菅平ツーリング(1/2)

日時 00年4月28,29日
ルート
1日目 (310km)
沼津−富士−身延町−韮崎−茅野−蓼科−立科町−東部町−湯の丸高原−鳥居峠−菅平
2日目 (250km)
菅平−真田氏歴史館−佐助(そば屋)−東部湯の丸IC−佐久IC前おぎのや−臼田−清里−須玉IC−甲府南IC−精進湖−道の駅朝霧高原−富士−沼津
走行距離 560km(燃費25km/g)
費用 17600円(交通費3500円、宿泊9000円、食事飲み物800円、お土産4300円)

1.いきさつ
昨秋、掲示板で信州真田町のえみさんと知り合いになった。真田町と言えば戦国時代を知力と武力で渡り合った真田氏のふるさとである。真田町にはスポーツ合宿で有名な菅平高原がある。 以前から一度は行ってみたいと思っていたのでこのGWの休暇を利用した。1週間前あたりから心うきうきであった。

2.出発
前々日までの雨も上がり好天である。前日に揃えた荷物を確認してバイクに積み込む。少し寒むそうなのでベストを1枚追加する。山の神の見送りを受け8時に出発した。まだ通学時間なので小中学生に注意しながら走る。 行き付けのガソリンスタンドで満タンにする。通勤時間なので車が多い。普段は走らない時間帯なので勝手が違う。突然右左折する車に注意する。富士、芝川を通り52号線に入る。平日なのでトラックが多い。 また所々で道路工事による片側交互通行がありペースが落ちる。
道の駅「とみさわ」でちょっと休み、52号線を北上する。身延の町もバイパスができて一気に通過できるようにった。しかし楽しいのはここあたりまで。 韮崎に近づくにつれ市街地を走るようになり信号が多くなる。楽しくない道である。韮崎から20号線に入り二度目の休憩をとる。振り返ると富士山がよく見えた。

20号線
目指す長野方面。すぐ先が清里方面への分岐

20号線は車が少なくそれまでの欲求不満を解消してくれた。 長野県との県境に近づくにつれカーブが増えてくる。天気は良いが少し寒くなってきた。茅野の町に入り道に迷ったがなんとかビーナスラインに入ることができた。ビーナスラインといっても無料区間である(追記:ビーナスラインは86年より順次無料開放され、02年に全線無料開放された)。 随所で工事中なので路面の状態は最悪であった。時間はちょうど12時、どこかにコンピニがないか気にしながら走っていると左手にセブンイレブンが見えてきた。ツーリング時の昼飯はいつもコンビニである。

3.蓼科
腹ごしらえもできたので出発する。蓼科はもうすぐである。2年前のGWに家族で来て以来である。大門街道(国道152号線)には行かずビーナスラインをそのまま進む。少し遠回りだが時間はたっぷりある。 前回は車だったのでやっとバイクで来れた感激を味わいながら走る。しかし道はカーブの連続で気が抜けない。幸いなことに前後に車がいないので自分のペースで走ることができた。コンビニを出て30分、白樺湖に到着した。 連休前なのでほとんど観光客がいない。このファミリーランドも明日からにぎわうのだろう。

白樺湖
白樺湖から車山方面を望む
パーク
ファミリーランドの1施設

さてここから佐久小諸方面に向かう道は全くの初めてである。国道152号線に入ったつもりが県道であった。どちらでも問題はない。山の中を1本道を快適に進む。平地が見えてきて1本道がいろいろと分岐しだした。 なんとなく走っているうちにどこを走っているのか分からなくなった。目指すは国道18号線である。どこでもいいから18号線に出たいと思いながら勘だけを頼りに走った。そうこうしている内に18号線と交差した。 そしてコンビニが見えてきたので道を確認するために休憩した。走行距離がすでに200kmを越して疲れも出てきたところでもあった。

4.峠越え
地図で確認するとすばらしく便利な地点に来ていることがわかった。ちょうど浅間サンラインと菅平道路が交差しているではないか。時計を見ると午後2時を過ぎたところである。このまま菅平へ向かっても早すぎる。 えみさんから湯の丸高原はいいところだと教えてもらっていた。地図で確認すると大した距離でもない。山の方も晴れている。覚悟を決めて出発である。 浅間サンラインを西に向かい湯の丸高原の案内に従い左折する。最初は単調な上りであったが進むにつれ急なカーブが増えている。砂利が浮いているので恐い。ゆっくりゆっくり慎重に走る。湯の丸高原には20分ほどで着いた。 標高が高いためかなり寒い。お店は休業していた。スキーシーズンが終わって次の準備と言ったところか。お店の方に聞いたら今度は登山やハイキングの客を迎えるとのことであった。

湯の丸
寒くて震えている

湯の丸高原は県境(地蔵峠)でもありここから群馬県(嬬恋村)である。途中に鹿沢温泉がある。国民休暇村もある。JR吾妻線に万座・鹿沢口という駅があるがずいぶん遠い。 順調に下って国道144号線と合流した。右へ行けば草津方面である。草津まで足を延ばすほど時間はないので左折して鳥居峠に向かう。
左手に湯ノ丸山が見える。お椀を伏せたような特徴のある山である。鳥居峠はまたまた県境である。再び長野県に戻ってきた。ここに来るのは4年振り2回目である。実に懐かしい。前回は長野県側から来た。 峠の食堂の駐車場にバイクを置いた時、「集団バイク禁止」と書いてある立て看板が目にとまった。食堂の入り口に目をやると「駐車場で弁当を食べることを禁止」とあるではないか。たぶん店に中にもいろいろ書いてあるのだろう。 そう言えばしゅんさんがHPに書いていたなあ、そのことを思い出した。
鳥居峠
派手な看板である。四阿山と書いてあずまやさんと読む。難読だ!

5.宿到着
ここまで来れば菅平まであと少しである。菅平の入り口まで7kmぐらいあるはずだと思っていたら「右折菅平」の案内が見えてきた。道も狭いしおかしいなあと思いながらもきちんとした案内板だったのでそれに従った。 狭い山道で、走れど走れど人家も何もない。不安いっぱいに走り続けること20分、やっと集落らしいところにたどりついた。宿のHPから打ち出した案内図で見て紛れもなく菅平であることを確認した。
まだ少し時間があるので菅平ダムまで行ってみることにした。ダム湖は予想外に小さかった。それから来た道を戻って宿探しである。ゆっくり走りながら今日お世話になる鈴蘭館(えみさんに紹介してもらった)を捜した。 ちょうど峰の原高原へ行く道の角にあった。荷物を降ろす前にフロントで確認する。「お待ちしていました」、フロントのおばあさん(宿のご主人のお母さん)が笑顔で迎えてくれた。

鈴蘭館
素敵なお宿。バイクでは気が引ける

部屋に入り一休みした途端に電話が鳴った。「○○えみさんから電話です」。えみさんからではないか。何も心の準備をしていないのに電話でお話することになるとは。それでも掲示板やメールでお話していたので自然にしゃべることができた。 最後に明日の時間と場所を確認して電話を切った。突然の電話で気持ちがたかぶっていた。明日が楽しみである。
風呂に入って疲れをとり、待望の風呂上がりの一杯。この一杯のために走ってきたようなものだ。夕食もおいしかったので残さず全部食べました。


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