けるベシという教訓を得たと思って

おきますか(笑)

ともあれお疲れだったな、相棒。

さぁ、今度の九州ツーリングも宜しく頼むぜ!

 

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