14日目(7月13日 火曜日) |
目を覚ましたのは6時半頃。 メシ喰ってメシを喰わずに出発する昨夜一緒に話したライダーを見送って 仕度して出発したのは8時半頃。 さらっと流したのは特に何も無かったから。 オレも相当荷物が多い方だけど、連泊組らしき一人のカブがそりゃ無理が あるだろでもカブだからアリか?つーか素直に負けましたっつーか下手したら 道交法に引っかかるんじゃないの?って位に荷台がチョモランマしてたとか、 実はこのキャンプ場はスキー場のすぐ側でジャンプ台まで近くにあって 見に行った人がいたとかあったけどなにもなし。(あるじゃん、色々) とりあえず今日の目的は小樽見学。 前回は夕方に入って朝早く出発したからね。 ちっと歩いてみようかと。 そんな風に思ってたんだけど、このまままっすぐ五号線で行ったらまず 10時には着いてしまう。 そりゃツマランだろ。 というわけで旅物語の五十嵐さんに「是非一度走ってみてください」と教わった ニセコパノラマラインを走ってみることに。 この地図でいうと倶知安の駅からニセコアンヌブリ・チセヌブリの近くを 通って海岸線へ抜ける道。 当初の予定では昨日走るつもりだったんだけどね(苦笑) さて、走ってみた感想なんだけど。 ガスの中ではないものの、曇り空でニセコアンヌブリもチセヌブリも頂上付近は 何も見えなかった。 けど、山の中だけあって緑が多い道でね。 多少道が細いものの走りやすい、ある意味北海道らしくない峠道だったね。 今度は晴れた日に走ってみたいね。 標高もそれなりに上がるから景色良さそう。 う〜ん、またいい場所知っちゃったぞ、と思いつつ走り続け岩内の道の駅で ちょっと休憩&ルートを選択。 この地図見てもらえば分かると思うけど、岩内と小樽って直線で結ばれてる。 だったらまっすぐ行けばいいわな、今日の目的は小樽なんだから。 で・も・さ。 物足りないのだよ、これがまた(笑) 明日の昼のフェリーに乗るって事は今日が最後の日。 それなのにこれだけでいいのか? いいや、良くない。(反語) だったら走れ。 という事で積丹半島をぐるっと回って行くことにした。 まぁ、確かに積丹は前に来てはいるけど、前回は雨だったからね。 その時にもリベンジを果たしてはいるけど、積丹半島南部に関してはまだ リベンジが済んだとは言い難い。 そういうこともあって、このルートにした……というのは実は嘘(笑) まっすぐ行くのはツマランなぁ。 積丹は前にも走ってるけど、まっすぐ行くよりはいいか。 というのがホントの理由(笑) ところが、さ。 神恵内の辺りに来たところで今日は曇りだったのにそこだけ晴れだしてきて。 うぉ〜〜〜〜〜〜、なんつー綺麗な海なんじゃあああああああああ!!! これぜってぇ、北の海じゃねーって(力士のしこ名に非ず(笑)) 南の海だってばさ。 何はともあれ、びゅううううてほーーー!!!(beautifulと言いたいらしい) と、叫んで一気にハイテンション(笑) いやー、前回台風レベルの風雨の中走ったんであまりいい印象が無かったけど 一気に拭えたね。 つーか惚れたね。 いいねぇ、神恵内の海(スマン、写真は無いんだ) 前回撮れなかったゴリラ岩の写真も撮れたし。 満足満足。 ただビミョウに引っかかるのが、確か前回はゴリラ岩と案内があった覚えが あるのに今回はカブト岩と案内があった事。 あんれれれ〜〜〜? おっかしいなぁ。 看板、結構古そうだから立て替えられたわけではなさそうなんだけど。 見間違いか? いーや、ゴリラだ。 誰がなんと言おうとゴリラなんだ。 だってオレにはゴリラに見えるんだもの。 オマエはゴリラだ〜〜〜〜とアホな事を叫びつつ走り続け、しばし後に 神威岬に到着。 せっかく来た以上、当然遊歩道のトコまで行ったけど先端まで歩くのは止め。 だって雲ってんだもんよ(おい) 晴れたときに歩いたから、今回はいいやってね。 そんなわけで5分程度で神威岬を出て、次に向かったのは積丹岬。 やっぱりこっちもせっかくここまで来たことだし寄っていくか程度の気持ち。 ついでに着いたのが11:30頃だったからメシも喰うかと思ってね。 ところが、ね。 丁度着いた時、この辺りだけピンポイントで晴れてね。 こうなったら行かないと損でしょ。 という事で前回も行った灯台がある場所まで歩いてみたらさ。 なんかこの先にも遊歩道がある、と。 むしろそっちが積丹岬の見所っぽくてね。 なかなか面白そげ。 しかしどうやら往復1時間くらいかかりそう。 