Q37  5年生の長男がやる気を出してくれません。


A37

読者の方からの御相談************************

 はじめまして。

 私には、5年生の男の子、1年生の女の子そして年少で4歳の男の子がいます。

 3人の中で一番しっかりしてほしい長男は、これまた人一倍手のかかる子で、学校から電話がかかることも度々あります。

友達とけんかすることもしばしば。忘れ物や提出物、プリントなどもよく無くししまいます。

 5年生ともなれば落ち着いてもいい頃なのに、いつまでも保育園の弟と同じレベルです。

とにかく我慢したり、一生懸命何かをやり抜こうという気持ちがおこらず、たとえばやらなくてはいけない宿題がたくさんあるとします。

でも今はやりたくない。

後で怒られるのはわかっているけど、まあいい!遊ぼう!!なのです。

 お父さんには毎回厳しくしかられるのですが、懲りないのです。

 ちょうど先週から30日までお父さんが出張でいないんですが、近頃はひどいです。

がんばって行っていたラジオ体操も”行ったて意味が無い”と言い出し、行かなくなってしまいました。

 勉強もせず、漫画を読んだりごろごろしてます。

とにかく私の言うことは少しも聞いてくれません。

昨夜はついつい手が出てしまいました。

すると息子も負けじと、私をたたき返してきたので、二人で大バトルになってしまいました。

 どうしたらようのでしょうか…。

こわいお父さんの言うことしか聞くことが出来ないなんて、がっかりです。

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A37  私からのお返事******************************

 こんにちは。

お便りありがとうございます。

感想だと思って聞いてください。

 いただいたお話は、特別なケースではなく、高学年の男の子にはよくあることです。

ですから、基本的には、まったく心配要りません。

お父さんとお母さんが仲良しなら、問題はすぐに解決します。

お父さんは、お母さんのどんな部分を尊敬してくれていますか。

それがすべてです。

一番怖いお父さん。

そのお父さんが尊敬しているお母さん。

そのお母さんの言うことを、子供は自然に聞きたくなります。

 この視点で、一度お父さんと話し合ってみてください。

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読者の方からの御返事************************

 おはようございます。

昨日はお忙しい中、早速のお返事に驚きました。

そしてありがとうございました。

 ただいま主人が出張中であるので、話し合うことが出来ません。

「速効よい子」を読ませていただき、私なりにたった今何が出来るかなぁと考えてみました。

 子供がどうしてそんな気になるのか、そして私自身に問題が無いかと振り返り、紙に一行ずつ書き出してみました。

 私は子供のやる気をなくすようなことばかり言ってました。

がんばってと応援するのではなく、「勉強やらないのならもう知らない!」「勝手にすれば」「言うこと聞かないなら、あなたのお母さんなんてやめる!!」…ひどいこと言いました。

 仕事先からすぐに子供の所へ行き、昨日のことを先ず謝り、そして今日から出来ることを少しづつがんばろうねと約束しました。

 さすがに急には変わらない息子ですが、昨夜「お母さん明日はぼくラジオ体操行くよ!だからぼくが朝 お母さんに起されて怒ったりしても、何回も起きろって言ってね」なんて言うんです。

うれしかったです!

 今朝はやはりなかなかおきることができませんでしたが、がんばって行きました。

 まだまだこれから先いろんなことがあると思いますが、がんばります。

何かまた相談することがあると思いますが、そのときはよろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました。

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私からのお返事******************************

 お返事に、感激しました。

○自分に問題がないか、と自分に問いかけられたこと

○それを紙に書いたこと

○自分の言った、ひどいと思う言葉を、素直に書けたこと

○お子さんに、自分の方から、頭をさげたこと

 どれも、重要なのに、普通はなかなかできないことです。

お子さんは、きっともとどおり、よい子になりますよ。

こんな素敵なお母さんと暮らしているのですから。

お父さんとは、教育について、なんて硬くならずに、普通の夫婦の会話をすればいいと思います。

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読者の方からの御返事************************

 こんにちは。

またまた 早速のお返事ありがとうございました。

 先生の言葉のなかに「きっともとどおり よい子になりますよ。」とありますが、そうなんですよね、みんなよい子なのですよね。

 速効よい子のバックナンバーも、読ませていただきました。

すばらしいことがたくさん書かれていて、とても衝撃的でした。

早速私の姉にも、教えてあげました。

 昨日は 息子、夏休みの勉強がちっとも手につかず、弟や妹をからかってストレスを発散させていました。

やらなくてはいけないことわかっているのだけど、出来ないからイライラ!

今までの私なら「何やっての!早くやりなさい!!」と叱るだけ。

見守るとか、一緒にと言うことは考えもしませんでした。

でもきのうは妹や弟に少し我慢してもらって、長男と少し勉強を一緒にやりました。

 でも集中力がすぐに切れて、嫌になってしまいます。

いったん中止ししました。

今日はもうやらないかなぁ、なんて思っていたら、夜十時半頃夏の友を持って、無言で私の横に座り、「お母さん何やっとるの?」と言うから「勉強」と言うと。「…じゃ、ぼくも」とやり始めました。

 字は汚いし、指で計算する場面を横目に、やる気になったことを、ひとまずよし!と思いました。

「ぼくさぁ、べんきょうしてるとすぐに嫌になってまうんやてぇ・・。○○ちゃんや、△△くんたちとはちがうんやてぇ。」とポツリ。

勉強がんばってるお友達の名前をあげました。

自分は頭がよくないと思ってるのでしょうね。

でも毎日の積み重ねですよね。

 だから速効よい子の中にあった、子供の頃は、頭のなかにどんどんいろんなことが入っていって、一度覚えたことはけっして忘れることはなく、頭の中にしまったことをいつでもすぐに思い出せるように、箱の扉を何回も開けたり閉めたりすると、いいんだよ。って言いました。

がんばれ、がんばれ!です。

 速効よい子が私のように悩んでいるお母さん達に、もっともっと広がるといいですね。

そして、子供たちが よい子たちで一杯になったら、ステキですね。

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