二日目(5/2) 後半

 

灯台を出発してから潮岬道路を走る。

が、あまり長く走ることなく再び42号線に入る。

相変わらず「どーだ、これでもか。さぁ、ごめんなさいと言え!」とばかりに(ってどんなだ(^^;;)

ライダー心をくすぐる景色が続く。

が、明日の予定もあって(以下略)

……ほんとにしつこくてスマンですm(__)m

それだけいい道だったんだよ(^^;;

 

42号線は時折海岸から離れて町中を通るので、そういうときは外れて海岸線を走った。

で、15:20頃42号線から離れて和歌山県白浜町と言うところを走っていたときのこと。

ただ者でない軽トラに出会う。

ヤツの名は”和田鮮魚店”(爆)

平地を走っているときは大したことはなかった。

段差の時、荷台に積んだバケツから水しぶきをすぐ後ろで走っていた私に掛けるくらいで(笑)

が、山道に入るとヤツは一変した!

道幅一杯を使ったライン取り。

軽トラと言うことを考えると驚異的とも言えるコーナーの早さ。

流してる程度とは言えバイクである私が捕まえられないとは!

(ちなみに100q/h平均。いい道だったとはいえ凄いでしょ?)

まさか昔はラリー屋で高校生の息子に(以下略)なのか!?

それじゃあ、まるでイ○シャルDぢゃないか!

てな妙な想像を頭の中で繰り広げてメットのなかで大爆笑してたよ(笑)

……な、なんか暗いか?(^^;;

いーの、ライダーなんてみんなこんなもんなんだから(勝手な思いこみ)

ま、メットの中で歌を歌ってることが多いんだけどね(^^;;

 

こうやって(?)42号線をメインに走って17:00頃ようやく御坊市に到着。

(和歌山から約40qほど南下したところにある市)

地図上では42号線を離れた海岸線にキャンプ場がいくつかあったからここで泊まることに。

途中のスーパーで食料の買い出しを済ませていよいよ本格的にキャンプ場を探し始める。

んが、まったく見つからない(T_T)

ようやく見つけた所はオフシーズンだったらしく入り口に鎖が張ってあって入れないし。

そうこうしてる内についに雨が降り始める。

あまつさえ雷まで鳴り始めるし(T_T)

仕方なく今夜は民宿に泊まることに変更。

ところが宿屋は結構あったんだけど料金を表示してあるところが全くない。

聞けば良いことなんだけど、いちいちバイク止めて聞くのも面倒でさらにうろうろする事に。

雨が少しづつ収まって来ていたし、無理に宿屋を探す必要もなくなってきたしね。

貧乏だからあまり宿屋は使いたくなかったんだよ。

(それだけの理由で宿屋を使わない訳じゃないんだけど)

 

「最悪ここ(その辺の海岸)にテントを張ることにしてもう少し先まで調べてみよう」

と思ったことがさらなる困難を呼ぶ。

走り始めると後戻りしたくなくなる自分の性質を忘れてたんだよ(^^;;

いい場所はいつまで経っても見つからず、狭い場所しかなく(満ち潮の時の事を考えると)海岸線に

テントを張ることも出来ない。

さっき見つけた広い海岸は既にはるか後方。

もはや行くトコまで行くしか無くなってしまった。

 

紀伊半島は当然半島で、半島の特徴として”山道と海岸線が隣り合わせになってる”ってのを勝手に

自分のなかで思ってるんだけど、此処も例に漏れずそうだった。

市街地からかなり離れ山道が続くようになってきた辺りで雷が本格的に鳴り始め、日も落ちあっと

いう間に辺りは暗くなってきた。

初めて走る山道(1.5車線平均)をさらに暗くなっていく中で走り続けるのは自殺行為と判断。

ついでに”もーどこでもいーや”っていう気分になっていたので、僅かな距離だけ完成してる作りかけ

の道に入り込みテントを張ることに決定。

 

この時点で時刻は18:50頃。総走行距離は680.5qになっていた。

ちなみに場所は和歌山から15qほど南下した所にある広川町の唐尾という辺り。

ここでテントを張ったんだけどすぐ近くに民家があって、そこの家の人たちの視線が痛かったよ(^^;;

