みんな、あの学年のお母さん

 多数意見が常に正しいというわけではないことは、誰もわかっているのに、多数意見に流されそうになることも多いですね。

難しいところです。でも、その多数意見が正しい時は、とても大きな力を発揮します。

 毎年恒例のPTA親睦インディアカ大会がありました。

学級対抗で、お父さん、お母さん方が楽しみながら交流します。

 試合も終了し、後は閉会式を残すだけ。

チームの健闘をたたえ合っている人、汗だくで飲み物を飲んでいる人、みなさん、充実した顔をされています。

 ある先生が近づいてきて、教えてくれました。

「片付けをしている人、みんな、あの学年のお母さんですよ」

 体育館の中を見渡すと、閉会式を前に、道具を片付けている人、フロアにモップをかけている人があちこちにいます。

よく見ると、教わったとおり、どのお母さんも、ある学年の子どものお母さんでした。

 その学年の子ども達は、学校生活の中で、よく働くことで有名です。

係の仕事、委員会活動、その他の活動でも、みんなのために、目立つところでも、裏方でも、明るい顔で、よく仕事をする子ども達です。

 どうすれば、こういう人間に育つのだろうと、これまでも時々考えてきたのですが、この日は、その理由の決定版が見つかった、と感じました。

 子どもは、親と同じ行動をする。

教育論とか、子育て論など、難しい話はいっぱいありますが、その秘訣はとってもシンプルでした。

人は、まねをしながら成長するのです。

 この学年には、そういうお母さんが偶然集まったのかもしれません。

また、ある人の行動をきっかけに、それをまねする人の輪が、波紋のように広がったのかもしれません。

 まわりの人と違うけれど、自分たった一人でも、正しいと思うことをして、波紋の発信源になれるような人間になりたいと、私も思いますが、なかなか難しいことです。

せめて、正しく素敵な波紋の元になる行動をしている人を見つけたら、小さな波紋の一つになりたいなあと、いつも思っています。

読者の方の感想***************

親の真似。してほしいところはなかなか。

してほしくないところ、なぜする。って感じです。

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 本当にそうですね。

 自分の子どもを見ると、自分にがっかりするところもありますが、ひとつだけ、息子は、本を読むのが嫌いではなさそうなので、よかったなあと思っています。


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