13日目(7月12日 月曜日)

 

予報では上がるはずだった雨が上がりきらない中、目を覚ましたのは7時頃。

寝たのが遅かったから眠かったけどね(笑)

ゆっくりメシ喰ってのんびり仕度。

ちなみにもちろん朝飯もうまくてボリューム満点です。

で、メシを喰いながら予定を最終決定してたんだけど。

ここでちょっと今後の予定を。

実はもう2泊くらいキャンプ出来ると思ってたんだけどさ。

よく考えてみるともう全然日程に余裕がねーでやんの(笑)

小樽のとほ宿「ぽんぽん船」に泊まって翌日昼発の小樽−新潟航路に乗って

北海道から離れるつもりでいる。

だけど、小樽の街を歩いてみたいからその日は昼頃には小樽にいたい。

つまり前日はこの辺りに来ていないと無理。

で、夏休みは15日までだからして、え〜と出航は14日の昼になって、だから

ぽんぽん船に泊まるのが13日で、そうなるとその前日は12日だからしてって、

つまり今日がその前日なんだよ!!(笑)

み、見誤ったぁ(涙)

これじゃ道南もまともに見れないじゃないか。

走ったことのない西海岸線沿いを通って函館で一泊して、次の日は辺りを

うろついて連泊。

次の日に小樽に向かおうとか考えていたのに。

綿密な計画がこれでパーだ。

(前提条件が間違っていて何が綿密だとか言わないよーに。オレが泣くから)

オロロロロロロ〜〜〜ン、と嘆いたのが実は昨夜のダベリタイム中のこと。

じゃあどうしようか、と。

この辺りを回るという手も勿論あるんだけど、もうすっかり道南を回る気に

なっていたオレにその選択肢は選べねー。

ならば行くしかあるまい!!

さいわい函館の大沼周辺にはOさんから情報を貰ったとある面白げな

店がある。

まずはそこに行ってメシを喰うことだけを決めて、後は未定。

気分次第で天気次第でその時次第。

とまぁ、これが昨夜遅くに決まった本日の予定。

んじゃ何を最終決定したかというとルート。

西海岸線を行くつもりだったけど、そこに向かうにはガスった山を越えなきゃ

ならないし曇り空のシーサイドラインはイマイチなのは知ってるし、そもそも

あまり評判良くねーし。

という訳で長万部を通る東海岸側ルートで行こうと決めてた。

ようやく雨は上がったけどガスってる中、五十嵐さんの見送りを受けて

出発したのは9時頃。

(余談:丁度出発直前に撮ってもらった写真が旅物語のHPに載っているので、

     興味ある人は探してみてね)

時折晴れ間が出るものの基本的には「曇り。ところによって一時霧雨」な天気。

おまけに肌寒い。

こういう日はちっと滅入るね。

なまじっかいい場所から発った後だから余計に。

今日は少しローテンションだなぁと思いつつも小樽−函館を結ぶ5号線

地図でいうオレンジ線)はいい道なんで。

でも路面が濡れているからあまり飛ばさずゆっくりのんびりと走ることを楽しみ。

丁度お昼頃、目的地の大沼周辺にあるお店に到着。

(途中迷ったりボッコボコ穴の開いた未舗装路に入り込んでしまい

「オーヨヨヨヨヨヨヨヨ」

とマジで奇声を上げたりしてたけど詳しくは割愛)

どんば店かというと、Oさん曰く。

「日本一の焼きそばがある」

そういうお店。

で、勿論その「日本一の焼きそば」を注文したんだけど。

えーと、その。

マジデスカー。

日本一って味じゃなくてそういう意味で、なんですか?

こいつぁやう゛ぁい。

もうワンランク下のにしとけば良かったかもしれん。

え?

「そういう意味」ってどんな意味だって?

