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         ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
       真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
          子どもをよい子にする方法。
      
      vol.745     2020/9/26  発行部数 958
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    『速効よい子〜
    10歳までにしたいこと、10歳からでもできること〜』
   
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    こんにちは。
   
    風が秋の香りを運んでくるようになりました。
   
    秋の学校行事は、例年通りにできるといいですね。
   
    3週間の臨時の2年生の担任の仕事で、改めて感じたことを、も
   う一つ書きます。
   
       (^-^) 子どもは0からペダルを踏まない
   
    本にも書きましたが、1年生の13−7のような繰り下がりのあ
   るひき算が、1問1秒でできることは、とても重要です。
   
    「おしゃべりしながらでも自転車に乗れる」「味付けのことに集
   中しながら包丁を使える」「歌に集中していてもギターの音が出せ
   ている」…、ひき算の1問1秒は、これと同じ技術です。
   
    これができないことで算数が嫌いになった6年生もいるし、これ
   を練習した6年生が算数の力をぐんぐん伸ばした例もあります。
   
    2年生と出会った初日、ひき算を100問のプリントをやらせま
   した。
   
    結果は、予想を大きく越えて残念なものでした。
   
    そこで、毎日、同じプリントを学校でやることにしました。
   
    宿題は、「計算カード」にしました。
   
    計算カードは、計算プリントではないので、やったかどうかは自
   己申告です。
   
    毎日続けると、さすがに同じ問題なので、みんな、少しずつ速く
   はなってきましたが、目を見張るような進歩もなく、1問1秒には
   程遠い状態です。
   
    1週間経った頃、Aさんが、「家で練習したいのでプリントを1
   枚ください」と言ってきました。
   
    次の日、Aさんから、「家のみんなでやってみたけど、自分が一
   番速かった」という報告がありました。
   
    それから、Aさんは真剣に練習を始めたようで、すぐに、1問1
   秒を越える速さでプリントを終われるようになっていました。
   
    それを見た何人かの子が、秒単位で時間を気にするようになり、
   昨日よりも速くできたことを喜ぶようになりました。
   
    2週間が過ぎると、昨日より速くできるようになったと実感した
   子の中から、自分も自主勉強用のプリントが欲しい、とか、昨日、
   計算練習をたくさんやったよ、と、私のところに言いにくる子が増
   えてきました。
   
    初日、ブーブー言いながら計算プリントに取り組んでいた様子を
   思い出すと、その違いに驚きます。
   
    自分の力の伸びに気づかなかった最初の1週間は、自主的に勉強
   する子はなく、どの子も嫌々プリントに取り組んでいました。
   
    自分の力が伸びたとわかった時から、「もっと伸ばしたい」と自
   主性が生まれたのです。
   
    止まっている自転車に乘せられて、さあ、漕いでみろと言われて
   も、なかなかやる気は起きないものですが、背中を押されて走り出
   した後「もっと速く走るように自分でペダルを漕いでごらん」と言
   われるのなら、楽しくて「自主的に」ペダルを踏むのだと思います。
   
    0の時に自主性が発揮できない子も、1からなら自主性を発揮す
   るのです。
   
    Aさんのお父さん、お母さんのように工夫して、自主性を引き出
   せたのは、素晴らしいと思います。
   
    方法は、どうあれ、できるようになったら、やる気が出てくる(で
   きるようになるまで、やる気は出てこない)ことを、いつも忘れずに、
   お子さんを見ていてください。
      
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