Q20 ノートを書くのが苦手です。
A20 ノートの役目は、二つあります。それが本当に分かってくると、ノートも自然にきれいになってくるでしょう。
ノートの役目の一つ目は、頭の中を整理することです。
多くの知識は、言葉や文字で入ってきます。
それを受け入れさえすれば、頭がよくなるかというと、そうでもありません。
それだけでは、脳の半分の力しか引き出せないからです。
大脳は、左と右の二つに分かれており、それぞれの特性が違うそうです。
文字、言葉を扱う左脳と、音や図、絵を扱う右脳。
脳は、この両方をバランスよく使わなければなりません。
そこで、ノートの登場です。
分かったことを、ただ、文で書くだけでは、左の脳しか使いません。
ところが、わかったこと、考えたことを、図式や色で上手にまとめると、右の脳も働きだします。
ひらめき、発明、感性と右の脳が密接にかかわっているらしいことが、分かってきました。
ノートを見やすくまとめることは、とても重要なことです。
ノートの二つ目の役目は、脳の部屋のドアを何度もノックする道具になる、ということです。
ノートには、自分が理解したことや、きっと大事だろうと自分が思ったことが書かれています。
ですから、他の何を見るよりも、自分のノートが、自分の脳のドアをノックしやすいのです。
ただ、それを生かすためには、自分で何度も見たくなるようなノートでなくてはいけません。
では、この2つのことを生かせるように、ノートづくりを考えましょう。
授業中は、板書を写したり、先生や友達の発言をメモしたりで、忙しいでしょう。
そんな忙しい中で、凄いノートが出来上がっていたら、天才です。
普通は、授業中に必死にノートをとっても、自分が満足できるノートにはならないはずです。
ですから、ちょっと面倒ですが、家に帰ったら、一度、ノートを開いてみましょう。
そして、ちょっとだけでいいので、ノートに手を加えます。
まず、汚すぎて読めない字を探し、そこだけ綺麗に書き直します。
いくら自分の大事なノートでも、汚い字では、何度も読み返したくならないでしょう。
その日、余裕があったら、自分が楽しめるノート作りに挑戦しましょう。
色を塗るだけでも、かわいいノートになります。
今日、一番大事だと思ったところに赤線を引くだけでも、何だか、勉強ができる人のノートに見えてきます。
絵が得意なら、オリジナルのキャラクターを登場させて、自分をほめる台詞を言わせましょう。
キャラクターが、今日の授業の重要部分を改めて説明してくれたり、図で表してくれるようになれば、そのノートは自分にとって世界最高の参考書になります。
最初は面倒な作業になると思いますが、毎日、少しずつ続けてくると、こつが身について、授業中にノートづくりが簡単にできるようになってきます。
まずは、毎日、家でノートを開いて、ちょっとだけ手を加える。
ちょっとだけでいいから、必ず、毎日続ける。
続けられら、必ず、自分で何度も見たくなるノートが作れるようになります。
そして、いつか、友達が、「ノートの書き方、教えて」と聞きに来るようになるでしょう。
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