わかこさん、その歴史を語る
忘れもしない。唐瀬街道を市高前から少し三松のお寺方向へ行った迎え側に、その店はある。開けっ放しの戸をぐるりとくぐる。ある、ある、ある。おなじみのカツサンド、やきそば、えびグラタン、ケースの中にうやうやしく並んでいる。「いらっしゃいませ」あいかわらずの元気な声。取材の申し込みにおばさん照れて、「急だから、まあ、どうしよう」お化粧直しにひっこまれちゃったら、こちらこそどうしようでドキドキ。
お店を開店したのが昭和37年、もうかれこれ、40年、市高とともに歩いてきましたというわかこさん(おばさんの名前初めて知りました。いい名前だー。)おかげで、いろんな生徒さんと出会いました。時々、すっかり大人になったOBが、「おばさん僕を覚えてる?」と尋ねて下さり、とても嬉しいと話してくれた。
前出のカツサンド、やきそば、えびグラタンは部活帰りの生徒に今も大人気。「昔はね、お金足りなかったりすると、(おばちゃん、つけにして、明日もってくるから)という子もいました。もしや踏み倒した子の2.3人いたらと、少し心配しながら聞いてみると「市高の子はみんな、いいこです、そんな子はいませんよ」と高らかに笑う。(もし、俺、私、踏み倒してるって人いたら、今からでも、返しに行ってくださいね。あんないい人だましちゃまずいですよやっぱり。)
お問い合わせのチェリオについて聞いてみる。「ああ、こーんな、おっきいビンのねー」手を大きく広げる。「もう、今はないですよ、なくなっちゃいました」くくーっ残念。「そうそう、うちのパン食べながら、ここでね、みんなチェリオを飲んでいきましたね」指差す店の奥には今もあいかわらずのテーブルと椅子。「一番たくさん入っていて、お得だったんですよ。部活終わって、のどカラカラって、ぐーっとのんでましたね」最近の市高生は変わりましたかの質問に、「お金足りない時、明日持ってきてくれれば、というと、(あっ、いえ、やめときます)時代でしようか、すごく、しっかりしていますよ。」
今の市高生に一言の問いに「男の子に、もっと元気にしてほしい。女の子は、みーんな元気ですよ。男の子はお父さんになるのだから、うちのパンをもりもり食べて頑張ってほしい」のことでした。お嫁さん欲しいOBの男子諸君、今からでもおそくない。杉山さん行って、まずパンをもりもり食べることからはじめましょう。必ずやいい子が現れること、保証はできませんが、なせばなるです。イージーに流れるのが市高ではないか!☆いえっ違います?これは失礼。(*_
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