こういう意味さ。

「どーだ、ビビったか。たじろいだか。」

と思わずハッスルの高田総統の声が聞こえてくるくらい(嘘)ビビって

たじろぎました(涙)

写真で見るより実物はもっと凄い威圧感があるんです。

でもいくら知らなかったとはいえ注文した以上は喰らい尽くさねばならんのです。

かつて北陸で「たら汁」を喰ったときの悪夢が脳裏をよぎる。

しかし束縛を嫌うが故にこそ、自らが定めたルールは守らねばならぬ。

(この辺はまた別の機会に詳しくやりたいね)

「オレが倒れたら墓碑には「闘いに挑んだ一人の漢、ここに眠る」と記してくれ」

などとアホな事を呟きつつ、なかばヤケで挑みかかったんだけど。

これが意外なことに結構腹に入る。

元々あんかけ自体あまり好きじゃないんだけど、カタ焼きそばではなくゆで麺

だからか、するする入っていく。

ついでに焼きそば自体の量はごく普通の量。

あれれれれれ〜?っという間に、結局普通に食い尽くしちゃいました(笑)

確かにかなりお腹一杯なんだけど、そんなに無理もせずにね。

正直こいつぁ美味い!と膝を叩くような美味さは無かったけど。

あれだけの量で、しかも苦手なあんかけだったのに苦もなく喰えたって事は

十二分に美味かったって事だと思う。

いや、デカさのインパクトが強くて、味の印象がイマイチ薄くて(笑)

ともあれ、大沼公園の近くにある、その名も「夢屋」のジャンボ焼きそば。

他のHPに「地元らしき人は二人で一つを食べていた」という記述があったが。

中(900円也)だなんて言ってないでド〜ンと大(1500円也)を喰らうベシ!

と、ここに明言しておきます。

大丈夫。

「小食だ」というOさんも「不思議と一人で全部食べられた」と言ってたから。

それにオレだって喰いきれた訳だしね(説得力あまりない?(笑))

さて、十二分に腹を満たしたあとは再びバイクの上の人。

このまままっすぐ5号線で函館まで行っては芸がない。

という事で東海岸線に出ることに。

「天気が悪いからイマイチだなぁ」と思いつつ走り続け海岸線に出て少し

走った所にある「しかべ間歇泉公園」でストップ。

理由?

そりゃ、面白そうだったからさ(ドーン)

実際に間歇泉を見たことは無かったから、どんなモンかと興味をひかれてね。

で、入場料(確か)350円払って入ってみたんだけど。

う〜ん、迫力。

ここの間歇泉はほぼ15分おきに一回吹き出すんだけど。

普段は吹き出し口である岩場の所も静かなもので、ホントにここに間歇泉が

あるんかいなって位なんだ(勿論変色してるんで違いがあるけどね)

ところがゴボゴボって煮立ってきたかな?と思う間もなくブワァーっと吹き出し、

強風時に周りに飛沫が飛び散らないようにと設置されたフタをグワングワン

揺らす。

(下手くそな擬音語が多くてスマンね(笑))

ジス イズ ナチュラル ミステリアス。(注:自然の神秘と言いたいらしい)

間歇泉をテレビで見たことは無かったけど、やはりこういうのは直接自分の

目で見るのが一番だね。

などと想いながら二回吹き上げるのを鑑賞して満足しつつ公園を出た。

さて、二回見たと言うことは30分以上をここで過ごしたということで。

時刻は既に14時過ぎ。

函館を見て回るには少し時間が遅い。

ベースキャンプに最適だと言われる大沼のキャンプ場に入るには早すぎる。

じゃあ、何をしようか……?

う〜〜〜ん、さっぱり思いつかん。

……いいや、戻ろう。

どうせ明日は昼過ぎから小樽に行きたいんだから、なるべく近くにいたいし。

でも西海岸沿いを回るには時間がないなぁ。

しゃーない。好きじゃないけど来た道を戻ろう。

走る向きが違えば違う景色が見れるさ。

行きの感じからすれば17時頃にニセコに戻れるだろうから、そこでキャンプ。

よし、決定。

という訳で再び走り出したんだけど。

曇天・低温でどーにも今日はテンションがイマイチ上がらない。

そしてそんなD-RJにさらなる悲劇が突如として襲いかかる。

おお、神よ!!

