ここから桜島を目指して北上開始。

なんだけどね、その前に。

ちょっと言い忘れてたんだけど、佐多岬に行くには「佐多岬ロードパークウェイ」

っていう有料道路を通らなければならないんだけど、この道がまた何とも言えない

ヘンさを漂わせてるんだ（笑）

いや、ちょっとした山の中を抜けるワインディングがいい感じの道ではあるんだ。

ヘンなのは道の周り。

道ばたなんかにはガジュマルやヤシと思われる、いかにも南国って感じの木が

はえてる（植えられてる？）のに、山自体は普通の（というより本州の）植生。

なかなか違和感の強い道だったなぁ（笑）

ちなみに途中に「さたでいごう」なる”半潜水型海中展望船”の乗り場があって、

戻るときに寄ってみようかなと思っていたけど、肝心の佐多岬であぁいう気分に

なってしまったんで、その気がなくなり寄らなかったことを書き添えて置こう（笑）

さて、佐多岬ロードパークウェイを抜けてからは大隅半島の西側を走る２６９号線

というかなり快適なシーサイドラインをしばし北上。

この辺りは夕焼けが良さそうだなぁ……

そうそう。

これまた言い忘れてたことなんだけど、この道からは昨日までいた薩摩半島が

良く見えてるのね。

当然かなり高い山だったから開聞岳も良く見えて。

ひょっとしたら去年行ったけど見れなかった利尻富士って、こんな感じなのかなぁ……

もちろん違うことは分かってるけどさ。

そして思いは自然に長崎鼻で出会ったじっちゃんの事に。

とことんすげー人だよなぁ……

なんつーか

「これからも元気でやれよ、じっちゃん」

じゃなくて

「押忍！がんばります！！」

って言いたくなるくらいパワフルで元気で、そして凄かったよ。

でも、負けねーぜ？

なんぞとつらつら考えながら景色を堪能しつつ走っておりました。

ちなみにこの道の途中には「日（薩？）英戦争砲台跡」ゆーのもあって。

一回通り過ぎてしまって「ま、いっかー」とか思ったけど、思い直して引き返し寄って

見たダス。

ま、それほど大きな史跡って訳でもなかったんだけどね。

それでもしばし

「たしかこっちからは全然弾が届かなかったんだよなぁ。

でもそれを承知でやったってな説もあるし。

なんにしろ熱い時代だったんだよなぁ……」

なんて過去に思いを馳せてみたりして。

やっぱり気になったら寄ってみるのが一番だよね。

もし寄らなかったら

「ふ〜ん、そんなのがあるんだ」

で済んでしまったはずだし。

とまぁ、なかなかいい時間を過ごしてはいたんだけど。

それだけじゃあなかったんだな、これが。

この２６９号線は至る所に「土石流危険渓流」の表示がしてある川があって、色んな

意味で身が引き締まる思いもしてたダス。

やがて今日のキャンプ予定地である大根占町にある「神川キャンプ場」を軽くチェック

だけして通過。

桜島まわってからここに戻ってこようと思ってね。

まだ１４：３０頃だし、なんとかなるでしょ。

それにしても、ホントこの道一帯って夕焼け良さそうだよなぁ……

さっきチェックしたキャンプ場なんて特に凄そう。

「夕焼けが日本で一番美しい町」を謳い文句にするだけのコトはあるなぁ。

旅にでてから夕焼けをまともに見てないから今日は是非見たいぞ。

そう思いつつ県道６８号線から国道２２０号線と走り継ぎ、やがて見えてきたよ。

桜島が。

いよいよ来たなぁ、桜島。

いや、鹿児島っていうと桜島ってイメージがあったんで(^^;;

それからもしばらく走り続け、ようやく桜島に入った所でいきなりびびる。

まさか溶岩台地を思わせる風景に迎えられるとは思ってもなかったよ(^^;;

いざとなりゃ桜島で適当なトコにテント張ろうと思ってたけど、噴煙吐いてるし止めた

ほうがいいかもなぁ……

と根性無しな事をほざきつつ桜島でのお目当てへ到着。

それは時計回りに桜島を回ると比較的すぐにある古里温泉の「古里観光ホテル」

ここの龍神露天風呂が「とりわけいい」ってツーリングマップルに載ってたんで、興味

持ってね。

到着したのは１５：１０頃。

早速受付を済ませたんだけど、料金が１０００円。

……高いなぁ（Ｔ_Ｔ）

これで大した事なかったら泣くぞなんぞと思いつつ「ここの露天風呂は龍神様を奉って

いるのでこれ着てください」いわれて渡された浴衣に着替え、（今回の旅で初めて(^^;;）

体をごしごし洗ってからいよいよ露天に。

……こ、こいつぁ、すげぇぜ（汗）

海に面した露天風呂なんて初めてだ……

しかも湯船から海辺まで狭い所で３ｍ位だったかな？

ま、岩場だし遊泳禁止区域ではあるんだけど。

いい景色だしいいお湯だし、いうことないね、もはや。

ついでにいえばここは混浴だし（爆）

（前述の通り浴衣を着ている事をお忘れなく）

そのおかげで綺麗な異国のおねぇさんと混浴できたし（笑）

まぁ、妊婦さんで旦那とおぼしき男性と一緒だったし、あまつさえおばちゃん５人衆

とも一緒だったんだけどね（笑）

それにしても、入れ違いにでた人が眼鏡してたから私もして入って正解だったなぁ。

いや、ヘンな意味じゃなくてね（笑）

いい湯に浸かりながらいい景色をばっちり見えたからね。

このしつこさでどれだけ私が嬉しかったか察して（笑）

なを、付け加えておくと湯船の岩場には龍神観音を初めとする様々な仏像があり、

神木（だったと思う(^^;;）もあったダス。

こうして露天風呂を堪能しまくり、ここを出たのはなんと１６：１０頃。

普段カラスの行水ですます私にしては驚異的な時間だ(^^;;

ホントにダメになりそうな位いい露天だったからなぁ（笑）

筋肉も精神もすっかりほぐされちゃって、

「もー今日は走りたくねー（尻上がりで）」

とかほざいてたし。

そういや前に能登半島で出逢ったチャリダーさんが言ってたなぁ。

「温泉は好きだけど嫌い」

って。

「せっかくいい感じに動けるようになった筋肉が一気にほぐれるから」

そして

「それでも入りたくなっちゃうんだよねぇ」

……う〜〜む、実感（笑）

とまぁ、こんな状態になってしまっていたんで、キャンプ場まで戻る気がすっかり

失せてしまったダス。

元々来た道を戻るのってあまり好きじゃないしね。

そういうわけで桜島で泊まることにして野営地を探しつつ出発。

んが、いともあっさりと考えを変える。

というより改める。

至る所に「この近辺は噴火の際云々」って書いてある看板があるし、あまつさえ

いくつか避難壕を見かけたんで。

ちょっと桜島を甘くみてたなぁ……

公園ででもと思ってたけど、実際行ってみたその公園はなんかテーマパークも兼ね

てるらしくて（？）今一野宿向きではないし。

まぁ、たまにはいいかゆー事でユースホテルに泊まることに。

なかなか見つからなかったけどね（笑）

到着したのは１６：４０頃。

総走行距離は約１６５０�q。

と、ここまで来ておきながら後半へ（笑）