紀伊半島一周&琵琶湖リベンジツーリング |
今回申し訳なく思ってしまうほど長いので、何回かに分けて読むことをお勧めします。 なお、これを別ブラウザで立ち上げながら読むと分かり易いと思います。 |
一日目(5/1) |
前日寝たのはなんと21:00。 当日は四時頃起き出して五時には出発。 東名高速をひたすら西へ。 名古屋を過ぎいよいよ紀伊半島へ突入。 雨が降り出すという午後までにどこまで走れるか。 さぁ、ここからが本当の始まりだ!!
という予定だったの、ホントは(T_T) でも2.3日前から天気予報がころころ変わり、出発前夜の予報では「明け方まで雨」って事になって いたから、ゆっくり寝ることに。 実際には09:00頃起き出して10:10頃出発。 今日の予定は愛知県の伊良湖岬まで行って、そこからフェリーで鳥羽まで。 後はひたすら紀伊半島を走って、志摩町まで走ること。
まずは国一を西へ。 ただし、今回は有料道路を使用。 おかげで渋滞はほとんどなくすいすい走れる。 だからといって良い子は私のように高速道路でも無いのに180q/h出してはいけません(爆) あ、高速でも駄目だっけ?(^^;; ま、細かい事は気にしないのが吉ってもんです。 時折出会う他のライダーとランデブーしながら国一を走る。 12時頃浜松到着 昼ご飯にしようかとも思ったけど伊良湖まで後一時間くらいだからそこで食べる事にして通過。 そしてフェリー乗り場のある伊良湖港に着いたのが13:30頃。 まずは切符を買って次の出航時間を見ると14:00とのこと。 ご飯食べるだけの時間ねーよ(T_T) 出航を次のにすることも考えたけど14:30まで待つのはイヤだったから、諦めて売店で売っていた たこ焼きをとりあえず食べる。 フェリーの中に食堂があると思っていたしね。 ちなみにフェリーの料金は750cc以上のバイクは2730円でした。
13:40頃から乗船に備えて並んで14:45位から乗船。 乗ってからすぐに食堂を探すも無し!っておい(^^;; 売店はあったけど食事になるようなものは売ってなくてねぇ。 しかも高いんであっさり昼食はさっきのたこ焼きだけにする。 昼食抜くのはいつものことだからいーや。 デッキに出て煙草を吸いつつ海をぼんやり眺めたり客室で寝てたりする内に鳥羽に到着。
着いたのは15:00頃だった。 降りてみると水族館とか戦国村とかのそそられる看板がでかでかとあったけど、我慢してまずは南下。 少し走ってパールラインと言う有料道路に入ったんだけど。 これがかなり良い!!(^^) 山の中を通る道なんだけど時折海岸線にでるし、出なくても海が見える。 景色はかなり良く道は適度なワインディング。 金取るだけの事はあるねぇ。 ……地元ナンバーの車がかなり遅かったけどね(^^;; ま、抜けるポイントに来たら容赦なくブチ抜いたからいいけど(爆)
一時間ほど走ってパールラインは終了。 出口のあたりに志摩スペイン村があってかなり入って見たかったけど時間がなく諦める。 もう少し日程に余裕があればねぇ。 さて、そろそろ泊まる場所を探し始めるべき時間になっていたんだけど、志摩町にキャンプ場がある ことを地図で調べてあったからそちらに向かう。 と、その途中で大王町というところに寄る。 此処の大王崎というところに灯台があって景色が結構よさそうだったしね。
途中ちょっと迷ったりしながらも16:20頃灯台に到着。 ここにくるまでに私と同じニンジャ乗りと一緒になったけど到着した後ではぐれてしまった。 まぁ、このときは対して気に留めず灯台へ。 地図の案内通りに独特の町並みでいい感じナリ。 人二人が並んで通れる程度の坂道の両側に真珠屋とか魚屋とかあってちょっとしたアーケード風。 で、時々後ろを振り返り遠くの景色を眺めたりしてると、私が止めたのと同じ駐輪所にさっきの ニンジャが止めるのが見えた。 でもこのときも大して気にしなかった。 しばらく歩いて灯台に到着。 入り口で料金を払って入ろうとすると受付のおばちゃんに 「16:30までだから後五分ほどで閉めるけどいい?」 といわれる。 流石に五分じゃなぁ、と思って引き返すと途中で先のニンジャ乗りと思われる青年と出会う。 どうやら彼も灯台に向かうようだったので会釈のあと 「灯台、後五分くらいで終わりだそうですよ」 と話しかけてみる。 それがきっかけになってしばらく立ち話をしたんだけど、彼はとりあえず行くだけいってみると言うの でそこで別れた。 駐輪所に引き返す途中見晴台のような場所があったので行ってみると。
なんだかすげーぞ(^^)
風は気持ちいいし、夕日が海に写っているし。 今日は色々いい景色が見れるなぁって思いながらしばし堪能。 ホントはもっとそこに居たかったけどそろそろ時間が厳しかったから出発する事にする。