う〜ん、まだメシも喰ってないし小樽の街を歩きたいからお昼には着きたいから 歩く余裕は無いけどせっかくピンポイントでここだけ晴れているのに歩かない のは勿体ない次回が晴れてるとは限らないタイミングは逃すべきではない でも水分持ってない早く着きたいでも晴れてるし行くべきか戻るべきかそれが 問題だけど怖じ気づいてんじゃねー!! とまぁ、こんな風に迷ったけど最後は「行かずに後悔するより行って反省」 と言う訳で行くことに。 別の表現をすると 「バカは実際に痛い目をみなきゃ分からない」「でもバカだから懲りない」 って感じかな(笑) この時点で内心思っていた昼頃までに小樽に着いて散策、は不可能。 なんせ往復1時間プラスここから小樽まで1時間程度。 確実に予定に致命的な遅れが出ます。 バカですな(笑) でも「バカじゃなきゃ分からない事もある」訳ですよ、えぇ。 晴れてきたので上がってきた気温の中、水分の補給もなしに遊歩道とは 名ばかりの軽い登山道レベルの道を汗だくで歩く。 汗だくで歩いてながら水分の補給がないあたりかなりのバカですな(笑) でもホントにピンポイントな晴れでいつ曇ってしまうか分からなかったからね。 ノリとイキオイで頑張った訳なんですわ。 そして頑張った甲斐は十二分にあった。 もちろん写真でみるより実際はもっと凄かったよ。 晴れ渡った空。 その下に広がる澄み切った積丹ブルーの大海原。 途中の道にも綺麗な花々が咲いてたし。 ゴリラ岩再び、な岩もあったし(注:勝手に命名(笑)) 正直あまり期待はしてなかったんだけど、予想以上に良かったね。 う〜ん、積丹岬って本当はこうだったのかぁ。 前回は島武意海岸しか印象に残らなかったからなぁ。 見誤ってた、というより見逃してたんだな、オレ。 やっぱちゃんと見ないとダメだね。 でも今回は見逃さずちゃんと見れたから大おっけー。 満足の内に遊歩道から戻り、駐車場にある食堂はイマイチっぽかったので メシは喰わずにそのまま積丹岬を後にした。 (ちなみに島武意海岸も寄ったよ、ちゃんと。 今回は下まで降りなかったけど綺麗だったなぁ、島武意も) 結局昼飯は途中のセイコーマートで喰って、小樽に着いたのは14:30頃。 さ、小樽の散策……と行く前にまずはもう必要のない荷物を発送。 テントやら自炊道具やらは必要ないからね。 フロントサスの負担を少しでも減らしたかったのもあって郵送したんだけど、 荷物の重量が20s近くあったのは我ながらどうかと(汗) しかもまだ多分10s近く荷物が残ってるし(汗) 旅慣れた人間の荷物とは思えんね、我ながら。 困ったもんだ……ってのはおいといて。 小樽を散策する前に宿に入ることに。 どうせどこかにバイクを停めなきゃならないし、それだったら安心できる場所に 停めたいからね。 で、向かったのは「ら・るる」というとほ宿。 「ぽんぽん船」じゃなかったのかって? 実はさ、これは旅立つ前から分かってたことなんだけど、今小樽には ぽんぽん船はなくて。 代わりにツーリングマップルに「ら・るる」という宿が載っていた。 でも位置も電話番号も同じだし、名前が変わったのかな?と思ってこっちに 来たんですが。 途中で入手した「なまら蝦夷」の最新号のコラムを見ると宿主も変わっている。 マジっすかー? いつの間に止めちゃったの? でも引き継いで始めたような感じだし、ずっとその気でいたんだから行って みよう、と。 ひょっとしたら同じノリを踏襲してるかも知れない訳だしね。 とまぁそんな訳で既に予約を入れてあった「ら・るる」に向かったんだけど。 着いて手続きして話をしてると 「(ぽんぽん船の時より)落ち着いた宿になってますから、アツさはないです」 て、言われて内心 「ダメじゃん、それ(ちぇっ)」 いや、そりゃさ。 オレも基本的に静けさを好むタチだから気持ちは分かるんだけど、ここには アツさを求めてた訳でさ。 なんかスゲーがっくりきました(涙) いや、悪い宿じゃないんだよ、勿論。 情報も色々教えてくれたし、対応も十分だしで、とほ宿としては十分なレベルに あるとは思うよ。 でも求めていたものとはあまりに違ってたんでね。 はふー…… ま、ともあれ小樽を散策に出かける。 実は隠れ目的に小樽はガラスが有名だからグラスを買おうと思ってまして。 ロックで酒を呑む用のごっつグラスをね。 その辺のガラスを扱ってるお店の情報なんかを教えてもらって出発。 運河沿いの通りじゃなくて裏路地のお店を歩いて色々見て回ったんだけど。 どうも今ひとつグッと来るものがない。 大きなお店にあるのはほとんどが輸入物だと聞いていたからあまり行きたく 無かったけど、そっちにもない。 でもよく考えてみれば観光地つか土産用で無色でシンプルな形状の物は おいてある可能性の方が少ないか(笑) 結局グラスは買わずに職場用に土産を買っただけで散策は終了。 