六日目(07/08)

 

09:00頃

起床。

確か5時頃に目が覚めてはいたけどぼぇ〜っとしたりうつらうつら

してたらこんな時間。

で、起き出してからは食事。

今日は昼を抜くつもりなんで少し多めに食べ、後は雨が止むのを待つ。

何してたかったっていうと、ブルースハープの練習したり荷物の片づけ

したり音楽聴きながら物思いに耽ったりうたた寝なんぞしたり。

つかホントに午後に雨止むのかよ(汗)

なんかず〜〜っとしっかり降ってんだよなぁ。

やれやれ。

 

15:00頃。

ようやく雨足が弱まってきたので、炊事場に行き洗い物をしてから

最終的な荷物のまとめ。

さぁ、いくか〜。

と、思った時に雨が強くなる。

そらもーザンザカ降る。

マジかよ(汗)

しかしアレだね。

こうやって”雨だからテントで過ごす”のって初めてだよね。

いつもは日程に余裕が無いから雨だろうとなんだろうと行かなけ

ればならなかったからさー。

そう思うと

「軟弱になったかもなぁ」

とも思う反面

「こういうのもなかなかいいな」

って思ったり。

せかせかせずにのんびりってね。

もっとも雨の時にしか見れない物もあるって知ってはいるけど。

 

15:30頃。

そろそろ本格的に雨足が弱まったと見えたので出発準備。

でも止んだ訳じゃないんで雨装備で。

そして少しづつ荷物を運んでたんだけど。

またしてもカラスに荷物を漁られる(汗)

しかも今回は凄いよ〜。

前回って実はコンビニのフクロを漁られただけなんだけど、今回

なんとサイドバック(リアシートに振り分けてあるの見た事あるっしょ?)

に被せてあったレインカバーを外し、ファスナーまで開けて漁られた

んだから。

しかし、だね。

前回とは違い喰いもん何も入ってねーんだよな(笑)

故に実質的な被害は無し。(荷造りし直したけど)

さらに持ってたメンソレータムの蓋が開いてた(これはこれでびびった

けど(笑))んで、もしメンソレを口に入れでもしてたらさー。

もーざまーみやがれってなモンだよね(笑)

にしてもカラスってホント頭いいわ。

ちっとこれから気ぃつけないとなぁ……

 

16:00頃

ちょっと雨が降ってたけど出発。

こんな時間になったんならもう一泊してこうかとも思ってはいたけど。

カラスから逃げたかったし(笑)目的のみさき台公園キャンプ場まで

さほどの距離も無いからね。

で、昨日に引き続き海岸線を走ったんだけど、段々雨は上がってきて

見晴らしも良くなり。

そしてついにヤツが見えたダス。

「利尻、だよな?アレ。

……来てやったぜ、コノヤロー(しみじみ)」

少しテンション落ち気味だったけど、これで一気に盛り上がる。

道もまっすぐ続くいい道だったからね。

気分良く走り続け、途中セイコーマートに寄り

 

18:00頃

みさき台公園キャンプ場着。

海に面し見晴らしが良く、天文台があるくらいなので余分な明かりが

ない好条件。

サイトは芝に覆われていて、この時は雨上がりだったからかなり

グチャってたけど、晴れた時なら気持ち良さそう。

ついでに7月15日くらいまで無料。

トイレは水洗だし、水場はきちんとしている。

そしてさらに、だ。

すぐ側にお風呂に入れる場所まである。

ついでに焼き肉屋(?)までありやがる。

ここまでいい条件が揃ったキャンプ場ってそうそうないぞ、きっと。

「出発して正解だったなぁ」なんぞと思いつつテントを設営。

その後は先客さんや後から隣に来た人なんかと少し話をしたり。

まぁ、あまり話さずぼぇ〜〜っとしてる方が多かったけどね。

しばし時間を潰す。

なぜか。

それはだね。

 

18:45頃。

夕焼けの撮影開始。

実はこの時もかなり曇っていたんだけど、水平線の辺りは雲が切れて

いて、夕焼けが見れたんだね。

しかも利尻まで。

雲と海面は黒く。

その間だけ紅く。

夕日をうつす利尻。

少しづつ沈みゆく太陽。

微妙に、だけど確実に移りゆく景色。

まるで色鮮やかな墨絵のような風景。

感激……だったなぁ。

「やったぜ、コンチクショー……」

何度も何度も呟いていた。

ただひたすら眺めていた。

夢中でシャッターを切っていた。

いい気持ち……だなぁ……

 

19:20頃。

夕日は必ず沈む。

当たり前の事だね(汗)

でも分かっていながらも惜しまれる程の夕焼けは終わりを告げ、太陽

は完全に沈んでしまった。

さて、んじゃ気分を切り替えて風呂にでも行きますかね。

しかし一人ではなかったり(笑)

私の隣にテントを張った人もどうやら同じく風呂に行く様子だったので

声かけて一緒に行ったダス。

ま、夕焼けを見てる時に声かけられたからでもあるんだけど(笑)

 

20:00頃

風呂から上がって一人でお食事開始。

埼玉からセリカ(車だよ(笑))で来た、もう一人の人は焼き肉屋で食事

するって事だったんでね。

滅多に見れない景色を肴に、鮭とか焼きながらビールを。

「夕焼けは終わったんだろ?」

って思うでしょ?(笑)

ところがね。

海面と雲の狭間が紅かったんだよ、まだ。

太陽は完全に沈んでたのに。

なんか……凄いなぁ……

今日はいいもの見れてホント嬉しいわ。

21:30頃(?)

夕食を食べ終わったセリカさんが私のテントのところに来て途中参加。

ほら、私のほうはメシっていうよっか呑みだったからね(笑)

共に呑みつつ色々な会話をしたなぁ。

特に彼は車だし、しかも登山しにきてる人なんでね。

今までに出逢った人とは違う話を聞けたし、向こうにしても同じ様子。

おそらくライダー特有と思われる感じ方や小樽の時のことなんかを

話すとしきりに感心してから。

ま、大したことじゃないんだけどね(笑)

ちなみに彼は明日稚内に車を預けて(フェリーターミナルにそういう

駐車場がある)利尻に渡って、明後日利尻富士に登山との事。

で、その辺の話を聞いてたらね。

なんだかこっちも登りたくなってきてしまってさー(笑)

「そうか、そういうやり方もあるか」

って思ってね。

私にとっての山って今までは麓に立って見上げる物でしかなかったけど

「登る」ってのもいいかもね。

まぁ、そんな感じでお互いいい刺激を受けつつ(と、私は信じてるけど

向こうはどうかなぁ?(笑))語らってたんだけど、

 

23:20頃

雨が少しぱらついて来たんでお開きに。

もう少し話していたかったけどね。

ちなみに彼は明日は6時頃出発の予定だそうな。

私は7時起きの9時頃出発ってな感じ。

故にここで別れの挨拶を。

「楽しい一時をありがとうございました(笑)」

「こちらこそ貴重な話をどうもでした(笑)」

「それじゃ、またいつか何処かで」

「ええ、またいつか」

とね。

 

24:00頃。

やっぱりいいよな、こういう出逢いって。

良き出逢いに満ち足りた想いで眠りについたのであった。

明日はどんな事があるかな…………

(本日までの総走行距離約1840q)

 

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