駐輪所に戻ると先の彼がもう戻っていて今度はむこうから話しかけてきた。 彼は岡山から来ていて今日泊まる場所を全く決めていないとのこと。 私は大体メドを付けてあったんで一緒に行くことにして出発。 260号線という志摩町のある先島半島を走る道を西へ。 しばらく走っている内に二つのキャンプ場を発見。 まず、綺麗なオートキャンプ場に行く。 んが、あまりの値段の高さにあっさりそこを止める。 6千円なんて払えるか!!(T_T) で、もう一つの方に行ったんだけど管理人らしき人が居ない。 ひょっとしてここはまだオフシーズンなのか? さて、どうしようかと話している内に軽トラが到着。 乗っていたおっちゃんに話しかけて見ると此処の管理人さんだったので聞いて見ると「温水シャワー 付きで一泊1500円」とのこと。 うん、これだったらと即ここでキャンプする事にする。
このとき17:30頃。走行距離は240.1q。 とりあえずテントを張ったのだが、ここで新たなる共通点が発覚。 なんと同じバイク(しかも同じ型)に乗っているだけじゃなくて、テントも全く同じものだった。 二人して笑いあったあとでそれぞれ食料の買い出しに。 私はおかずだけを求めてスーパー、彼は夕飯そのものを求めてお弁当屋へ。 スーパーで地元のおっちゃんに話しかけられたりと楽しい買い出しを終えて帰ってみると、 私の方が先だった。 とりあえず(海岸線にあったので)突堤の上でコッフェルとか並べてる内に彼が帰って来た。 私の分のビールも持って(汗) スマン、考えはしたんだがキミが呑むのかどうか分からなかったから買ってこなかったんだ。
とにかく感謝しつつ乾杯をして食事に。 暗くなってきたのでキャンドルランタンを付けたんだけど、これがかなり良い! 今回初めて使ったけど買って正解だったね。 まだ持っていないキャンパーは購入されることを勧めます。 いい雰囲気のなか呑み且つ食い且つ語る。 このとき実に様々な話をした。 バイクの事。ツーリングの事。ここまでくるまでの事。 情報を交換したり、音楽の話をしたりと本当に色々話した。 同じバイクに乗ってるからか、やたらと話が合って会話はものすごく盛り上がった。 このときの会話で一番印象に残っているのは 「なんだか不思議ですねぇ。全然遠いところに住んでる人間がああしてあそこ(大王崎の灯台)で 出会って、今こうしてここに一緒に居るんだから」 「ねぇ、ホント不思議だよねぇ。でもこれがあるから旅って止められないよね」 ってな会話。 ホンキでこれが一人旅の醍醐味だと思うね。 今回のツーリングで色々いいことは他にもあったけど、彼に出会えてこうして一晩を共に過ごせたのが 一番嬉しかった事だった。
そうやってまったりとしながらふと空を見上げると一面の星空が広がっていた。 月は出てなかったけど十二分に明るい。 近くの自動販売機以外に人工的な光はなく、ただキャンドルランタンと星の明かりだけ。 音を絞ったラジオと波の音。 そして涼やかな風。 旅の途中で出会った名も知らぬ仲間と過ごすこの刻。 突堤に寝そべって星を見ながら語るこの時間。 「最高の気分だねぇ」 「ものすごい贅沢な気分だねぇ」 ってな台詞が何度も二人の口を突いて出た。 自分で言うのもアレだけど、きっとこのときいい顔してたんじゃないかな?(*^^*)
このまま寝てしまいたいくらいいい気分になって星を眺めてると、彼が流星を発見するも私は見逃す。 く、悔しい。 でも「結構流れ星って見れるから」という彼の慰めであっさりその気になる(笑) で、また空を見てるとしばらくして再び流れ星が。 今度はばっちり見たぞ(笑) 結構長く尾を引く流れ星だったから二人してはしゃいでると、またもや彼がなにやら見つける。 光ったり消えたりあまつさえ変な動きをしたりする光を。 「う〜ん、飛行機だったのかなぁ」 「いや、飛行機だったらそれと分かるよ。だからUFOって事にしておこう。その方が楽しいし」 「そうですよね、UFOって事にしときましょう」 ということで今回UFOまで見てしまいました。 ええ、見たんです!(笑) 私はどうやら違う光を見ていたらしかったけどね(爆)
そうこうしてうるうちに21:30を回ったんでそろそろ寝ることに。 明日は途中まで一緒に走る事を決め起き出す時間も打ち合わせる。 そして片付けをしてテントに戻って寝る準備を。 (ここで今回の新兵器”水の要らないシャンプー”が登場。 や、シャワーがあったんだけどどうでもよくなっちゃって(^^;; 彼も今日はいいやとか言ってたし(笑) シャンプーの効き目はいまいち分からなかったけど結構さっぱりできたよ♪) そして「お休み」を言って寝袋に潜り込み、静かな曲を聴いている内に夢の中へ。 ん?何か忘れていないか、D-R.Jよ。 そう、もはや儀式を化した”あの曲を聴く事”をしていないではないか。 一体どーした、D-R.J? そのときD-R.Jは何故か一人こううそぶいてた。 「ふ、アレは一人で夜を過ごす時に物思いに耽りつつ聴くものだから今日はいいのさ」 と。(何故かここだけ三人称(笑)) こうして一日目は終わったのであった。 |