58年ぶりの大雪 名古屋空港混乱

 

註:ここの部分は釣りに関係ないので、飛ばしてください。

でも、誰かにこのドラマを伝えたかったので、お時間のある方はどうぞ。

 

新空港セントレアはおしゃれな空港。見る、食べる、遊ぶいろいろと楽しめます。しかも静岡からは2時間。
シンガポール経由で行くと、シンガポールで5時間遊べ、NZ便よりも5万円以上安い!

 

この条件、乗るでしょう!?乗りました。はい。シンガポールでは何をしようかな!シンガポールエアーは評判良いし。
これが波乱の幕開け・・・・

 

「名古屋は雪なんだって。」

「ほおっ。良かった。出発は明日だから大丈夫だな。」

12月22日(木)職場忘年会。担当部として出席。明日のフライトは9時50分。6時30分頃に空港に着くためには
午前4時に出発する必要があるから、11時に帰宅すればいいなあ、という算段。・・・・だったけど。

「トラウトキングの夷谷です。名古屋空港、今日(22日)は閉鎖になってしまったようで、この後も様子がわからない
ので、できるだけ現地に行ってください。」

宴会の出鼻、こんな連絡が入りました。万一欠航になった場合、次の日からはほぼ満席のため、カウンターに並んでいた
数人だけが乗れる可能性があるのだそうで。

 

酔いを覚まし、出発ができる時刻は6時間後の午前2時。じりじりとしながらも睡眠をしようと努力したものの、やはり
無理。不眠のまま出発することにしました。

道路情報をチェックすると名古屋周辺の高速道路は全て通行止めで真っ黒の表示。

東名は下り線豊川で閉鎖、三ヶ日インターまで20キロ以上の渋滞。

浜名湖の北側をあきらめ、1号線、浜名バイパス方面から愛知へ入るルートを想定し、浜松インターから南下するものの、
大型のトラックに囲まれながらでペースは大幅ダウン。やっと浜名バイパス、という時、前方に渋滞。あっという間に大型
トラックに囲まれてしまいました。右側は中央分離のガードレールで四面楚歌。・・5分、10分、いっこうに動く気配を
見せないまま30分、40分・・・。

1時間ほど微動だにしなかった車列が突然車一台分ほど動くもまた停止

NZマタウラライズ攻略計画が、愛知県にも入れずに終わるのか・・・

 

観念したとき、またもや車に動きが。事故を起こした車が移動したのかな、と思ったけれどもそれにしては動きが悪い。
なんと大型トラックが流入路をバックして行くではありませんか!あっぱれ!前方が全然動かない中、流入路以全の車が順
に脱出し、なんとか旧道で浜名湖横断に成功。行け!進め!目指せ!セントレア。

 

この後は豊橋、蒲郡、半田を経てセントレアへ、という計画でした。国道は大型トラックでいらいらするので、県道4号線
から豊橋へ向かいましたが、なんと湖西市内、道路はスケートリンクに!!チェーンを巻く車、乗り捨てられている車を避
けながら豊橋で1号線に合流・・・まであと30m。・・・動かない。なぜ?

 

1号線は大渋滞でした。ナウシカの映画の中でオームが突進した後に止まっているような状態で。メジャーな路線は行けま
せん。GO!ウラミチへ、GO!マタウラへ!

(実際はこんな余裕はなく、気が狂う寸前でした。)道路情報を更新していないHDナビで道を探し、迷走しながら23号
線にたどり着き、蒲郡へ。

 

いいぞ、いいぞ、順調だ。これならば望みが。と思っていたのもむなしく急停止

またまた微動だにしなくなったのです。前方には果てしなく続くテールランプ。ああ、今度こそ終わりかぁ。

「間に合わなかったら、セントレアで一泊していこうか。」間に合わなかった悔しさを紛らわす何かお楽しみがなければ
やってられないからこんな話を車中でしていました。

 

浜名バイパスとの違いは、中央分離帯がないこと。ナビを確認し、迂回ルートが有りそうなのでUターン。大塚町内の雪で
埋もれた山道を右往左往。詰まったら引き返し別のルート。前日にミシュランスタッドレスに履き替えた我がレガシィは本
当に頼もしいスーパーカーになっていました。十能交差点にたどり着いた私たちの目の前には、道路を迂回するために細い
道に入り込んだ大型トラックの列。

この渋滞は、星越峠という短い峠を登れない車達が作った物でした。

 

蒲郡市街に着いたときは、時刻は6時過ぎ。夷谷さんを早朝から電話で起こし、飛行場の様子をお願いする。飛行機は飛ぶ
が、自分たちが着けないパターンが最悪。間に合わなかったら飛ぶな、と勝手な願いを抱きながら247号を西進。渋滞無
し。大型車無し。最高だ!最高だ!

 

予約していた民間駐車場に着いたのが8時。シンガポールエアラインのカウンターの列に並んだのが8時30分。オンライ
ンで事前にチェックインをしていたので、席もばっちり。良かった良かった。こんなに感激したのはいつ以来だろう・・・。

報告は以上。・・こんなんでも構わないかな、なんて思うほどでした。

 飛行機に乗れた喜びからか、興奮していたらしく、相席の方に、シンガポールエアーは初めてですか?などと聞かれてしま
いました。旅慣れている方だなあ、とお話をすると、お仲間とクライストチャーチから山の方へ釣りにいかれるそうで。何で
も湖から差してくるビッグワンがごろごろといるということ。機会があったらそんな経験もしてみたいものです。

 おまけ:シンガポール航空のCAはきれいな人ばかりでした。民族衣装をベールにしたユニフォームもかっこよかったけど、
写真を撮る勇気がありませんでした。でも、きれいだったなあ・・・。

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