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Q1.EVって何ですか。
A1.EVのEには、エコロジーとか、(ゼロ)エミッションとか いくつかの単語が当てられることがありますが、ここでは電気を意味するエレクトリックをあてて、Electric
Vehicle:電気自動車の略とします。電気自動車ってどういうこと?っていう質問もありました。エンジンとガソリンの代わりにモーターと電気(電池に貯めておく)で走る自動車です。
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Q2.なぜEVが必要なのですか。
A2.理由には大きく分けて環境面と、エネルギー面の二つがあります。特に環境面では特定地域の大気汚染の問題の他に、二酸化炭素の排出量増加による地球温暖化の問題がクローズアップされています。このままでは100年後に人類が存在できるのか、と言うくらい、深刻な問題になっています。
エネルギー面ではアジアの国々がこのまま発展してくると、30年から50年くらいで、石油が枯渇すると言われています。石油はガソリン以外にも、色々な工業用品に使われている大切な資源です。これが無くなると現代の社会では車が走らないだけではすまされない状態になるでしょう。
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Q3.EVってかえって効率悪いんじゃないの。ほんとに環境に良いの?
A3.エネルギー換算の数値は設定条件によっても変わってきますが、現在一般に言われている方法で換算すると、同じ原油量に対し、2〜3倍効率が良いと言われています。最初から電気自動車として設計された試作車でも、良い結果が出ています。
また電気自動車なら、火力発電にこだわることなく、地熱や、風力による発電でも走ることが出来ます。この場合は、二酸化炭素の排出は車に限って言えば、ゼロです(施設を作る・稼働させる為に出る分は別)。たとえば家庭の屋根の上に設置した太陽電池からでもEVを走らせることは可能です。(現に挑戦している人もおりますし、自動車メーカーで、試作テストをしているところもあります。)
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Q4.EVの構造はどうなっているのですか。
A4.構造的にはエンジン自動車より簡単です。簡単に言ってしまうとエンジン自動車から、エンジン・ドライブシャフト・デファレンシャルギア・マフラーなどの動力・伝達系を取り除く。次にあいてしまった空間に、モーター・コントローラー(モーターを制御する)・バッテリーを詰め込む。モーターはエンジンの位置に取り付けして、ドライブシャフトに直結させることもできますが、最も電気自動車らしいのは、各タイヤに直結する形で、四つのモーターを取り付ける。とんでもないスポーツカーが出来上がります。バッテリーもドライブシャフトなどの空間を利用して床下に収納すれば重心の低い車が出来上がります。エンジンと違って部品点数も少なく、油汚れもほとんどありません。
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Q5.EVって、重くと遅くて走らないって聞いたけど・・・
A5.それは一昔前のことです。現在のEVは良く走ります。アメリカでは改造EVのレースもありますが、一般の改造EVでも時速100キロ以上をマークします。確かにバッテリーの重さは相変わらずですが、バッテリー性能も向上しています。また最初からEV用に設計することで、逆にバッテリーの重さを利用することもできます。加速性能もモーター・バッテリーの選択やコントローラーの設計で、色々な味付けが出来ます。重くても走る!!それが今のEVです。
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Q6.でも乗り心地はどうなんですか。
A6.とても良いです。EVはモーターを動力として走ります。止まっているときはアイドリングもなく、当然振動もありません。モーターは低回転からトルクが平均して出るため発進もスムーズで、回転数による振動変化もなく、Q4でも述べたように、重心も低くできる為小型のEVでも乗り心地は高級車並と言われています。
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Q7.運転は難しくないですか。
A7.操作自体はエンジン自動車と変わりません。キーをいれスイッチを回す。アイドリングがないのと回転数によるエンジン音の変化がないので、停車時・発進時・走行中のスピード感に慣れが必要かもしれません。しかし乗ってみると、ロードノイズもあるし、全く違和感を感じません。同じ自動車です。
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Q8.安全性はどうですか。
A8.現在メーカーから出ているEVについてですが、衝突しても電気系統のショート・発火が起こらないような安全対策がなされています。EVが特に危険と言うことはなく、エンジン自動車と同程度の安全性が確保されると考えて下さい。
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Q9.一回の充電でどのくらい走れますか。
A9.ちょっと難しい質問です。一回の充電で走行できる距離を一充電走行距離と言います。基本的にはバッテリーの容量しだい、と言えるでしょう。現在のEVの一般的な数値からいうと、70kmから100km位といってよいでしょうか。ただ、ビデオ等のバッテリーでもご存じと思いますが、ちょい乗りを繰り返したり、充放電を繰り返したりなどによって、変わってきます。初めからEVとして設計すれば、効率よくバッテリーを収納できますし、より多く収納することにより、走行距離をのばすこともできます。また、バッテリーの種類によっても一充電走行距離は変わります。
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Q10.充電にはどのくらいの時間がかかりますか。
A10.だいぶかかります。(笑)これもバッテリーの容量によります。また、充電の際の電圧にもよります。一般的な家庭の100Vより200Vの方が早く充電できると考えていいでしょう。(電力会社では少し前から家電品の200V化を進めたがっているようです。)で、現在のところ放電状態からフル充電までは八時間位かかると考えて下さい。ただ、全く放電してしまうということはあまりないでしょうし、インフラ整備により、駐車中に充電するということも可能です。
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Q11.EVが増えたら電力が足りなくなりませんか。
A11.今 日本にある車を全部EVにしたとして、それが全部夜間に充電するとしても、現在の発電所だけで十分 充電できるという試算結果がでています。発電所は夜間でも完全に停止させてしまうわけには行かないので、夜間電力を利用した温水器などを作って利用を図っているくらいで、その意味では電力の有効利用とも言えるでしょう。(基本的に電力は作り置きができない)
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Q12.充電方法は?
A12.充電には充電器が必要です。これもビデオカメラと同じです。電源から充電器を通して、車のバッテリーへ充電します。車に充電器を積んで いつでもどこでも充電できるようにすれば便利ですが 車重は増えてしまいますし、収納スペースも必要です。インフラ整備が進めば、充電器を持ち歩かなくてもよくなるでしょう。また、非接触(コンセントをつながない)の充電も考えられています。そうなれば、車を所定の位置に止めるだけでOK。
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Q13.EVってどうしたら手に入れることができますか。
A13.1)市販車を買う。2)自分で改造する(コンバート) 現状どちらかです。
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Q14.EVって高いんでしょ?
A14.市販車は同型ガソリン車の2倍以上。たとえばトヨタの「RAV4L V EV」は495万円。
市販車購入の場合は補助もあるようです。現状ではコンバート(改造)するにも結構な金額がかかります。ただ、EVが量産ラインに乗った場合、現在の同クラス車の半額くらいになるのでは、とのことです。これは部品点数が少ないことや機械部品が少ないことなどによります。現にアメリカでは日本円で百万円台のEVも出ています。ただし、バッテリーはリースのようです。(これはバッテリーの性能が、まだメーカー保証の対象になり得ないため)
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Q15.ハイブリッドやGDIとはどう違うの。
A15.GDIは直噴方式により燃費を向上させたもの。従来のガソリン車の延長線上にあります。ホンダのLEVもガソリン車です。ハイブリッド車には方式により2種類あります。基本的には電気モーターとガソリンエンジンの両方を積んでいて、エンジンがモーターをアシストしながら走る方式です。エンジン回転を安定させることができる分、ガソリン車に比べ排気はきれいです。バッテリー上がりの心配もありませんし、走行距離もガソリンスタンド次第です。
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