15日目(7月14日 水曜日) |
起き出したのは確か7時ちょい過ぎ辺り。 とりえず洗顔してからメシを喰いつつ寂しい気持ち。 あと数時間でフェリーか……って、え? えええええええええええええええええ!? あ、ゴメン。 え〜〜〜〜っと、ですね。 何気なくメシ喰いながらテレビ見てたんですよ。 したらニュースで新潟が豪雨でドエライ事になってる様子が映ってまして。 しかも天気図を見ると今後もまだ降りそうな気配。 あのー、今日オレ新潟に向けてフェリーに乗るんですけど……(汗) これじゃ還れないぞ、マジで(汗) どうすんだよ、おいおいおいおいおいおい…… と、いう訳で一気に寂しい気持ちはどこかへ退散。 変わって焦燥が襲いかかってきました。 最悪全部自走して帰ることも視野に入れて対応策を検討してたんだけど、 ここで思いだした事が一つ。 室蘭発は夜で大洗に行く便があるって事と、同じく苫小牧発大洗は夕方発 であるって事。 現地の状況がはっきりしない以上新潟、もしくは直江津着のフェリーに乗る のは危険過ぎる。 ならば、大洗着のフェリーはどうだってね。 で、伊達さん(ら・るるの宿主さん)にお願いしてネットで調べてもらうと 苫小牧を18:40に出航して大洗には14時に着くとのこと。 現時点ではまだ席に余裕があると言うことも分かったのでそちらの ルートで還る事に。 んじゃ、丁度いい。 鹿鳴館のオルゴールコンサートを観てから移動。 思い入れがあるから出来れば寄りたいと思っていた洞爺湖にもいこう。 時間次第で高速という手もあるから、予想以上に時間がかかっても平気。 よし、決まり〜。 正直まだちっと北海道に居たい気持ちが強かったから、かえって都合が いいや。 今日が本当の今回の北海道最後の日と言うことで改めて堪能しよう。 という事で、本来ならフェリーに乗って終わりだったはずの本日。 思いかけず、まだ北海道を楽しめることになりました。 そうと決まったらのんびり仕度。 一緒に泊まった二人を見送ってから9時半過ぎに出発。 まず向かったのは鹿鳴館。 しばし開演まで待ってから五十嵐さんに頂いた割引チケットを利用して 紅茶付きのオルゴールコンサートを鑑賞したんですが。 まぁ、ぶっちゃけ他のオルゴール館の説明会と同じ感じかな(笑) 特筆するような事はなかった。 でも紅茶もオルゴールも好きなんで充分楽しかったけどね。 鹿鳴館を出た後はひたすら走りに専念。 小樽から余市、倶知安と昨日同様五号線を走り、羊蹄山の北の道を 東に抜け、喜茂別から再び南下して洞爺湖に向かったんだけど。 羊蹄山周辺で新たなポイント発見。 この地図でいうオレンジ色の道を走って居るときにね、ふと思いついて。 一本南の道へ入ってみたんですよ。 そしたらそっちの道の方が良くてね。 南の道へ向かう時も羊蹄山が正面に見えるし、道に入ってからも南よりに ある道だから当然なんだけど、さっきより山がぐっと近くに見える。 ワーオ、って感じでしたね(それってどんなんよ?) ついでにメジャーな道じゃないから警察が居るはずもない、と(笑) うん、やっぱりね。 思いつきには素直に従うのが一番だよね。 じゃなきゃこんなのも見れなかったんだから。 (もっとも思いつきで行動すると痛い目にもあいます。 この時も結果的に道に迷い、羊蹄を一周してしまいニセコ近くまで行って しまったんだけど、それは内緒の方向で一つ(笑)) 思いつき万歳と内心で叫びつつ、途中で休憩を挟み洞爺湖に着いたのは 13時頃。 有珠山火口周辺は整備が進んで、同時に観光地化も進んで一安心。 時間的にどうかなって思ったからそんなに長居はしなかったけどね。 コンビニで立ったまま弁当を貪り喰ってる最中に「大変だねぇ」と地元の おばちゃんらしき人に哀れみも受けたけど(笑)ちゃんと昼食も済ませて 再出発。 どうやら高速を使う必要はなさそうだったんで、下道でそのまま進むことに。 ルート的には支笏湖を通って行けば丁度良さそうな感触だったんでね。 さっきの地図のオレンジ色の道を走り支笏湖へ向かった。 この辺はちょっとダイジェストで。 ・通った事のない道だったはずなのに、途中オサル湯という河原に沸く 温泉の所を通って前に来たことを思いだした。 ちなみにこのオサル湯。 長流(オサル)川の河原にあるからであって、決してお猿さんが入る 温泉には非ず(いや、入るかもしれないけどね(笑)) 河原にそのまま湯船があり、底からお湯が湧くので湯温の調整は川の 水を引き入れて行います。 