どこに連れていけば

 「ゲームセンターには、親と一緒に行きましょう」という学校(市内共通)の約束があります。

間違いではありませんが、私は、だめだと思っています。

親と一緒であろうが、小学生はゲームセンターに行くべきではないと思うからです。

 小学生は、自分の周りにあるもの、すべてを自然に吸収します。

大人でも同じですが、何度かそこに通えば、「そこに行くこと」「そこにいること」が、その人の脳の中で、「常識」「当たり前のこと」になります。

場所や行動に、脳や体がなじむのです。

 ですから、小学生のうちに、ゲームセンターに親にたびたび連れて行かれた子は、大人になった時に、ゲームセンターに行くこと、いることが、特別なことではなくなります。

 夜遅く幼児をカラオケに連れて行っている人や、居酒屋で夕食をとっている家族を、最近、よく見ます。

その子達は、大きくなってからも、そこにいるのが当然、という脳と体を持ちます。

 「将来はゲームセンターや居酒屋の経営者になってほしい」というのが親の願いであれば、小さい頃から連れていくといいと思います。

でも、「将来は、ゲームセンターやカラオケに入り浸る高校生になってほしい。

できたら、こっそり居酒屋でお酒を飲んでほしい」などと望む親は少ないでしょう。

 小さな頃、どんな場所にいたか、それが、お子さんの将来を大きく左右します。

お子さんの将来にふさわしいと思える場所に、連れて行ってください。

 でも、無理をする必要はありません。

お父さん、お母さんが無理をして、慣れない場所に連れて行っても、お父さんとお母さんの「どきどき」がお子さんに伝わって、お子さんが落ち着かなくなるかもしれません。

落ち着かない場所は、脳や体になじみません。

 ですから、お父さん、お母さんは、自分が小さな頃連れて行ってもらって、今考えてみて「よかったなあ」と思う場所へお子さんを連れて行ってください。

 それができたら、ひとつだけ、もし自分が子どもの頃連れて行ってもらえていたら、きっと自分の人生がよい方向に変わっただろうなあ、と思う場所に、ちょっと無理して行ってみるのもいいかもしれません。

お父さん、お母さんの持っていた夢を、お子さんが知っていてくれることも、親の幸せのひとつです。

読者の方からのお便り***************

 「主人がたまに、子供をゲームセンターに連れて行くのがいやだったのですが、やはりきっぱりやめてもらいます。

ありがとうございます。」

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 夫婦の間でも、言いにくいことはありますね。

でも、子育てに関してだけは、必ず、心の底まで見せて、話し合うことが必要だと思います。

親は、多くの役割を夫婦で分担しますが、「子育てを方向付ける根」は一つであるべきだと思います。

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