私が何をしたというのですか。

私の罪は他の者より軽いのです。

私などより遙かに罪深き者は数多くいるのです。

それなのに哀れな私に1万2千円も払えとおっしゃるのですか?

それはあまりに酷な仕打ちではありませんか。

神よぉぉぉぉぉ!!!

ってまぁ、我ながらこのノリはどうかと思うんでそろそろ止めて、だ。

早い話がネズミ捕りに引っかかって20qオーバーで捕まっちゃった、テヘ♪

知っていたのに、知っていたのに、知っていたのに。

町の出口入り口は危険だって知っていたのに。

それなのにオラ、やっちまっただー(涙)

つーか5号線のような走りやすすぎる道で制限速度50qの方が犯罪だろ(涙)

実際100qオーバーもごろごろいるのに。

しかも軽自動車で。

(だからこそ取り締まりやってるんだろうけど)

でも、逆に言えばそんな道で20qオーバーで済んで幸いと思うべきだよね。

つーか、無理してでもそう思っておけ、オレ。

普段「20qオーバーなら見逃してくれる」と思ってる事もこの際忘れておけ。

じゃないと負けだ。

負けてたまるか。

ということで道の駅「くろまつない」のすぐ先で捕まった以降は制限速度10q

オーバーのペースで(あまり懲りてない)走り続け。

17:30頃ニセコのキャンプ場に着。

実は今朝旅物語を発つ際

「またこっちに戻ってきて天気が悪かったら出戻りしますね」

とか言ってたんだけど、雨は降ってなかったし何より今宵が最後のキャンプの夜

だったからキャンプ場へ。

(この気持ち、キャンパーなら分かってくれると思う)

この日泊まったキャンプ場は、旭ヶ丘公園キャンプ場。

ツーリングマップルに写真付きで紹介されてるだけあって大盛況。

さほど広くない……いや、むしろキャンプ場としては狭い方なのに人数多すぎ。

つかバイクが多過ぎ。

なんせ最終的には19台を数えたからね。

いやはや、ドエレートコに来ちまったよ……

なぁんか常連つか連泊組が多そうだなぁ。

頼むから遅くまで騒がないでくれよ……

オレはキャンプ場は静かな方が好きなんだよ……

最後の夜なんだ、お願いだから静かに過ごさせてくれ……

と、思ったのが最初の感想。

正直別のキャンプ場に移ることも考えたけど、時間が遅かったから覚悟決めて

テント設営。

狭いキャンプ場に多くの人数がいるから、やむなく斜面にテントを張る。

つかそういうトコしか場所が残ってねーの(笑)

遅く来たからしょうがないね。

それにある意味、そういう場所の方がテントを張りやすくもあるし。

ちゃっちゃとテントを張って温泉へゴー。

ニセコの温泉と言えばまず有名なのは五色だろうね。

他にも温泉はいくらでもあるし、昨夜行ったトコに行っても良かったんだけど。

繰り返すけど時間が遅かったから、公園のすぐ側にある温泉でさくっと。

食材は来る前に買い込んであったんで、入浴後はそのまま戻ってお食事タイム。

いや、むしろ呑みターイム(笑)

着いた当初は人数の多さを懸念してたけど、キャンプ場のマナーを守る人が

多かったからその辺はラッキーだったねぇ。

適度なざわめきの中一人呑みかつ喰いかつ想いを馳せる。

そしてほぼ同時刻にキャンプ場に着き、隣にテントを張ったライダーが

五色温泉から戻ってからは色々な話を楽しむ。

その人とは結構ウマがあってね。

最後のキャンプの夜にこういう人と出逢えてホントに良かったよ、うん。

結構話し込んでしまったので寝たのは23時過ぎ。

昨日に引き続き遅くまで起きてしまったけど。

最後のキャンプの夜に「やかましいなぁ」と思うことも無く、それはそれでいいと

思うけど一人で過ごすことも無く。

楽しく過ごせたからそれでいいのさ……

本日までの総走行距離 約2360q

 

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