なんで知ってるかというとかつて入ってそうしたから(笑) 今回は入ってないけどねー。 同じ場所に温泉宿があったり、場所的に見つけにくい場所にあるので 知らない人は間違える&見つかられない可能性極大。 でも野趣あふれるいい温泉なんで是非一回は入ってみるといいよ。 あまりお湯は綺麗じゃないけど、それがホントの露天風呂だからね。 ・大滝村にある三階滝に立ち寄り。 三段になった滝なんだけど、ぱっと見二階滝(笑) 小さいながらもそれなりに迫力はあるし、水や景色は綺麗なんで行ってみて 良かったなぁ。 ・同じく大滝村にある道の駅「フォーレスト276大滝」にて休憩。 世界最大級のログハウスの道の駅で、実際その大きさは観光バスが 縦列になって数台繋がるほどの横幅がある事から推して知るべし。 とにかく尋常じゃない大きさのログハウスなんだけど、ここの特徴は もう一つ。 それはズバリトイレ(笑) なんかここのトイレむやみに立派。 さらに男・女トイレの入り口の間には何故かグランドピアノがおかれていて、 1時間ごとに自動演奏される。 こー、ログハウスの大きさといいトイレといい、無駄なこだわりがねー。 すっげー楽しいです(笑) とまぁ、こんな感じで道中を楽しんで。 支笏湖についた所で一息入れる。 手前の峠を越えて一つトンネルを抜けたらそこは不思議の国でした…… もとい、霧の国でした……てな状況だったけど、ここはいい天気。 (確か)国内二位の透明度を誇る支笏湖の水が綺麗に輝いている。 ライダーハウス兼休憩所の樽前荘という所でハスカップのアイスを食べつつ 一息。 ここのキャンプ場も良さそうなんだよなぁ…… 樽前荘もかなり評判いいし、いずれここをベースにしてみてもいいかも。 なんて事を考えつつしばし休息を取って再出発。 この時点で16時ちょい前。 まだ時間はあって、Oさんには 「千歳空港で戦闘機ウォッチングなんかどうです?」 って勧められたけど、初めて行く港の事だからね。 まずは苫小牧に行ってから時間の余裕があったら行ってみようとしたけど。 16:40頃着いて受付を済ますと、乗船開始は17時頃だって。 そのころにはターミナルにいてくれって。 おかしいって、早すぎだって!! 出航18:45だろ? うが〜〜〜〜〜!! と、叫ぶいとまも無く慌てて出発。 給油と弁当などの買い出しにね。 (なんで弁当買うかって言うと、フェリーのメシは高くてイマイチだから。 それだったらコンビニで用意していったほうがいい……というのを 今回の旅路の中、出逢った人との会話で学んだから) 最後の給油&買い出しなんだから、とホクレンとセイコーマートに こだわったせいで、結構な所まで行ってしまい、再びターミナルに 戻ったのは17:30頃。 既にバイクの乗船は開始済み。 早〜〜……くはないね、この時間なら、うん(笑) ともあれすぐさま乗船準備。 なんかもースゲーバタバタしてる。 乗船してから船内用の荷物を作っている有様。 なんだかこのバタバタ具合、どこかで経験したような……(笑) しかしこの船ってバイク同士をもの凄くくっつけるから全然作業スペースが ない。 しょうがないから引きずり出すようにして荷物を作ったよ。 にしてもなんかバイク多いなぁ。 ざっと見14.5台。 やっぱみんな新潟避けたのかな?(笑) ま、関東ナンバーが多かったから一概には言えないけどね。 それはともかくなんだか本当にバタバタしててね。 乗船して軽く船内を一巡りしたらもう出航。 当然後部甲板に出て離れていく北の大地を見つめる。 今回、最後に訪れ、そして見つめた苫小牧。 この日は終日曇りで、今も港は暗い雲に覆われてしまってイマイチな景色 だけど。 やはり感慨深いものがあるね。 最初と最後、共に二日ほどなんだか凄いバタバタしちゃったなぁ。 もうちょっとしみじみと北の大地から離れたかったんだけど…… でも今回も楽しかったよ。 晴れた利尻に登れたし。 桃岩で楽しい日々を過ごしたし。 コーヒーブレイクミーティングも出たしなぁ。 ま、結局道北は卒業出来なかったし、代わりに見て回ろうと思った道南も ろくに見れなかったけどさ。 うん、スゲー楽しかった。 来年のロングツーリングはどうするかまだ分からない。 北海道じゃないトコに行くかもしれないけど。 けどでも、また必ずこの地に戻ってくるから。 だから、それまで。 また、な。 本日までの総走行距離 約2820q |