星がここまで降りてきたから



微熱のある日は 未来が少しだけ

滲んで見える もしも一人きりなら

丘の上にのぼったら 海が空まで広がっていた

大切な人となら 明日が見える

この世界が始まる時 ちりばめられた

星が今も同じ場所で輝いている

今夜は奇跡も信じられる

星がここまで降りてきたから



こっそり泣いたら 涙は戻らない

二人でいるから 涙は星になる

照れ隠しで笑っても 素直な気持ちがうれしいから

いつまでも その名前 呼んでいたくて

この世界が終わる日まで 守り続ける

赤いバラに隠れていた星のひとつを

約束の指に そっと飾ろう

星がここまで降りてきたから



この世界が始まる時 誓った言葉を

枯れることのない白い花びらに永久に刻んで

二人の愛が動き始める

星がここまで降りてきたから

ずっとこの手を離さないで


            作曲 増田浩二



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