第11回  2月の日本代表の試合は・・・
 久しぶりにコラムします。サッカーの試合がなく、ラグビーやマラソンに熱中しているうちに、気付いたら日本代表は試合してました(笑)。カールズバーグカップはwowowだったため見れませんでした。サッカーを本気で追いかけるには有料放送を入れなくてはいけないご時世になったことを痛感しています。
 結果の方はあえて書きませんが、近いレベルの相手にはぴりっとせず、明らかに低いレベルには強く、明らかに高いレベルにはやはり勝てない・・・日本代表の現状はここ数年変わってない、いや落ちているとまで言って良いと思う。
 メディアは『トルシエ』に責任を押しつけようとしている風潮がちらほらでてきた。確かに彼の功罪は大きい。『トルシエ』が「KAZU」に頼り、「KAZU」は『トルシエ』を高評価する。なんだか書くだけで悲しくなる。(ミルチノビッチ(中国代表監督)も「KAZU」を褒めていたが、彼のは皮肉にしか聞こえない)
 こんな記事が出ること自体、『トルシエ・ジャパン』も終わりが近いことを暗示しているように思う。
    

 彼の去就はともかく、私は日本代表の問題点はここ数年全く変わっていないと思う。
 一言で言うなら”決定力不足”。しかしこれは『トルシエ』の責任とはいえない。この問題に気付いていて、直すことをしない(出来ない)のはトルシエの問題ではあるが・・・

 この問題は日本のサッカーの育成システムにもあると思う。日本のシュート練習は「何分やったら終わる」ところが多い。また、全員が同じだけ蹴れるような配慮をする。しかしブラジルは「何点取ったら終わる」そうである。このあたりの考え方の違いが、理由の一つではないかと思う。
この問題は長い目で見る必要があると思う。ここは目をつぶって、98W杯で優勝したフランスを例にして、それを上回る「何か」を身につけて欲しい。その「何か」に期待したいと思う。

 (2000.2.28)