2日目(7月1日木曜日) |
目が覚めたのは01:30頃。 なんでだ、つーかいくらなんでも早すぎやっちゅーねん。 さぁ、寝直し寝直し……って船の揺れが気持ち悪くて寝付けん(涙) クロマティ高校一年番格竹ノ内豊よ、今のオレにはオマエの苦しみがよく分かるぞ。 なんていう少数の人しか分からない小ネタはいいんだよ。 せめて横になって体力温存。 今日はかなり走る予定だからね。 そんな訳で入港直前の下船手順案内のアナウンスがかかるまでひたすら横に。 入港は定刻の04:10。 もっともバイクは最後の下船なんで、結構時間が空いたけどね。 その間ナニをしているかというとバイクを繋留してある場所で待機してるだけ。 ……普段はね。 そこで他のライダーと話をしたりもしてるんだけど、今回そんな余裕無し。 なんせ雨降ってんだもんよ(涙) 予報をざっと確認すると、今日は道内全てで湿りがちの予報。 しゃーないなぁ。 こんな日は停滞日にするか移動日にするのがいい。 で、今日はどちらかというと問答無用で移動日に決定。 待機時間中に装備を完全雨装備にして下船後はすぐ側にあるインターから高速へ。 そして一つ目のPAに入る。 軽い朝食と天気予報を細かく確認した上で予定を立てるためにね。 そこで調べてみると利尻の今日はやはり雨で明日は晴れ時々曇り。 明後日以降はしばらく曇り時々晴れになっている。 利尻では登山が目的なんだから、一日晴れた日をおいた方が安全だ。 けど、曇りがちの日に登っても景色は見れない可能性は高い。 幸いにして利尻周辺は午後から晴れなんだからなんとかなるだろう。 よし、決定。 今日中に利尻に渡って明日登山しよう。 さ、そうと決まったら出発出発。 最初はあまり降っていなかった雨も、ここでこうして検討してる最中に結構強くなって きた。 まぁ、オレが旅に出てるわけだしね(笑) 割り切って移動日にするには丁度いい。 なんて事を考えつつひたすら北上。 小樽−札幌間の高速道路からの景色は正直内地と変わらない。 けど、札幌を過ぎると北海道らしい景色になる。 丁度そこを……そうだね。 地名でいうと岩見沢の手前辺りを走っているときのこと。 雲が切れて晴れ間が見えたんだけど。 なんだかちょっと何かが全く違うんだよ、これが!! 空の色がね、違うんだ。 雨上がりで夜明け直後だからかな。 全ての色が凄くクリア。 いやーもー、ね? 例によってメットの中で叫んでましたよ、大声で(笑) 怖いくらいに透明な色なんだもの、全てが。 アレは本当に凄かった。 黒い雲に向かって走っていたからカメラは出せないし、なにより高速道路上の事 だったから写真は撮れなかったけど。 いや、そもそも写真じゃ無理だと思うな。 そんな景色。 おかげで一気にハイテンション。 雨の中の高速走行って結構怖いんだけど、もーどうでもいいね、実際。 ヒャッホー!とかいいながら気分良く走っていたんだけど。 旭川の手前でガス欠の危機に陥る(汗) 標識にGS有りとのことだったので砂川SAに入ったんだけど、時刻は06:30頃。 内地(本州の事ね)じゃ高速道路内は24時間のGSも多いけど、北海道では そういうところは少ない。 ここも朝8時からの営業。 さすがに一時間半も待っていられない。 でも高速道路上でのガス欠は非常にしゃれにならない。 旭川まで持ちそうな気配もあったけど、少しリスクが高すぎる。 下道におりればGSも多いし、と言うことで一旦深川インターでおりてGS探し。 んが、インター近くにある数軒のGSはまだ閉まってる(涙) 上記の通り旭川までは保ちそうだったし、そこまでいけば都市部なので開いている GSもあるはず、というもくろみの元に神居古潭がある12号線を旭川に向かって 走ったんだけど。 いやー、これがもの凄い恐怖感(笑) なんせこの辺りは峠道。 元々重い相棒に荷物満載でさらに重量が増している。 峠道を引いて歩くだなんて事になったら目も当てられないからね。 何とか開いてるGSを見つけたときは心底ほっとしたよ(笑) ちなみに北海道ではこういう事は絶対にしちゃいけない事の部類に入ります。 なんせ次のGSまで数10qというのも珍しくないんだから。 今回はギリギリ保つだろうという計算が立っていたし、行く先が都市部だから確実に 開いてるGSがあるという見通しも立っていたから賭けて、無事に勝ったけどね。 我ながら無茶なことをした、と反省してます、はい(笑) ま、ともあれ無事に給油は済んだし、近くにコンビニもある。 一服して気合いを入れ直してから再び旭川鷹栖インターから高速へ。 道中本降りになったり雲が切れたり小雨になったりと、天気は安定しない。 気温のほうも一回も14℃以上の表示はなし。 レインウェア着てるのに寒いぞ…… 半ば震えながら高速を走り士別剣淵というところで降りる。 いや、別に用があった訳じゃなくてね。 