良い子にする家庭
先日、PTAの会合で、昨年担任したAさんのお父さんと話す機会がありました。
Aさんは、昨年、とても良い「予定帳」を1年間書き続けた子で、「速効よい子」を書籍化する時に、その予定帳の一部を使わせてもらいたいと思っています。
お父さんの話では、こちらの想像通り、Aさんは毎日、家で熱心に勉強に取り組んでいるようで、時々、お父さん、お母さんの方から「もう勉強はやめて寝なさい」と言っているほどだそうです。
勉強も生活態度も素晴らしいAさんが、どのように「できあがった」のか、お父さんと話をしていて、わかりました。
そこには、いろいろな要素があるのですが、特に、以下の2つは重要です。
一つ目は、お父さんが、家族の会話を大変重視していることです。
小学生の最も効果的な学習法は、家族とのおしゃべりです。
黙って一人で本を読むよりも、ラジオを聞きながら、家族でおしゃべりをたっぷりした方が、何百倍も頭がよくなります。
Aさんのお父さんは、仕事で夜遅く帰宅することも多いようですが、いろいろな工夫をして、家族で語らう時間を設けていました。
また、休日には、Aさんが多くの人と話をする機会を、積極的に作っていらっしゃるようです。
二つ目は、お父さんとお母さんの協力、分担体制がはっきりしていることです。
子どもの未来を見る望遠鏡と、子どもの今を細かく見る顕微鏡の2つが必要です。
Aさんのお父さんは、特にそれを意識されていたわけではありませが、実際にお母さんと分担していることは、これに当てはまっています。
また、お父さんとお母さんが、互いに尊敬しあっているのが、お父さんの口ぶりから、よく伝わってきました。
大人との会話が最高の学習法である、望遠鏡と顕微鏡で子どもを見る、この2つがあれば、子どもの力は、ぐんぐん伸びます。
まずは、家族のおしゃべりをふやすことに目を向けてみてください。