夢中になって語る人

 こんな素敵なお便りをいただきました。

読者の方からのお便り******************

算数の問題を音読して様子を想像して組み立てる。

とても大事なことですね。

父は工学の大学教師で家でも移動中もずっと専門書を読み計算をし続ける人です。

小学生前の私に、物は中性子と電子と陽子でできていて…とか、旅行に行って合掌造りの屋根を見て、あの角度だと雪の重さがどの向きにどのくらいの力でかかってと一所懸命説明していました(笑)

おかげで自分が大学に行き、難しい物理の方程式や微積分などを見たとき、実際の物事の事象にあてはめながら道具として使うことができました。

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 小学生に、お父さん、お母さんの仕事について語っても、到底わかるものではありません。

趣味についても同じです。

だから、時として、親は、「小学生の言葉に翻訳して」自分の仕事や趣味、夢のことを語ろうとします。

中には、子どもに合わせて、趣味や夢の軌道を変えてしまう親もいます。

 それは、それで、子育てに、よい影響があると思いますが、私は、それよりも、大人の言葉でいいので、お父さん、お母さんが、今、夢中になっていることを語るほうが、子どもに良い影響を与えると感じます。

 話の内容が子どものレベルに合っていなくてもいいし、子どものわかる言葉に翻訳されていなくてもいいのです。

夢中になっている、その情熱こそが、お子さんに最も通じる部分なのです。

子ども達が、そういうお父さん、お母さんが大好きなのは、教室で見ていると、とてもよくわかります。

 お父さん、お母さんが人生をかけてやっている仕事の話、人生で最高に幸せなことを、何度も何度もお子さんに語りかけてやってください。

聞いているお子さんが、興味ありそうでも、なさそうでも、わかっていそうでも、わかってはいないようでも、そんなことはどうでもいいのです。

お父さん、お母さんが夢中になって話す姿こそ、子どもの心の栄養なのですから。

 特に仕事の話は、どんなジャンルの仕事でも、子どもにとって大事です。

 あるテレビ番組で、タレントの北野武さんと宮大工の小川三夫さんが、声をそろえて、こうおっしゃっていました。

 「休みの日を楽しみに、仕事をしている子たちは、かわいそうだ。かんなを研いだり、お笑いのことを考えるのが(仕事が)、朝起きたら顔を洗うくらいの「生活」になっている自分たちは、幸せ者だなあ」

 一つだけ、気をつけてください。

「うちの親は、お酒を飲んで酔っぱらった時だけ、偉そうに話す」と思われたら逆効果です。

照れる気持ちはわかりますが、くれぐれもお酒の力は借りませんように。

読者の方からのお便り******************

息子が高2なのですが、進路はまだまだ定まっていません。

考えてみれば、あまり夢を語ったことがなかったかもしれません。

大いに反省ですが、酒を飲んで偉そうに話すことはしてないのでよかったです。

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読者の方からのお便り******************

先日、息子からこんなメールが来ました
「父の日という事でメールだから言える事を一言、職業人としての親父を俺はマジで尊敬してる。

あと、恥ずかしいからこのメールには返信しなくていいです」

うれし涙がでました

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読者の方からのお便り******************

はっとさせられました。

子供から仕事の事を聞かれても、ちゃんと答えてなかったように思います。

子供に理解は出来ないのかもしれませんが、熱意をもって伝えれば、その思いはきっと届きますね。

これからは、もっと語りたいと思います。

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 「おやじ」は、子育て論などに惑わされずに、「おやじらしい子育て」を自信をもってやっていけばいいと思います。


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