Q24 本読み(音読)の宿題が毎日出ますが、同じ所を読むので、だれてしまって、効果がないようですが。
A24 本読みの場所は、基本的には、現在、国語の授業でやっているところが、すらすらと読めるまで読む、というふうにするのがよいでしょう。
詩のような短いものは、全文を毎日読んでもいいですが、長い説明文や物語文の場合は、毎日同じように全文を読み続けるのは、さほど効果が上がりません。
一番の弊害は、飽きてしまうことです。
長い文章を学習しているときは、2、3ページずつに区切って、読む練習を毎日くりかえし、うまく読めるようになったら、次の日から次の3ページに進む、というように進める方が、集中力も増し、進歩が早いでしょう。
学校での国語の学習が終わる前に、そこの文章がうまく読めるようになったら、授業より早く次に進んでもいいし、今、読書中の本を音読してもよいでしょう。
盲点なのが、算数、社会、理科など、他の教科の教科書です。
国語の教科書の物語文は感情豊かに読めるのに、他の教科書が全然読めない、という子が意外に多いのです。
特に5、6年生の社会科の教科書は、新しい用語が多く、使い慣れていないと、すらすら読めません。
ところが、ここに出てくる社会科用語が、実は、実社会でも多く使われている言葉なのです。
また、これは反則技だと言われそうですが、文の内容に関係なく、「泣きながら読む」「怒りながら読む」「物語をニュースのように読む」「説明文を物語文のように読む」というような飽きない工夫もできます。
本読みで大事なのは、まず、毎日続けることです。
「飽きない根性」を身に着けることも時には大事ですが、根性ですべては補えません。
新鮮さを作る工夫が自分でできるようになった子だけが、これからの長い人生を充実させることができます。
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