全部正解
読者の方からのお便り******************************************
私は、親も一人の人間だよっていう意味で、子どもに弱みをみせるのも、家族として大事なことかな〜と思っていたので、遠慮なく会社の愚痴やしんどいよ〜という事を話してきました。
(ある程度はオブラートに包みますが…)
子どもたちは、その度にまじめに聞いてくれて「大丈夫だよ」と慰めてくれたり、場合によっては「ふーん」と流されてしまったり。
でも、息子も娘も「じゃあ仕事辞めたら」と言ったりはしません。
そして最後は「かーちゃん頑張るわ!」という話で終わっていたのですが、子どもには精神的な不安を与えていたのかもしれませんね〜。
少し反省しました。
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反省なんて、する必要は全然ありません。
その度にまじめに聞いてくれる。「大丈夫だよ」と慰めてくれる。
「じゃあ仕事辞めたら」と言ったりはしない。
…これだけでも、お母さんの話が、息子さん、娘さんによい影響を与えていることは間違いありません。
子育てというのは、子ども一人一人、ケースバイケースです。
私がここに書いていることは、すべて真実だという自信があります。
でも、お父さんとお母さんは「そういうことも、あるんだ」と受け取ってくれれば大丈夫です。
お父さんとお母さんが一番よいと思って、お子さんにしていることが、お子さんにとって一番よいことだからです。
親として、学校の教員として、これまで私が感じてきたことですが、どんなに素晴らしい言葉や理論に出会っても、それが付け焼き刃では、それを子どもに言っても、納得させることはできません。
納得させるどころか、充分に成長している子には、こちらの底の浅さを見透かされたりもします。
自分が本当に消化し納得できている言葉しか、子どもには通じないのです。
こちらが本当に消化し納得できている言葉なら、子ども達は素直に聞いてくれます。
お父さん、お母さんが数十年、一所懸命生きてきた中で培ってきた人生観、そして、その人生観からまっすぐに出てくる言葉、それがお子さんを最も伸ばす言葉です。
お父さん、お母さんがこれまでに、やってみてよかったこと、人にしてもらってうれしかったこと、今でもまだこの先にある夢、…。
お父さん、お母さんの心から出てくる真剣な言葉は、すべて、子育ての「正解」です。