五日目後半 |
熊の彫り物(?(笑))を見て満足した次に向かったのは登別。 そのまま室蘭にいっちゃ詰まらないし、何より深川のPAで出逢った ファイヤーブレードさんの「これから温泉」ゆー台詞聞いてね。 つられて私も入りたくなって(笑) 丁度途中にある所だし、温泉に疎い私でも知ってる有名所だから この際寄ってみよーかって事で。 途中「熊牧場」とか閻魔大王が誘う(笑)「地獄谷」とかの看板を 発見し「うぁ、行きてー」とか思いつつもまずは温泉。 到着したのは16:20頃。 例によってツーリングマップルに載ってた温泉に行ったんだけど、 私とほぼ同時に練馬ナンバーの9Rさんが到着。 軽く二言三言言葉を交わして、なのに一人で先に温泉へ。 どーしたんでしょーね?ホント。 また人見知りする辺が表に出てきたのかな? ま、それはともかくとして入った温泉。 種類が多くてもー何がなにやら(笑) 色々効能があるようだったけど、幸い今のところ持病はないから どーでもいいしなぁ(笑) 関係あるのはアトピーくらいなものか。 ってまぁ、どうでもいいんだけど。 そうそう、ここにはプールもあったっけ、何故か。 故に早速泳ぐ。 温泉に浸かって火照った体で、しかも全裸で(笑)泳ぐのはなかなか 気持ち良かったダスよ。 湯船と同じフロア(?)にあったからさー(笑) いいよね?ね? とまぁ、こんな感じで温泉を楽しんでたんだけど(間違った楽しみ方 とかゆーな)残念な事と気がかりな事がそれぞれ一つ。 まずは残念な事。 それは間欠泉があるのにタイミングが悪かった為見れなかった事。 とはいえ、これプールと同じく大浴場にあるんで、見るのにかなりの 苦労をしそうなんだけどね(笑) そして気がかりな事。 それは今日むき出しにしていた腕がかなり激しくピリピリしていた事。 実は36号線を走っている時だけではなくずっとだったのね。 故に日焼けが凄くてさー。 温泉から出て腕を拭くの大変だったなぁ。 そして温泉から上がってから(そこはホテルも兼ねてるので)職場への お土産を物色する。 あまりお土産買(以下略) しかし一応が付くとは言え社会人としては、ね(^^;; で、家に着くのが二日後の予定なんで、日持ちのする物はどれか フロントのおばちゃんに聞いてみる。 こういうときはさくっと聞いてみるのが一番。 親身になって相談(ってもんじゃ無いけど(笑))に乗ってくれ、その後で おばちゃんはこう言いました。 「その腕どうしたの?大丈夫?」 と。 そう、この時ジャンパーが触れると痛いからやっぱりまくってたんで、 腕の惨状が一目瞭然。 もはや日焼けでは無く軽度の火傷状態(汗) 「いや、今日暑かったから袖まくってて。そしたらこんなになっちゃった んですよ」 と答えると 「大変だねぇ。 あ、ちょっと待ってね。 いい物あるから塗ってあげるよ」 ゆーて冷蔵庫というかジュースを冷やしてるところから熊笹油とかいう のを出してくれて。 で、塗ってくれました、かなりしっかり。 いや、ホント嬉しかったなぁ。 どの位、とか表現できない位にね。 もの凄く効き目があってかなり楽になったんだけど、そういう事よりも 塗ってくれたと言う事、それ自体が、ね。 知らない道を走る事。 見た事の無い景色を見る事。 旅する仲間と出逢う事。 そして、こうして人の優しさに触れる事。 ……旅って、いいよ、ね。 きちんとお礼を述べてから、実はあまり良さげなのが無かったから 買う気は無かったんだけど(笑)お礼代わりにお土産を一品買って から出発。 また登別に来るときは、ここの温泉に入ろうと思いながらね。 さて、次に向かったのは熊牧場……でわ無く地獄谷……でもなく、全く違う 室蘭の海岸。 ここには全国的にも珍しい音の鳴る砂浜があるって事だったんで、 どんなもんよってな感じで行く事に。 ちなみにお湯から上がった時点で一緒に温泉に着いた9Rさんとは完璧に はぐれてますので(笑) さて、着いたのは18:00頃。 どの辺かなぁ…… つかナニよこのサーファー共は(汗) 200メートル位はあった海岸線の道路が、全部駐車車両で埋まってて しかもそれが全てサーファー連中の車。 なんかのイベントか?とか思いつつ端っこの方に停めて、そこにあった 看板を見てみる。 (後に知ったところによると室蘭の海岸は有名はサーフィンスポットだった) それは丁度うまい具合に鳴り浜に付いての看板で、大体どの辺の砂が 鳴るのか書いてあった。 ふむふむ「マルで囲んだ辺りの白っぽく乾いた砂」、ね。 ……って分かるか、そんなんで!!(笑) それなりに歩いて見たんだけど実際分からなくて、何よりサーファーが 沢山いるところに、荷物括り付けたままで停車しとくのはかなりの不安だし (もの凄い偏見(汗)) 最後はまぁ冗談にしてもさっぱり分からないんで、さほどの時間もおらず、 撤収。 出航は夜中なんでまだ時間はあるし、でももう室蘭まで着てしまったし さて、どないしよ? そういう訳で地図を再び検証。 そして発見地球岬。 岬って結構好きだから早速行く事に。 案内標識を頼りに進んで18:30頃到着。 ここは室蘭の最南端にあたって、結構景色がヨカですな。 