高速はまだここまでしか延びてねーの(笑) で、以降は道北の真ん中を延びる40号線を走って稚内を目指したんだけど。 久々にこの道を走って改めて思う。 この道はいかにも北海道!!な道だよなぁ、と。 だたっ広い平原の、しかもど真ん中にさ。 (ひょっとしたら真ん中じゃないかも知れないんだけど、みんなそう感じるよ、絶対に) どこまでもまっすぐ続く道。 山に近づくとゆ〜〜くり曲がって回避して、他はひたすらまっすぐ。 直線のその先が見えねーんだもんな。 凄い道だよ。 そんな道をひた走って丁度昼頃に稚内に着。 腹ヘリンコ(古 うん、ここに着たからにはノシャップ岬でウニ・イクラ丼を食わねば。 結構有名な場所なのに前にここで喰ったウニ丼はいまいちだったからね。 リベンジさ。 当然前とは違う店(あえて店名は秘す。有名だしね)に入ったんだけど、 やっぱ美味くない(涙) いや、ウニそのものは悪くないんだけど、イクラしょっぱいって。 おまけに米も多すぎ。 もうぶっちゃけて言いましょう。 オェップ。 店の中には今までここを訪れたライダー達の手書きの賛辞の言葉が紙に つづられ壁・天井を埋め尽くしてたんだけど、オレには残さず喰うだけで精一杯。 つーか、なんの罰ゲームだよ、これ(涙) てな事まで思ってました。 しかもむやみに米が多いから腹ふくれすぎ。 ちょっとつついたらでてきそう。 これでフェリーに乗ったら5分で吐くね、自信がある。 しかし幸いといっていいのか、次の便は15:30発の最終便。 腹はこなれるだろうけどちょっと時間が遅いなぁ…… 利尻島鴛泊(おしどまり)港に着くのは17:10。 その時間に入港してキャンプ場に移動後、テント設営、温泉、明日の登山分及び 晩・朝飯の買い出し、料理・食事・片付け……こなせるか? 明日は5時頃に登山開始したいから朝が早いのに。 しかも晴れ間はゼロ。 それどころか黒い雲がある。 ついでに言うと結構風が吹いている。 て事は波が荒いって事で、今それはちょっとキツイ。 でも11時現在の予報では朝と変わらず明日は晴天。 予報が変わることもあり得るけど、晴天は明日しかない。 ……賭けよう。 稚内周辺、改めて見てみると面白そうな場所も結構あるけど、渡ってみよう。 一旦決めたら後は早い……んだけど、乗船券の発売開始は出航一時間程度前。 その間暇つぶし。 といってもターミナルに駐車場はないし、乗船前の待機所はまだ未解放。 しゃーないね。 すぐ側にある防波ドームに移動してメモ書き&薬を服用。 ちっと熱っぽかったんでね。 で、そうこうしているうちに14:30。 すぐにターミナルに行き乗船券を購入し、開放された待機所に移動すると空が青い。 それどころか見る間にピーカンに。 よ〜っしゃ、これで勝負できる!! フェリーは定刻通りの出航及び入港。 それはいいんだけど、予想通り波が荒い荒い。 結構な人数が乗っていたから最初から後ろにある甲板の椅子に座っていたけどさ。 もー、ホントにグワングワン揺れんのよ、これが。 絶叫マシーン?なにそれ?って感じ。 こっちにはリアルな恐怖があるわい!! 大きく揺れるたびに同じく後方甲板に座っていた乗客からも「ウォ〜〜」という 歓声……もとい悲鳴が聞こえる。 ついでにみんなが飲み込んだ「大丈夫か?この船」という声も、聞こえないけど 分かる(笑) いや〜、良く揺れたねぇ。 酔い止め薬を飲んで、しかも液体タイプにして良かったわ(笑) ちなみに甲板の椅子にしたのは、なにも船室が満杯になるからだけではなくて、 実はいつもの事。 自分が今までいた場所を、そしてこれから向かう場所を見つめるため。 つまり今回も近づく利尻を眺めたくてね。 さぁ、いよいよだ、利尻富士よ。 今度こそきっちりカタつけてやるからなぁ。 って、別に喧嘩しにきたんじゃないんだけどね(笑) でも気分的にはそんな感じで近づく利尻島を眺めていた。 入港してからはすぐに登山道の入り口にある利尻北麓キャンプ場へ。(地図) すぐに登山届けを出してテント設営後は即再出発。 途中にある神社が丁度お祭りらしくて道中に屋台が並んでいる。 ポスター見たら6/28〜7/3までらしいから、行ってみてもいいかもね。 ともあれ、温泉に入って細々と買いだしたら、すぐにキャンプ場へ戻り料理開始。 時間が時間なので、全てが慌ただしい。 今回の旅で初めての夜(もちろん正確には違うけどね) さらにここはかつてOさんと知り合った場所。 (まだ書いていないけど、「3回目の北海道」で知り合った人) しみじみと過ごしたかったんだけど、そうもいかない。 すでに言ったけど、明日は本当に早いし、なにより昨夜はあまり寝ておらずなのに 今日はかなり走った。 晩飯も慌ただしくかきこんで、さぁ寝よ寝よ。 と20時には就寝。 上陸初日からこんなに慌てていいのかしらん、と思う余裕すら無かったダス。 本日までの総走行距離 約930q |