親が学ぶ姿勢を見せる
子育ての技術などを、いろいろと書いていますが、子育てに必要なことをたった一つだけ挙げろと言われたら、「育ってほしい姿」を親が見せればよい、ということになります。
親がどんなに教育技法を駆使しても、結局は、子どもは親の真似をして成長するのです。
では、進んで勉強して頭のよい子になってほしい、と思ったら、親も受験生なみに机にしがみつかなくてはいけないのでしょうか。
もし、それができたら、それなりの成果は上がるでしょうが、家計を支えるために毎日必死に働いている親に、そんな暇はありません。
でも、そこまでしなくても、大きな効果を上げる方法があります。
それは、親がわからないことを人に訊く姿を見せることです。
何かわからないこと、できないことがあったら、すぐにそれを人に訊く。
わかるまで、しっかり聞いて、わかったら、幸せな顔をして、「ああ、なるほど、面白いなあ」「あの人に訊いてよかった」と言う。
こんな姿を、子どもに見せ続けることで、子どもは、
・知らないことがわかるのは、うれしい
・恥ずかしがらずに人に訊けば、どんどん頭がよくなる
ということに気づきます。
探究心と人に尋ねる楽しさ、この2つが心の中に根付けば、子どもは自然に勉強好きになります。
それに、活字を読む背中を見せれば、さらに勉強好きは強固になります。
大事なのは、親も「進化したい、進歩したい」と望み続けることなのかもしれません。