埠頭の主

日本平から見た清水港



息子が小3の春、玩具メーカーの戦略にはまって釣竿を購入。
バス釣につれてけとせがんだ。
仕方なく富士五湖の西湖に出向くものの、所詮ずぶの素人親子。
釣果は見事にゼロ。
ところが息子は懲りずに、海につれてけとせがむ。
今度はスズキを釣りたいとの事。
臍で茶を沸かす様な話だが、子供の夢を砕くのも大人気なかろうと、
近くの清水港袖師埠頭に出かけた。
何時もなら飽きっぽい息子が、珍しく一時間以上ルアーを投げ続けた。
すると如何だ、息子のスプーン(ルアー)にボラがヒット!!
30cmとボラにしたら小さいものだが、
親子二人で喜ぶには十分なサイズであった。
ところがあれから三年以上経った今、釣に狂っているのは俺のほうだ。
殆ど毎週、休日は埠頭に座って竿を出す。
下の娘には「お馬鹿な父さん」といわれているらしい。




             



                  



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