結構ぐるぐる歩き回ったんだけどね。 ま、成果は無かったとも言えるけど、風情のある町並みを歩いて見て回れた からそれでヨシとしよう。 途中でお風呂にも入って最後に向かったのが鹿鳴館というオルゴール館。 旅物語の五十嵐さんに「ここのオルゴールコンサートだけは必ず行って欲しい」 と強力に勧められてたんでね(笑) おまけに割り引きチケットまで頂いていたし(笑) オレもオルゴールが好きだし、向かったんだけど聞いてみると最終が18:30 かららしい。 看板を見ると結構遅くまでやってるって書いてあるのにね。 ちなみに現在18:40。 最終回既に始まってます。 ってダメじゃん。 聞いてみると一人も居ないとの事だったんで、ダメもとで「それなら今から 始めちゃくれないか」と聞いてみたんだけど。 もう片付けに入っちゃったんだってさ。 たった一人の為だけにやってくれだなんて無理はしつこく言えないからね。 残念だけど諦めることに。 明日は10時から始まるからフェリーの時間次第でなんとか行けるでしょ。 さ、もういい時間だ。 メシメシメシ〜〜♪ 「ら・るる」は「ぽんぽん船」と同じくB&B形式。 つまり一泊一食(Bet&Breakfastの略だね)なんで晩飯は外で。 小樽と来たらとっぴーでしょ。 でも先日もう喰ったからねぇ(笑) 今回は別の場所に……と思っていて、思いだしたうわさ話が一つ。 桃岩を離れるフェリー上で確か聞いたんだけど、どうやら小樽駅前には 鶏の唐揚げが有名な店があるらしい。 そのことをさっき聞いて店の場所も教わっていたのでそこへ向かうことに。 店の名は……なんだっけなぁ?(笑) 場所は覚えてるんだけど(笑) ま、ともあれ店に入ってカウンターに通される。 一人だからカウンターなのは当然だわな、うん(ホントはテーブルに座りたかった) でも寿司のカウンターかよ、おい。 今回は寿司を喰う気はなかったのに喰わざるをえねーじゃねーか。 ま、まずはビールと有名だという唐揚げを……って、え? これ? これのことなの? でも他にそれらしき物がメニューにないからこれなんだろうなぁ。 う〜〜ん……よし、喰ってみよう。 何をそんなに迷ってるんだ、たかが鳥唐を注文するくらいでって思った? まぁ、そう思うよね、普通。 でも鳥の唐揚げって聞いてたのに鳥の唐揚げじゃねーんだもん。 いや、唐揚げは唐揚げなんだろうけど、ちっちゃくねーんだもん、コロコロした 形じゃねーんだもん。 なんか半羽くらいの大きさでまるまる唐揚げにされてるんだもん(笑) そりゃためらうって、っつーか詐欺だって(笑) そーか、そういう意味か。 「小樽の人はクリスマスの時ケン○ッキーでは頼まず、ここに注文する」 ってさっき聞いたのはそういう意味か。 うん、納得納得。 ってそんなん実物見るまでわかるかぁ!!(ビシィ) 注文を躊躇った理由、分かってくれた?(笑) で、味の方はだね、美味かったよ、かなり。 ケン○ッキーでは頼まずってそういう意味でも多分あるんだろうなって位に。 ただランチタイムにあるセットじゃなくて、単品で食べたからちょっと辛かった(笑) ご飯がないとどうしてもねー(勿論ビールにはあうんだけど) ま、噂通りに鳥の唐揚げ(笑)は美味かったし、寿司もまぁまぁ。 (ネタ切れが多かったのはコラとか思ったし、板さんの胸ポケットにタバコが 見えたのもオイとか思ったけど(笑)) 喰いに喰ったりという感じで、かなり散財。(寿司は高いからね) お腹一杯過ぎの状態で「ら・るる」に20:30頃帰還。 ツーレポの基になるメモを書きつつ宿主とお話。 実は半分以上メモ書きに頭がいってたけどね。 悪い宿じゃないし悪い人じゃないんだけど、最初の台詞が悪すぎだよなぁ。 ぽんぽん船が好きでここに来たって言ってる人に、それを否定するかのような 発言しちゃあなぁ(実はいくつか他にもあった。けど割愛) ま、21時過ぎになって他にも二人宿泊にきて、全員ライダーだったんで 色々情報交換したり話したりは楽しかったけどね。 それでも最後の夜なのにオレ的にはノリがイマイチのまま23:30頃就寝。 建物はまるっきり同じでも、宿主によって全く変わるんだなぁ…… こうして北海道で過ごす最後のはずだった日は過ぎていった。 本日までの総走行距離 約2540q 追記 ぽんぽん船は2002年まではやってました。 その年に発行されたなまら蝦夷4号にはコラムが載ってるし。 が、次に発行された2004年発行なまら蝦夷5号では変わってます。 推測だけど宿の20周年の時に船長は新たな旅に出たんじゃないかな。 今は日高の方で暮らしていると聞いてます。 もう一度ぽんぽん船に泊まりたかったけど、しょうがないね。 |