月曜日の宿題テストの書き取りでは、5問目をローマ字にしてきました。いくらやってもそこで点を取れない子が多いので、今週は、大おまけで、「自分の名前を書く」を問題にしました。全員できると思っていたのに、とんでもない。やっぱり書けませんでした。
修学旅行の東京タワーで、自分の名前をローマ字でほれるメダルというお土産があって、それを買うのに、自分では打てなくて友達に打ってもらったという笑い話がありましたが、笑い話ではすまなくなりました。
ひらがなと違ってローマ字は、“攻める姿勢”がないと、なかなか覚えられません。ひらがなは、身の回りにあふれていて、“読み書きができなければ生活できない”文字です。しかし、ローマ字は読み書きできなくても、今のところ生きていけます。こういうものは、こちらから追いかけなければマスターできません。
「毎週、5問目はローマ字だ。次は何という言葉が出るだろう。予想して書いてみようかな。」これが一つの攻めの姿勢です。お子さんの書き取りノートを見てください。ローマ字はありますか。
ある期間、ローマ字の練習をしている子たちがいました。私がやってこいと言ったのではありません。この子たちが、何とかしようと自分から進んでやったことです。この子たちは、中学校へ行ってもがんばれる芽を持っています。
さて、ローマ字ですが、それほど完璧に覚える必要はありません。テストを見ていただけば分かりますが、英語を学習するのにさほど必要と思われない部分は、大目に見て採点してあります。
では、重要なのはどこかというと、
・kはかきくけこ、sはさしすせそ、というように、子音の列を確実に覚える
・g,yといった基準線の下まで使って各文字を正確に書く
・Kk,Ssなど、大文字と小文字が区別しにくい字も正確に書く
・書き順を正確に覚える
というようなところです。
ローマ字がわかるのと分からないのとでは、4月から始まる英語の授業で、天と地とほどの差が出ます。