二日目(5/2) 前半
 
目覚めたのは五時。

ただ起きるのを六時に決めてたからしばらくうとうとして過ごしてから起き出す。

ご飯は出てから食べることにしてまずは撤収準備開始。

そして6:50頃出発。

途中のコンビニで朝ご飯を食べる。

(いや、自分の分は持ってたけどね。一人だけ食べる訳にもいかないでしょ?)

コンビニの店員に天気予報を聞くと夕方からあまりよくないらしい。

ま、降ったらそのときはそのときだよな。

 

そして再び走り始める。

まずは260号線。

この260号線というのは伊勢志摩の海岸線を走る道。

基本的には良い道なんだけど山の中に入ると時折ものすごく狭くなる。

早速その狭くなる区間に入ったんだけど、これがまたとんでもない(T_T)

崖沿いで道幅は1〜1.5車線くらい。

そんな道がくねくねくねくね続く。

山の中だから当然昇り下りが激しいし。

景色を楽しむ余裕は全く無く、ただただ必死になって走ったよ。

ちなみに2.3回アンダー出してものすごく怖かった(^^;;

(アンダーってのは要するにコーナーから飛び出してしまいそうになること)

どうにかその難所を抜けるとようやく普通の道に戻ったよ。

 

ここまで来てようやく余裕が出てきて景色を楽しんで走る。

途中休憩は一回だけ。

そして紀伊長島町に入ったところで26号線は終わり42号線になった。

と、ここで彼と別れる。

確か09:30頃だったかな?

彼は42号線を右に、私は左。

「凄く楽しかったですよ」

「うん、最高だったね。それじゃお互いに良い旅をしよう」

「ええ、楽しみましょう」

結局お互い名前を名乗ることなく別れたけど、そんなことはどうでも良いことだった。

”それじゃ、またいつかどこかで”と挨拶を交わしそれぞれ別の方向に向かって走り始める。

バックミラーに映っている間、遠ざかる背中を眺め続けたよ。

 

さて、ここからは再び一人旅。

南紀地方を走る42号線をひたすら走ったんだけど。

紀伊半島ってものすごく良い!!

ライダー心をくすぐる景色がこれでもか!とばかりに続く。

そのせいか、すれ違うライダー達とのピースサインの交換の時返事が返ってくることが多い。

他ではここまで率が高くないんだけどねぇ。

きっと北海道に匹敵するぞ、これは。

ま、率以前に最近はピースサインを出すこと自体が全体的に減ってるらしいんだけどね(^^;;

なお、ピースサインの交換と言っても実際には”ピース”する事はあまりありませぬ。

大体は左手を顔の辺りまで上げるくらい。軽い敬礼みたいな感じだね。

 

11時頃熊野市と言うところで給油にGSに入った折り、そこのおっちゃんに話しかけられる。

静岡出身のおっちゃんで、バイクのナンバープレート見て話しかけてくれたらしい。

そのおっちゃんに

「この先にある潮岬っていうのが凄いよ。そこの灯台に昇って海を見ると海の流れが分かるんだ。

行ってみると良いよ」

「それって”本州最南端”ってトコですか?」

「そうそう、そこだよ。一回行くと良いよ」

と勧められたので行くことに確定。

教えてくれたお礼を述べて再び出発。

「気をつけて!!」と大きな声で送ってくれたよ。

あぁ、なんっていい人なんだ(単純)

その言葉を背中で受け、親指立てた左手を大きく挙げてそれに応える。

こういう人との出会いも旅の醍醐味だよね。

 

さて、再び42号線をひた走り。

しつこいよーだけど、相変わらずこれでもかとばかりにライダー心をくすぐる景色が続く。

さらに、そそられる名前の博物館とかもいくつか出てくる。

ゆっくり景色を堪能していきたかったし博物館にも寄ってみたかったけど、今日の予定は和歌山付近

まで走ることだったから我慢してただ通り抜ける。

根本市に入って根本港のあたりで一旦42号線に別れを告げ潮岬道路(無料)に入る。

と、ここでもライダー心を(以下略)

日程に余裕があればなぁ(T_T)

 

潮岬道路で多少迷いはしたものの12:50頃に潮岬に到着。

時間が時間だったのでまずは昼食。

展望台の所にドライブインがあって例のナニ(笑)がメニューに並んでいたのでそれを食べる。

ホントは地元の料理とか食べてみたかったけど、良いのがなかったんだよ。

で、昼食後展望台に入る。

……金取るのか。

まぁ、観光地だしなと我慢して払って入ると、その時本州最南端訪問証明書なるものを交付される。

こんなのもらってもなぁ(笑)

それからエレベーターで最上階まで。そして階段で屋上(?)に行ったんだけど。

……凄すぎデス(汗)

 

水平線が丸いぜ、ブラザー。<ブラザーって誰だ(^^;;

ちょっと開けた場所にある海岸なら丸い水平線は見れるだろうけどさ。

それが200度位の角度で広がってるって想像出来る?

もはや呆気にとられてしまってぼえ〜としてたよ(^^;;

しばらくしてようやく落ち着いたんで改めて見てみたんだけど、やっぱすげー。

もー「すげー」って言葉しか出てこない。

う〜む、勧められただけの事はあるなぁ。

GSのおっちゃんに感謝しつつ辺りを眺めてると灯台を発見。

そーだよ、ここ勧められた灯台ぢゃないじゃん(^^;;

やはりちゃんと勧められた場所に行かねばなりますまい。

ということで展望台を降りてちょっとだけその辺りを散策してからすぐ近くにある灯台に向かう。

 

着いたのは13:40頃。

お金を払って灯台に入ったんだけど。

まずちょっと笑ってしまったのが「この灯台は現役です」の看板。

現役じゃない灯台ってあるのかなぁ?(笑)

で、上に昇るための階段がこれまたものすごく狭い。

どちらかが立ち止まらないとすれ違うことが出来ないくらい。

最後に昇る階段に至っては梯子状だし。

うむ、さすがは現役の灯台だ!(爆)

多少昇るのに苦労したけどそれだけの甲斐はあったなぁ。

見晴らし台のような所に出たんだけど、そこももの凄く狭くて快適さではさっきまでいた展望台とは

雲泥の差があったけど、より海に近いから迫力はこっちのが上だったね。

GSのおっちゃんが言ってたように海の動きが分かるくらい近い。

ま、はっきりどう動いてるかまでは分からなかったけどね(^^;;

ここでゆっくりしたかったけど、狭い場所の上どんどん人が昇ってくるからすぐに降りる事に。

うむ、ちょっと残念。

灯台しかないところだったからそのまま出発する事にした。

時間にしてまずか15分しかいなかったなぁ。

でも本州最南端の岬に到達できたからいいやね。

 

……と、思ってたんだけど。

 

改めて地図を見直してみるとここ最南端じゃなかったよ(^^;;

正確には潮岬の近くにある”クレ崎”と言うところが本当の本州最南端。

うぉのれ(T_T)

やはり再びこの地を訪れるしかあるまい。

そういうことで次に来るときこそ”本州の最南端でアイを叫んだケダモノ”になってくるダス(爆)

もちろん叫ぶ内容は(いつものアレなので以下略)

 

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