特に少年が窓にべったり張り付いてこっちを見てるし。

jこの時D-R.Jはこう呟いていたという。

「フ、少年よ。キミの無垢な視線が突き刺さるぜ。だが、覚えておくと良い。

こうして人は図太くなっていくのだよ。実は我は道ばたでテントを張るのは初めてなのだが、

もうこれからは平気で出来そうだよ。これもキミの視線で鍛えられたお陰かも知れぬな。

後は無人駅で寝る経験さえ積めば、もはや完璧といった境地に到達出来るのだが……」

と。(再び此処だけ三人称(爆))

 

遠くでとは言え雷は結構鳴ってるし海上の雲はどんどん黒さを増していく。

もう一雨来るかも知れなかったので夕食を手早く簡単に。

食べながら遠くで光る雷を鑑賞しつつ、今朝別れた彼に思いをはせる。

「出来れば岡山に帰ろうと思って。面倒臭くなったら途中で適当なトコで寝ちゃいますけどね(笑)」

と言っていたからヘタしたらいま雷が鳴ってるあたりにいるのかなぁ?

大丈夫だろうかと思いつつも出来る事は無事でいるよう祈るだけ。

ま、それほど大事じゃないんだけどさ(笑)

 

食事を終えた後でいつでもテントに潜り込めるように準備した後で例の曲を聴く。

実は今日5/02は私が好きな(過去形ではない)hideの命日。

遠くで光る雷を眺め、今はもう亡きhideを偲びつつ酒を呑み、じっくり聞く。

こうしてしんみりとした時間を過ごした後。

20:40頃、今度は海側ではなく背にしていた山の向こう側で雷が鳴り出す。

今度はさっきよりも近かったので不安に思って山を仰ぎ見る。

と、僅かな雲の切れ目から星が。

僅かなこの星明かりがどれだけ心を慰めてくれた事か……

と、気分を切り替えて星を眺めていたときの事。

北斗七星の近くで前夜に引き続きUFOを見る。

これはひょっとして「天空に北斗光る時UFO現れ……」と言うことなのか(爆笑)

って爆笑じゃなくて今回はマジなんだけど。

あー、そこの人引かないように(笑)

私だってこんな話を他の人がしたら大爆笑するか黙って額に手を当てるけど、本人正気だから。

待て待てい!!(^^;;

クスリやってないし、電波なんて受信出来ないし呑んでるけど酔ってないぞ〜〜。

ちゃんと他の星との位置関係みて動いてるとか光り方がヘンだって判断したんだから。

前夜も言ってたけど飛行機だったら分かるから、アレはUFOって事で。

い〜の、そうしておいて(笑)

面白かったら何だっておっけーなんです(爆)

 

UFO見てハイな気分になっているといきなり「ふるさと」がワンコーラスだけ山中に響き渡る。

いや、びっくりしたなぁ(^^;;

時計を見たらちょうど21:00だったから時報みたいなものなんだろうね。

 

これを合図にして寝袋に潜り込む。

まだ時間が少し早かったからさる人に録ってもらった某ドラマCD第一弾を聞く。

これにはさほど強い思い入れはなかったんだけど、最後の最後に罠が!

(今日初めて聞いたんだよ(^^;;)

……○○さん、あんたって人は(T_T)

こうなったらと(?)続けざまにドラマCD第3弾も聞き始める。

はっきり言って自殺行為に等しいデス。

これを聞いてしまったら最後、感情が高ぶって眠れなくなってしまうと分かっていても聞く。

勢いが着くと自分でも止められないんだよ〜〜(T_T)

と、聞き始めてすぐに携帯が鳴る。

「この大切な刻を邪魔するとはなんと無粋な!」(爆)

と思いながら出てみるとツレからだった。

UFOを見たって話をしたら大爆笑されたよ(笑)

携帯の残り電量が不安だったから会話を早めに切り上げて再びドラマCDに没入。

 

(約一時間経過後)……大悶絶(滝涙)

 

やはり眠れなくなってしまい、なんとかうとうとし始めたのが確か24時を回った辺りからかな?

この影響は翌日如実にでるのだからそれは後述。

こうして二日目は終わったのであった。

 

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