第10回  1999そしてミレニアム
 ついに2000年(ミレニアム)を迎え、サッカーも『新世紀』に入ろうとしている(気がする)今日この頃、昨年のサッカーを振り返ってみたい。

 日本(Jリーグ)では、エスパルスの準優勝に始まり(天皇杯)、エスパルスの準優勝に終わった(チャンピオンシップ)1年でした。今年こそは・・・エスパルスファン共通の思いである。
 そして『トルシエ・ジャパン』である。1年前は「アジアカップ惨敗」という暗い状態だったが、ようやく夜明けを迎えた感がある。あとはA代表である。今年は「オリンピック」も大事かもしれないが、2002年に向けた鍛え直しをして欲しい。大きな大会こそ少ないが、それだけに選手の選定を進めるべきである。そろそろそういう時期に来ていると思う。

 世界では、大きな大会こそなかったが(南米選手権くらい)、それゆえニューフェイスの台頭した年だったと思う。世界のサッカーレベルの判断は、来年のヨーロッパ選手権で明らかになるであろう。そのための準備の年だったように思う。(ワールドカップの翌年は、いつもこんなものだが・・・)
 ヨーロッパ選手権は、個人的に「スペイン」に期待している。チームに限らず、新しい戦術やシステムにも期待したい。

 2000年ということで世界は盛り上がっているが、20世紀締めくくりの年として、そして21世紀をリードするような選手、チーム、監督、戦術が出てくることに期待したい。日本がその仲間になれることを祈っている。「シドニー・オリンピック」でその断片を見せ、2002年へ向け突き進んで欲しい。

 最後に、個人的に昨年のベストゲームを3つ挙げたい。異論があるかとは思いますが・・・

 1,ヨーロッパ・チャンピオンズカップ決勝「バイエルン・ミュンヘンvsマンチェスター・ユナイテッド」 (It's miracle!)
 2,シドニー・オリンピックアジア最終予選「カザフスタンvs日本」(日本ラウンド) (トルシエ・マジックでした)
 3,天皇杯決勝「清水エスパルスvs横浜フリューゲルス」 (フリューゲルス最後というより前半のエスパルスの内容で)

 こんなものではないでしょうか。

 (2000.1.8)