未来の自分がうれしいこと
つい、突然、「あなたはもう子どもじゃないんだから」と言ってしまうことはありませんか。
大人になる準備は少しずつしてやるのが大事です。
例えば、「大人は自分の行動に責任を持つ」ということを教えたい時。
まず、小学校1、2年生のうちは、大人が「今必要だと思うこと」は、有無を言わせずやらせます。
その他の時間は、好きに過ごさせればいいと思います。
3、4年生になったら、自分の行動は自分で選ぶことができるということを教えます。
「宿題を先にやってから遊ぶか、遊んでから宿題をするか」を自分で選べるということを知らせます。
親が「宿題を先にやって後から遊ぶ方がよい」と考えていたら、お子さんがそちらを選んだ時には、宿題が終わった後、「先にやってよかったね〜」とこれから遊べることに、いっしょに喜んでやりましょう。
もし、遊びを先に選んだ場合は、宿題が終わるまで寝させない覚悟で、宿題につきあいましょう。
5、6年生になったら、選ぶ基準を教えてやってください。
親の価値観の押し付けでいいと思います。自分はこうしてきたから今幸せだとおもうことがあったら、それを子どもに教えてください。
もし、逆に、この考え方で行った時は失敗したという時は、逆のことを教えてください。
私は、「今やりたいことの中から、今の自分も楽しいし、未来の自分も喜ぶことを選びなさい」と子どもたちに言っています。
目の前には、楽しいことがたくさん並んでいます。
その中には、今だけ楽しくて、後に何も残らないものがたくさんあります。
でも、中には、それをすることで力が伸ばせて、その後の人生を幸せにすることもたくさんあるはずです。
喜んでいる未来の自分を想像する力はとても重要です。
人は、必ず、今、自分のしたいことしかしないからです。
たくさんある、したいことの中から、幸せになっている未来の自分につながることを選べた子が、きっとすてきな人生を送ります。