ほかは……特にないかな?(笑) まぁ、こういうトコにありがちな恋人同士だかで鳴らすと幸せになる鐘が ある程度か。 あとは鉄骨で組まれた地球儀のフレームの中にある電話ボックスが 結構異彩を放っていたかな?(笑) ちなみにここは元々アイヌ語で「チケウ岬」と呼ばれていて、それが なまって、あるいは本州からの移住者が増えた為にか地球岬と呼ばれ るようになっただけで、「地球が丸く見える」とかツーリングマップルに 書いてあるけど、何の関係もございませんので悪しからず(笑) そしてここで夕日を撮ったり海をぼぇ〜っと見てる時に思い出したのが、 室蘭の大学に通っていた高校の時のH先輩。 そろそろお腹減ってきたし、北海道最後のメシだから良いトコ教えて 貰おう。 ってな訳で電話。 「prrrrrr……あ、もしもし○○ですけどー」 「おう、どしたー?」 「いや、実はですね。今室蘭にいまして……」 「ハ?」 「いや、だから今北海道の室蘭にいるんですよ」 「あぁ、うん。まぁ、いいや。オマエの事だしな」 「でもってうまいメシ屋でも教えて貰おうかと思って……」 「オマエなぁ、そういう事ならせめて行く前に連絡よこせよな(苦笑)」 「全くですねぇ」 「オマエの事だ!!」 ってな会話の後聞いてみたんだけど、室蘭には無くて隣の伊達市には 安くて美味い店があるゆー事で。 暗いなか探すのは容易じゃないし、あまり食事に関しての欲ってないん で行かない事に。 ……わざわざ電話して置いて(汗) そのお詫びというわけでも無いんだけど、この時依頼を一つ受ける。 それは先輩が住んでた当時工事中だった白鳥大橋を写真に撮って 来いと言うもの。 まだ時間はあるし興味もあったんで行く事に。 そして駐車場を出たところで登別の温泉で行き違った9Rさんと、ここでは 入れ違いになる。 おや? ひょっとしたら彼もまた今日フェリーに乗るのかな? いや、なに。 電話してる間にいかにも「これからフェリー」って感じのライダーが結構 来てたんでね(笑) 入れ違いになってしまったのは残念だけど、日が落ちきる前に橋のところ まで行きたいから。 まぁ、縁があれば逢えるでしょうって事でそのまま地球岬を後にする。 途中給油で立ち寄った日石のおっちゃんに橋の見えるいい場所を 教わったのでそこに行く事に。 教わった通りに走って付いた場所は「白鳥大橋公園」……だったかな? ともかくちょっとした高台にあるPAのような駐車場に停めて、暮れゆく 日とそれに伴い明かりが灯っていく伊達市の夜景をバックにライトアップ された白鳥大橋を眺めぼぇ〜〜っと。 写真を撮ったりもしたけど基本的には煙草すってゆったり過ごす。 結構いい眺めでもっと居たくはあったけど、お腹が減ってきたんでしばし 後に降りる事に。 依頼があったからこそ行った場所だったけど、いいもの見れてラッキー だったなぁ。 この後白鳥大橋を渡って見ようかとも思ったけど有料道路だったので中止。 「北海道最後のメシがコンビニとはなぁ」 とぼやきながらも夕飯を取り、ある名前の駅(謎笑)を発見したのでそこへ ちょっと行ってからフェリーターミナルへ。 手続きを済ませ建物の外で乗船時間を待っていると、なんと地球岬ですれ 違ったあの9Rさんと再会。 どちらとも無く近づいて自然に会話が始まったなぁ。 乗る船は別々だったので、互いの乗船時間が迫るまで。 今回の思い出とかをね、色々話したダスよ。 「来年も還って来ないとね」 二人が共に言った言葉。 大体どんな会話だったのか、これで想像できるでしょ? その後私の乗る船の方が出航時間が遅いのに、何故か先に乗船となった のでそこで別れる。 いつもの挨拶をかわして、ね。 そして乗船。 ここでは特筆すべき事は無し。 乗船後はいつものごとく船内の構造を知るべく適当にうろつく。 ちなみに帰りは雑魚寝部屋では無く寝台のある部屋。 とは言ってそうだな……カプセルホテルみたいな感じと思ってくれれば。 カプセルホテル使った事無いけど(笑) ま、ともかくしばしうろついた後、出航のアナウンスがあったので例によって 甲板に出る。 アナウンスがあった訳だから当然だけど、待つまでも無く出航。 いよいよ北海道を離れるんだなぁ。 離れがたい気持ちは強いけど、でも寂しい気持ちは無い。 また還ってくるって決めてあるからね。 黙って次第に遠ざかる北の大地をひたすら眺める。 愉快な仲間達や優しくしてくれた地元の人との出逢い、見た景色、出来事。 そんな事を思い返しながら、ね。 三日間という短い期間ではあったけど、様々な事をもたらしてくれた北海道 にお礼を。 そして思う。 「また」 ってね。 そう思い前に向き直ったその時。 それは目に飛び込んできた。 鮮やかにライトアップされた白鳥大橋と伊達市の夜景が。 あまりに見事さに一瞬言葉を失って、慌てて船内にとって返してカメラを 持ってきたね。 どうしてもフィルムに収めたくなったから(笑) 何枚も何枚も撮ったよ。 それほど見事な景色だったなぁ。 北海道のくれた今年最後の思い出、だね。 その後甲板で例の曲を聴いてから船室に戻って眠りについたとさ。 (現在までの総走行距離、約1885q) |