Q36 先生やお友達を褒めたいとは思うのですが、よい所が見つかりません。
読者の方からの御相談************************
学校や先生やお友達のことを誉めてあげたいのはやまやまですが、実態が誉めるに値しない場合はどうしたらいいのでしょうか。
しょっちゅう配布物を配り忘れる先生を「しっかりした先生ね」だの、ドタキャンを繰り返すお友達を「素敵なお友達ね」だの誉めることはできません。
このような場合にどう対応したらいいのか教えていただければ幸いです。
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A36
私からの御返事******************************
こんな先生では困りますね。
では、この先生が、どんなに困る先生か、確認しておきましょう。
以下のことがらは、いくつ当てはまりますか。
△配布物をしょっちゅう配り忘れる。
△笑顔を子どもに向けてくれない。
△子どもをほめる言葉を聞いたことがない。
△子どもが、どの教科も嫌いになった。
△授業参観を何度かしたが、いつも子どもがつまらなそうだ。
△いけないことをしている子をきちんと叱らない。
△子どもの話を聞いてくれないようだ。
△先生が嫌だから学校に行きたくないという子どもがいるらしい。
△親が相談に行っても、受け付けてくれない。
△前年までの保護者からも同様の話を聞く。
いかがでしょう。全部あてはまってしまいましたか。
困る先生がいるようでしたら、家族でわいわい言いながら、古今東西の困る先生を一度全部書き出してみましょう。
そうすると、自分がどんな先生を望んているか、わかってきます。
○配布物など、ていねいに扱ってくれる。
○笑顔で子どもに接してくれる。明るい。
○子どもをほめてくれる。
○今年になって子どもが好きになった教科がある。
○授業参観を何度かしたが、子どもが楽しそうに授業を受けていた。
○厳しいけれど、いけないことをしている子をきちんと叱っている。
○子どもの話を聞いてくれる。
○先生の話を、家で、子どもが楽しそうにする。
○クラスの中には、「先生が好き」という子が多いらしい。
○親が相談に行くと、じっくり話を聞いてくれる。連絡帳の返事がていねい。
○前年までの保護者からよい噂を聞いたことがある。
その先生が、もし一つでも当てはまったら、一週間、その見方で先生を観察してください。
これは、欠点には目をつぶりましょう、と言っているのではありません。
先生のここがおかしい、と思ったら、1時間だけ時間を作って学校に行ってください。
真実がわかります。
「人間」とか「真実」というのは、不規則な多面体でできています。
同じ一人の人間、同じひとつの真実は、見る方向、見る近さによって、いろいろな形に見えるのです。
ドタキャンを繰り返すということは、お子さんは、その友達と何度も遊ぶ約束をしているということです。
魅力のない友達なら、遊ぶ約束さえしないはずです。
その友達は、魅力的な子なのです。
友達のここがおかしい、と思ったら、友達のご両親を食事に誘ってください。
食事の誘いに応じてくれるご両親なら、子ども達の問題もすぐに解決するでしょう。
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